情熱のアレ 花津ハナヨ (著) 集英社

情熱のアレ 花津ハナヨ (著) 集英社

アマゾン商品紹介 同棲歴3年。セックスレス歴2年。今も記録更新中のマキ。ほんとは毎日だってしたいのに、うまく言えなくてモヤモヤしてしまう毎日。そんな時手伝うことになった実家のお仕事。それは、大人のオモチャの問屋さんで…!? 悩める大人の乙女のアレなお話、第1巻!
どんな話ですか? 同棲している彼氏とセックスレスで悩んでいる主人公は母親が経営するアダルトショップの手伝いをすることに。そこから夢も恋愛も手に入れるサクセスストーリー。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 女性向けのアダルトグッズの漫画は珍しいので。
どんな人に読んでもらいたいですか? セックスレスについて悩んでいる人、将来について悩んでいる人、アダルトグッズに興味がある人。
読んだことによるエピソード 特になし

 

トモちゃんはすごいブス 森下裕美 (著) 双葉社

トモちゃんはすごいブス 森下裕美 (著) 双葉社

アマゾン商品紹介 天涯孤独になってしまった日…、チコはトモという謎の女に出会う。一度見たら忘れられないとんでもないブス、トモ…。この日を境に、生命力ゼロだったチコは、徐々に大切なものを獲得してゆく。ディープな大阪を舞台に繰り広げられる抱腹絶倒、しかも切ない森下ワールド全開!!
どんな話ですか? 若くして唯一の肉親である父を亡くした引きこもり少女チコのもとに突然現れた「トモちゃん」。いろいろな意味で「すごい」ブスなトモちゃんとの生活によって変わっていくチコとトモちゃん、その周りの人々の物語。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 生きること、死ぬこと、働くこと、愛することなど様々なメッセージが込められている作品なのでぜひ一度は読んでほしい。
どんな人に読んでもらいたいですか? 自分には何もできないと思っている人や自分に自信がない人、人生に悩んでいる人、風俗をする人ってどんな人なのかちょっと知りたい人。
読んだことによるエピソード トモちゃんみたいなかっこいい人間になりたいと思いました。

Gunslinger Girl 相田 裕 (著) KADOKAWA

Gunslinger Girl 相田 裕 (著) KADOKAWA

アマゾン商品紹介 イタリアを舞台に、「身体を改造した少女の殺し屋」を運用する対テロ機関「社会福祉公社」と、犯罪やテロによってイタリアを恐怖に陥れるテロリスト集団「五共和国派」との戦いを軸にしたガンアクション漫画(wikipediaより)

レビュー①

どんな話ですか? 病気、トラウマ、事故、障害。様々な理由から身体に不自由を抱えていた少女達は、機械の体と引き換えにつかの間の自由を得ました。政府のための汚れた仕事を請け負い、投薬により寿命を削られながらも彼女たちは懸命に生き続けます。・・・誰のために? 何のために?
遠くない将来に待ち構える死を見据えながら各々の希望を探す少女達と、彼女たちを支える大人の苦悩と戦いの物語です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? レビューを書いているだけで涙腺が緩んでくる漫画はこの作品ぐらいです。哀しく辛い境遇から、洗脳と短い寿命という条件と引き換えに自由な体を手に入れた少女達。しかし誰一人後ろ向きになる事はなく、各々の幸せを求めて毎日を懸命に生き続けます。
そんな世界に少女達を引き込んだ自責と葛藤に苦しむ大人達。全編において苦悩、後悔、自省が満ちた漫画ですが、それゆえに最終話が輝く作品です。感動的な漫画を読みたい方は是非読んでみてください。

レビュー②

どんな話ですか? 架空のイタリアが舞台の漫画で、国内に地域間対立や思想対立を抱えそれを解決すべく

イタリア政府が社会福祉公社を設立。

その実態は対テロ機関として運用しており、

身体に障害を持った少女たちを集め、身体の改造と洗脳を行い、

反政府組織に対する暗殺をはじめとした超法規的活動を行わせる組織。

危険すら顧みられることなく銃を手に戦う少女たちは、改造前の記憶を洗脳により

消失しているが日々の激しい戦闘のなか、

改造前の記憶を断片的に取り戻すこともあり、苦しみ戸惑い悲しみながらも

任務を遂行していく。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 現代のイタリアが抱える社会問題を取り混ぜ

フィクションでありながらも深く扱い非常にリアルな世界観です。

人工の肉体 義体を与えられた少女たちはそのほとんどが暴行事件や殺人事件など凄惨な事件の被害者であり

読んでいると涙が溢れてくる過去をもっています。

義体に改造された際に洗脳によりその記憶を消されていますが、

万能なものではなく日々の激しい戦闘の中思い出すことも度々。

義体としての新しい生活 記憶を持ちながら断片的に思い出す過去の記憶

少女たちの悲しみ 新しい生活での歩みの記録 戸惑い苦しむこともあれど

生死の境を乗り越え少女らしく恋をし、新しい体で楽しむことも少なからずある

そんな少女たち一人一人の物語を見るたび 心を打ちます。

レビュー③

どんな話ですか? 現代のイタリアを舞台に、サイボーグ化された少女たちが反政府組織などの殺しを行うガンアクション漫画。サイボーグ化された少女たちは主に身体障害などを抱えていた少女たちであり、サイボーグ化以降はそれ以前の記憶を失わされ、また洗脳じみた行為により「担当官」よばれる政府組織の人間を盲信している。物語が進むと、「五共和国派」と呼ばれるテロリスト集団と戦うことになる。また、現代のイタリアが抱える社会問題などを織り交ぜながら進行するので、ストーリーに奥深さを出している。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画が連載された「電撃大王」という雑誌は、いわゆる萌え系の雑誌で、また初期の連載の頃こそ美少女たちが戦うというテンプレじみたストーリーだったが、連載が進むに連れストーリーに奥深さが現れるようになった。サイボーグ化された彼女たちは、単なる「戦闘美少女」ではなく、サイボーグ化以前の過去のことなど、色々な感情を抱えながら任務にあたっているその人間模様が興味深い。また、現代のイタリアの社会問題などが絡んでくるので、それがこの漫画のストーリーを奥深いものにしている。

G戦場ヘヴンズドア 日本橋ヨヲコ (著) 小学館

G戦場ヘヴンズドア 日本橋ヨヲコ (著) 小学館

アマゾン商品紹介 マンガ家マンガの傑作、特典多数にて復活!マンガを愛する高校生の鉄男。人気マンガ家の父を憎む高校生・町蔵。運命的な出会いを果たした正反対なタイプのふたりは、青春と呼ぶにはあまりにも過酷な「表現」の世界へと今、足を踏み入れる–!
「作品を生み出す事とは」「戦友とは」という2つのテーマをマンガ家とその卵たちの目を通して描ききり、「マンガ家マンガの伝説」と呼ばれた傑作が今、完全版として鮮やかに蘇る!!
【編集担当からのおすすめ情報】「月刊IKKI」にて連載され、今なお強烈な輝きを放つ『G戦』が作者・日本橋ヨヲコ氏の画業20周年を記念して復刊されることになりました。当時と同じ、全3巻での発売となります。雑誌掲載時のカラーページの復活に加えて新たに多彩な描き下ろしページを装填。さらに、単行本未収録作品の『粋奥』も収録したまさに完全版の名にふさわしい一冊! ぜひお買い求めを!
どんな話ですか? 高校生の堺田町蔵は、ベテラン人気漫画家である父親を憎んでいた。
母親が出ていく時も漫画の執筆を優先した父を許せずにいた町蔵は、同じく敏腕編集者の父に捨てられた同級生の鉄男に素晴らしい漫画の才能を見出し、互いの父を見返す為に合作漫画の制作にとりかかる。
しかし鉄男は母に自作の漫画を否定されて以降描きたいテーマがなく、入院中の母親の治療費を稼ぐのが目的で、筆をとる虚しさを持て余していた。
はたして二人は互いの父親を超える傑作を世に送り出せるのか?
漫画に賭けた高校生の青春を描く。
なぜその漫画をオススメしたいですか? プライドをこじらせた町蔵と根暗で気弱な鉄男、正反対の高校生のバディものとして抜群の読みごたえです。鉄男は漫画の天才であり、素晴らしい作品を世に生み出しますが、そこに情熱が伴わない欺瞞に苦悩していました。一方の町蔵は努力家の凡人にすぎず、鉄男の圧倒的な才能に格の違いを見せ付けられます。二人の友情と葛藤を軸に、双方の父親との確執が描かれていきますが、漫画のプロフェッショナルとして家庭すら犠牲にする覚悟には戦慄を禁じ得ません。日本橋ナヲコ作品の特徴に挙げられる太くクッキリした線は非常に力強く、人物にビビッドな存在感を与えています。セリフ回しも大変独特で、Gペンの線上を戦場にひっかけたタイトルセンスが秀逸です。町蔵の凡人故の苦悩と鉄男の天才故の苦悩、両者の対比によって才能の有無が成否を決める商業漫画の世界のシビアさが身に迫りました。巻数は少ないですが、根強いファンに支持されている隠れた傑作です。
どんな人に読んでもらいたいですか? 熱い青春ストーリーが読みたい人
漫画家をめざしている人
漫画が好きな人
正反対のバディものが好きな人
天才と凡人のドラマが見たい人
読んだことによるエピソード 特になし

not simple オノ・ナツメ (著) 小学館

not simple オノ・ナツメ (著) 小学館

アマゾン商品紹介 普通の幸せを求めた青年が辿る“単純ではない”旅の物語ーー俊英、オノ・ナツメ未完の衝撃作、完全版として全1巻で待望の復刊!
どんな話ですか? マフィアの娘の恋人に仕立てられ、人違いで殺されてしまった不幸な青年・イアン。
小説家でイアンの親友のジムは、彼の身の上を調べるうちに、イアンが実に複雑な半生を辿っていたことを知る。
崩壊家庭に生まれたイアンは、幼い頃から何故か両親に冷遇され孤立していた。
唯一姉だけがイアンに愛情を注いでいたが、それにはある家族の秘密が関与していた。
やがてイアンはアルコール依存症の母親の酒代を稼ぐため、売春を行うようになるのだが……。
オノナツメが描く、孤独な青年の数奇な半生。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 読後感のやりきれなさはヘヴィ級です。洋画のようにスタイリッシュに洗練された絵柄と空気感で描き出される、あまりに過酷なイアンの人生に胸が痛んでたまりません。自分に身に覚えない事で周囲に疎まれ孤立を余儀なくされた、イアンの境遇がやるせないです。彼が心優しく繊細な青年として描かれているだけに、もっと早くに手をさしのべてくれる人はいなかったのか、他の結末はなかったのか後々まで考えてしまいます。過剰な演出は一切せず、ストイックに淡々と進行するので、純文学の趣さえあります。作中イアンの死を悼む数少ない人物であるジムの本音が明らかになるくだりは、両者のすれ違いが切なすぎて涙なしには読めませんでした。重苦しくて気が滅入る話ですが、読んだら一生忘れられない底力を持っています。
どんな人に読んでもらいたいですか? 鬱展開に耐性がある人
ガツンとくる話が読みたい人
海外ドラマや洋画のような、オシャレな雰囲気の漫画が読みたい人
読んだことによるエピソード 特になし

(ニコ) タカハシマコ (著) 双葉社

(ニコ) タカハシマコ (著) 双葉社

アマゾン商品紹介 心に傷を持ち、やがて犯罪を犯す可能性を秘めた少年少女を、事前に隔離施設へ連れて行くために派遣される女子中学生型ロボット〝ニコ〟。ニコと触れ合うことで、自らの心の闇に気付き、あるものは自分を取り戻し、あるものはニコとともに〝船〟に乗る道を選択する…。その可愛らしい絵柄とそれに反する毒の強い描写で、いま最も注目度の高い漫画家のひとりであるタカハシマコの名作が、大幅新規描き下ろし・加筆・修正を経てファン待望の完全版として蘇る!! ①②巻同時発売、全2巻。
どんな話ですか? 虐待、いじめ、近親相姦。学校や家庭の軋轢に悩み、トラウマを負った少年少女の前に忽然と現れては、将来的に犯罪を犯す可能性が示唆された彼らを隔離施設へ導く少女型ロボット・ニコ。
彼女との交流を通してある者は自我を取り戻し、ある者は全てを捨てて隔離施設「船」へと赴く。
ニコと邂逅した少年少女たちが体験する出来事を描いたオムニバス。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ロリエロ漫画家タカハシマコが手がけた一般向け作品。キュートな絵柄に反し、毒のある作風は健在です。
本作の狂言回しとなるニコはセーラー服がチャームポイントの女子中学生型ロボット。量産型なので何体もおり喋り方や性格が異なる上、出会った少年少女たちへのアプローチの仕方にも個性が出ます。
ニコは原則傍観者に徹し、少年少女たちの事情に深入りしません。ですがニコとの邂逅を経て、少年少女たちは自分の心の闇と向き合いある決断を下します。
インモラルな匂わせ描写もありますが、逆にそれがフェティッシュな魅力になっています。ニコに代表されるキャラデザは頭身低めでとても可愛らしいです。少年犯罪をテーマにした作品ですが、一方的に悪を裁いて済ますことなく、船に行くか否かの最終的判断は個々の登場人物に委ねられます。
ニコと各キャラクターが築く関係性のバリエイションにも注目。ある者は対等な友情を、ある者は憎しみを、ある者は唯一の逃避先として依存するのですが、本来ロボットで感情を持たないはずのニコが達観した表情を見せる瞬間があり胸が詰まります。
リリカルな心理描写やセンシティブな演出など、好きな人はとことんハマる作品です。
どんな人に読んでもらいたいですか? 美少女アンドロイドに萌える人
少年少女の心の闇に惹かれる人
オムニバスが好きな人
萌え系の絵柄が好きな人
読んだことによるエピソード 特になし


ちーちゃんはちょっと足りない 阿部共実 (著) 秋田書店

ちーちゃんはちょっと足りない 阿部共実 (著) 秋田書店

 

アマゾン商品紹介 成績、お金、恋人、友達、いつも何かが足りない気がする中学2年生女子のちーちゃんとナツ。2人はクラスの中で成績優秀な友達・旭や、学級委員に助けられながらも、普通の日々を送っていた。そんなある日、ナツとちーちゃんは学校帰りに寄ったお店で、クラスの目立つグループの女子・藤岡から「万引きしねえ?」と声をかけられる。ナツはその場を上手くしのいだが、お金が足りずに買えなかった可愛いリボンが忘れられずにいた。後日、教室で女子バスケ部員が顧問の誕生日プレゼントを買うために、部員である藤岡から集金をしていた。その様子を目撃した旭は、「学校でお金のやり取りは危ない」と注意をしたが、部員達に煙たがられる。そして放課後、事件は起きた。
どんな話ですか? 同じ団地に住むちょっと足りないちーちゃんとナツは中学二年生の幼馴染。
天真爛漫で言動の幼いちーちゃんは無邪気にナツに懐いていたが、ナツはちーちゃんを内心見下し自分はもっと上にいけるはずと信じていた。
成績優秀な友人・旭や、クラスの中心人物・藤岡に憧れと同時に劣等感を抱き、日々を無難にやり過ごすナツ。
そんなる日、ナツとちーちゃんは下校中に立ち寄った店で藤岡に万引きを唆される。その場は上手くごまかして切り抜けナツだが、翌日事件が起きる。
思春期を経た人間なら誰しも覚えがある人間関係の軋轢を描いた話。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 思春期を通った人間、あるいは真っ只中の人間にダイレクトに突き刺さる話です。
自分はもっと上のカースト、上のグループに属せるはずだという欲求不満を抱えながら、ちーちゃんを内心見下して自尊心を維持するナツの造形がとても痛々しいです。
中学校の友人グループの閉塞感や女子間の陰湿なマウントの取り合いなど、いじめと呼べるほど顕在化してないぶん生々しく歪な関係を、すごく的確に抽出しています。
頭からっぽのお馬鹿とナツをはじめとする周囲に軽んじられていたちーちゃんが、その素直さや朗らかさでもって次第に受け入れられていくのと対照的に、自意識をこじらせて鬱屈していくナツがひどくやるせないです。
十代の女子の嫉妬や劣等感が絡んだ微妙な友情、共依存にも似たどん詰まりの感情が大変な説得力を持って描かれていて、「もうやめてくれ!」と叫び出したくなります。
鬱展開に定評のある作者ですが、本作は私たちの身近で起こり得る体験を扱っている為、中学生日記を地でいくリアルさが半端ありません。
黒歴史を蒸し返される感覚を味わいたい、ドМな読者向けです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 中学生日記が好きな人
幼馴染に対して劣等感や憧れなど、複雑な感情を抱いてる人
鬱展開が好きな人
黒歴史をほじくり返されたい人
女子の友情なんて信じない人
鬱屈した十代を過ごした人
読んだことによるエピソード 特になし