Gunslinger Girl 相田 裕 (著) KADOKAWA
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イタリアを舞台に、「身体を改造した少女の殺し屋」を運用する対テロ機関「社会福祉公社」と、犯罪やテロによってイタリアを恐怖に陥れるテロリスト集団「五共和国派」との戦いを軸にしたガンアクション漫画(wikipediaより) |
レビュー①
どんな話ですか? |
病気、トラウマ、事故、障害。様々な理由から身体に不自由を抱えていた少女達は、機械の体と引き換えにつかの間の自由を得ました。政府のための汚れた仕事を請け負い、投薬により寿命を削られながらも彼女たちは懸命に生き続けます。・・・誰のために? 何のために?
遠くない将来に待ち構える死を見据えながら各々の希望を探す少女達と、彼女たちを支える大人の苦悩と戦いの物語です。 |
なぜその漫画をオススメしたいですか? |
レビューを書いているだけで涙腺が緩んでくる漫画はこの作品ぐらいです。哀しく辛い境遇から、洗脳と短い寿命という条件と引き換えに自由な体を手に入れた少女達。しかし誰一人後ろ向きになる事はなく、各々の幸せを求めて毎日を懸命に生き続けます。
そんな世界に少女達を引き込んだ自責と葛藤に苦しむ大人達。全編において苦悩、後悔、自省が満ちた漫画ですが、それゆえに最終話が輝く作品です。感動的な漫画を読みたい方は是非読んでみてください。 |
レビュー②
どんな話ですか? |
架空のイタリアが舞台の漫画で、国内に地域間対立や思想対立を抱えそれを解決すべく
イタリア政府が社会福祉公社を設立。
その実態は対テロ機関として運用しており、
身体に障害を持った少女たちを集め、身体の改造と洗脳を行い、
反政府組織に対する暗殺をはじめとした超法規的活動を行わせる組織。
危険すら顧みられることなく銃を手に戦う少女たちは、改造前の記憶を洗脳により
消失しているが日々の激しい戦闘のなか、
改造前の記憶を断片的に取り戻すこともあり、苦しみ戸惑い悲しみながらも
任務を遂行していく。 |
なぜその漫画をオススメしたいですか? |
現代のイタリアが抱える社会問題を取り混ぜ
フィクションでありながらも深く扱い非常にリアルな世界観です。
人工の肉体 義体を与えられた少女たちはそのほとんどが暴行事件や殺人事件など凄惨な事件の被害者であり
読んでいると涙が溢れてくる過去をもっています。
義体に改造された際に洗脳によりその記憶を消されていますが、
万能なものではなく日々の激しい戦闘の中思い出すことも度々。
義体としての新しい生活 記憶を持ちながら断片的に思い出す過去の記憶
少女たちの悲しみ 新しい生活での歩みの記録 戸惑い苦しむこともあれど
生死の境を乗り越え少女らしく恋をし、新しい体で楽しむことも少なからずある
そんな少女たち一人一人の物語を見るたび 心を打ちます。 |
レビュー③
どんな話ですか? |
現代のイタリアを舞台に、サイボーグ化された少女たちが反政府組織などの殺しを行うガンアクション漫画。サイボーグ化された少女たちは主に身体障害などを抱えていた少女たちであり、サイボーグ化以降はそれ以前の記憶を失わされ、また洗脳じみた行為により「担当官」よばれる政府組織の人間を盲信している。物語が進むと、「五共和国派」と呼ばれるテロリスト集団と戦うことになる。また、現代のイタリアが抱える社会問題などを織り交ぜながら進行するので、ストーリーに奥深さを出している。 |
なぜその漫画をオススメしたいですか? |
この漫画が連載された「電撃大王」という雑誌は、いわゆる萌え系の雑誌で、また初期の連載の頃こそ美少女たちが戦うというテンプレじみたストーリーだったが、連載が進むに連れストーリーに奥深さが現れるようになった。サイボーグ化された彼女たちは、単なる「戦闘美少女」ではなく、サイボーグ化以前の過去のことなど、色々な感情を抱えながら任務にあたっているその人間模様が興味深い。また、現代のイタリアの社会問題などが絡んでくるので、それがこの漫画のストーリーを奥深いものにしている。 |
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