頭文字D しげの秀一 (著) 講談社

頭文字D しげの秀一 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 群馬県の県立高校に通う拓海(たくみ)は車についての知識なんてほとんどない普通のとうふ屋の息子。ある日、拓海は親友の樹(イツキ)と共に、バイト先の先輩である池谷(いけたに)の走り屋チーム・秋名スピードスターズの走りを見に行くことに……。するとそこに赤城最速といわれる高橋兄弟が率いるチーム・赤城レッドサンズが現れ、秋名スピードスターズに挑戦を申し込んできた!! 地元で負けるわけにはいかないと燃える池谷だったが……!?

レビュー

どんな話ですか? 主人公は藤原拓海といい、連載開始時は一高校生です。

車に興味はないものの、父親・文太から豆腐の配達を頼まれて車の運転をしていました。

配達時、文太から「コップに入った水をこぼすな」と言われ、その通り運転していくうちに卓越したドライビングテクニックを身に付けていきます。

そんな時、他地域から遠征に来た走り屋チーム”レッド・サンズ”が秋名山の走り屋チーム”秋名スピードスターズ”に挑戦状をたたきつけます。

色々あってこの戦いに拓海は巻き込まれて勝利し、それ以来色んな走り屋とバトルしているうちに車の運転の面白さに目覚めて高みを目指していくという内容になっています。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 馬力では劣るAE-86を駆り、最新のハイパワーカー(GT-RやRX-7等)に走り勝っていくという姿が面白いと思います。

車の性能では負けているものの、それをドライビングテクニックで上回ってブチ抜いていくシーンは爽快そのもの。

判官びいきの国民性を持つ日本人にピッタリの漫画といえましょう。

 

湾岸MIDNIGHT 楠みちはる (著) 講談社

湾岸MIDNIGHT 楠みちはる (著) 講談社

アマゾン商品紹介 解体所でスクラップ寸前の「フェアレディS30Z」――。アキオが出会ったバキバキチューンのこの魔物は、かつて3人ものオーナーを飲み込んできたという伝説を持つ、その名も“悪魔のZ”だった――。“Z”の魔性に導かれていくアキオは、超速のポルシェ「ブラックバード」を駆る“湾岸の帝王”と対決することに。そして……新たなる伝説(レジェンド)へ……。熱き想いが、路面を焦がして疾走する。鉄の四輪に魅入(みい)られた、男たちの闘い。それは……、湾岸ストーリー!

レビュー

どんな話ですか? 主人公の高校生、朝倉アキオが解体屋で「悪魔のZ」と呼ばれる「S30 フェアレディZ」を手に入れたことによって様々なライバルたちと「公道バトル」を行うカーレース漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画はとにかく内容が濃い事と、キャラクター達のセリフが印象深いことが特徴です。

おそらくクルマ好きではない人がこの漫画を読むと退屈なだけとも思ってしまうほど、クルマのメカニズムの部分の描写に力を入れています。
車名を型式で呼ぶことはもちろん、エンジン型式、タービン型式、馬力、トルク、ボディ剛性強化の際のスポットの打ち方ひとつまで、とにかく細かい点まで描写しています。
クルマに興味がある方ならば専門書の様な噛んでも噛んでも味が出るような漫画だと思います。
一度読みだすと食いついて離れないような魅力があります。

もう一つ、キャラクターたちが吐くセリフがなんとも貫禄があるというか、哀愁深いというかそんな気分にさせてくれます。
基本的にこういったセリフを言うのは主人公、朝倉アキオを取り囲むチューナーの大人たちです。
そういった「人生の酸いも甘いも噛み分けた」風な大人たちがクルマのチューニングに対して、走ることに対して、果てまでは人生論までを印象的な言葉で語ってくれます。
こちら側としては主人公の朝倉アキオになったような気分でご指導ご鞭撻のほどを受けたような気持になります。

この2つの要素が魅力的であり、オススメできる点です。

 

ちはやふる 末次由紀 (著) 講談社

ちはやふる 末次由紀 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 まだ“情熱”って言葉さえ知らない、小学校6年生の千早(ちはや)。そんな彼女が出会ったのは、福井からやってきた転校生・新(あらた)。おとなしくて無口な新だったが、彼には意外な特技があった。それは、小倉百人一首競技かるた。千早は、誰よりも速く誰よりも夢中に札を払う新の姿に衝撃を受ける。しかし、そんな新を釘付けにしたのは千早のずば抜けた「才能」だった……。まぶしいほどに一途な思いが交差する青春ストーリー、いよいよ開幕!!

レビュー

どんな話ですか? 主人公の千早は、小学生の頃に、福井から来た新という男の子と出会いで、競技かるたの楽しさを知り、同じく友達の太一も一緒に、かるたにはまっていきます。新は福井に帰ってしまいますが、高校生になった千早と太一は競技かるた部に入って、切磋琢磨しながら、競技かるた道をますます極めていきます。新とは、試合で再会したり、戦うこともあります。

小倉百人一首は、小学校で触れる子どもも多いようで、お正月におばあちゃんの家で家族で楽しむ、という話も聞いたことがあります。ですが、競技かるたは、使うものは同じ小倉百人一首でも、空気、スピード感が全く違います。漫画の絵から伝わる緊張感と一瞬の駆け引きは、読んでいてこちらも汗をかいてしまうほどです。ですが、千早の一直線で周りが見えなくなって周りの人振り回したり、巻き込んだりしていく様子は微笑ましいし、時に爆笑してしまいます。また、千早以外の、競技かるた部員や他校の部員のかるたと向き合う姿や、友情や、恋愛感情の様子も丁寧に描かれていて、読み応え抜群です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 競技かるたの世界には触れたことはない方が多いと思いますが、この漫画を読むと、まずは千早をはじめとした個性豊かな登場人物たちに惹かれていきます。天真爛漫でかるたへの情熱はダントツでまっすぐ突き進む千早と、育ちの良さを感じるふるまいの中に千早への想いやかるたへの熱い想いを持つ太一、地方育ちの素朴な感じでありながら、柔らかく温かい言動の中にも強い芯を持っている新などのメインキャラだけでなく、クイーンに立ち続けるけどかわいいキャラクター好きの詩暢や千早と共に過ごす部員も、とても個性的で、私は誰が好きかなぁ、誰と似てるかなぁなんてことを考えることも楽しいです。

次に、この漫画を読むと、競技かるたの世界に惹かれていきます。多くの方にとっては、競技かるたは身近とは言えない思います。ですが、競技かるた繊細さ、大胆さ、奥深さを知ることができますので、きっと読んだ方の多くが、思わず素振りをしてしまうと思います。

人の魅力と競技の魅力を知ることができるので、この漫画をオススメしたいです。

 

坂道のアポロン 小玉ユキ (著) 小学館

坂道のアポロン 小玉ユキ (著) 小学館

アマゾン商品紹介 1966年初夏、横須賀(よこすか)から地方の高校へ転入した薫(かおる)。幼い頃から転校の繰り返しで、薫にとって学校は苦しいだけの場所になっていた。ところが転入初日、とんでもない男と出会い、薫の高校生活が意外な方向へ変わり始め…!?
●収録作品/坂道のアポロン(1)/種男

レビュー

どんな話ですか? 転校が多かった主人公の薫はまた東京から佐世保へ転校。ひょんなことからクラスから恐れられていた千太郎と関わることに。千太郎はジャズでドラムをやっており、薫はクラシックのピアノを。お前にジャズなんかわからん、と言われたことからジャズピアノにのめり込む薫。そこから良くも悪くも仲良くなり、ジャズセッションをする仲になる。千太郎の幼馴染である律子との三角関係にも悩みながらも友情、青春、恋愛の要素が詰まった心温まるストーリーです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 最初は真逆の性格の千太郎と薫だが、仲良くなる過程や、ジャズ、というあまりないジャンルにとても胸躍らせられます。また、選曲もとてもよく、漫画からは音が伝わらないが、表情や楽しそうに演奏しているシーンから音をも伝わるような気がします。青春、友情、恋愛、全ての要素を詰め込んだとても心温まるストーリーです。また、設定が1966年、というところもグッときます。現代にはない、ほろ苦い恋愛も見ることができます。

酒のほそ道 ラズウェル細木 (著) 日本文芸社

酒のほそ道 ラズウェル細木 (著) 日本文芸社

アマゾン商品紹介 お酒を飲む時はお酒の味はもちろんだけど、季節、天気、お店、雰囲気、酒の肴…なども重要! より美味しく、より楽しく、お酒を飲みたい人に贈る「酒飲み」指南書! 大雪、台風、大事件…年に何回かの「特殊な日」には外でお酒を! 「非日常」は何よりの酒の肴!

レビュー

どんな話ですか? 一話読み切り型のグルメ漫画で、現在も「週刊漫画ゴラク」で連載しています。

主に酒、つまみ、居酒屋、酒席でのあるある話など、

アルコールを嗜むひとには身近な話題を短編漫画で紹介しています。

主人公はとある企業の営業マン、岩間宗達。

根っからの飲兵衛で、何かにつけて酒を飲んでいますが、

旬の食材や季節ごとのイベントには敏感で、

それについての蘊蓄をつい披露してしまい、

同席のメンバーに煙たがれることもしばしば。

また、俳句を嗜むなど風流なところもあります。

会社の同僚や友人が主なキャラクターですが、

それぞれが酒についてのこだわりを持っていたりして、

グルメ漫画にありがちな、作者からの押し付けがましさもありません。

なぜその漫画をオススメしたいですか? お酒についての知識や、家で簡単に作れるツマミのレシピを紹介していて、

酒好きにとって役に立つというのもありますが、

気軽にパラパラと読む漫画としてちょうどいいです。

1994年から連載している、かなりの長寿漫画ですが、

よくこれだけネタが尽きないものだと、

作者の創作意欲には素直に感服します。

また、単行本では漫画の他にエッセイを多数収録しており、

漫画と合わせての読み応えはなかなかあります。

読者層は主に青年〜中年男性と思われます。

サバゲっぱなし 坂崎ふれでぃ (著) 小学館

サバゲっぱなし 坂崎ふれでぃ (著) 小学館

アマゾン商品紹介 刺激を求めて夜の街をさまよう主人公・木枯ニコ。そして出会ったのは、銃で撃ち合う大人の娯楽、サバイバルゲームだった。初めて参加したゲームで、エアガンを撃って生きるよろこびを感じたり、ミリタリーショップで一目惚れしたハンドガンを愛銃にしたり、刺激にあふれたサバゲーライフを堪能中。
おもいきり遊んでからみんなと楽しく“飲む!” ゲームで思うさま銃を“撃つ!” 物欲のおもむくままに銃を“買う!” 趣味沼ずっぽり没入系ガールズトーク・コミックス!!サバゲーマーにはおなじみの実在のフィールドやショップなども本編中に登場。さらに、Twitterのハッシュタグ企画「#サバゲっぱなし参加」に参加してくださった読者の方々の装備と服装が、作中のモブとして登場します。

第1話~第6話までの本編計6話&描き下ろしのオマケ漫画も多数収録。

 

どんな話ですか? 大手財閥企業のご令嬢の木枯ニコという超お金持ちの女性が主人公で、ある時バーに立ち寄ったことから、バーにいたお客と知り合い、退屈な日常に飽き飽きしていることをバーの客に告げる。するとバーにいるお客とバーの店長はサバゲーをニコに勧めるというような内容で、超大手の財閥企業のご令嬢がサバゲーデビューしデビューした後に様々なサバゲー仲間とふれあい交流を深めマナーを学んでいくというのがこの漫画の趣旨になります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? サバゲーに興味が無くとも、日常をうまく描きつつサバゲーってこういう遊びだよと言うのをきちんと学ぶことが出来るからです。というのも、日常系を描いた作品や、何か実在する物をテーマとした漫画の多くがきちんと日常やテーマとなる物を描いておらず、説明が不足していたり、本当にテーマとなっている部分に触れたことがあるのか?という疑問が浮かぶ漫画が多い中、こちらの作者の方はきちんとサバゲーを経験している熟練者である故漫画に共感できる部分が多いのでサバゲープレイヤーの方にもおすすめしたいです。

トウ・シューズ 水沢めぐみ (著) 集英社

トウ・シューズ 水沢めぐみ (著) 集英社

アマゾン商品紹介 【目指せ、プリマバレリーナ!!】くるみは小学5年生の時に初めて見に行った「くるみ割り人形」の舞台に衝撃を受け、穂坂バレエスクールに入団した中1の女の子。ある日くるみは、病気で降板した憧れのはづきさんの代役を任されることに!! バレエを始めて2年たらずのくるみは、はづきさんとのレベルの差に戸惑うが…。夢と友情バレリーナストーリー、第1巻。 【同時収録】バレリーナ物語 第1回

レビュー

どんな話ですか? 主人公の森野くるみが、プロのバレリーナを目指し、バレエ教室の仲間やライバル達と切磋琢磨しながら成長していく姿を描いた作品です。くるみは小学5年生の時に見たバレエの公演に魅了され、既にバレエ教室に通っていた友人の桃子に頼み込んで同じ教室に入会します。中学生となりますますバレエに打ち込む日々を送っていたくるみは、ある日バレエ教室で踊っている穂坂一臣と出会います。一臣は教室を運営するバレエ団の団長夫妻の息子でした。くるみは18歳でプロとして活躍している一臣に憧れを抱き、一臣もまた、くるみの踊りを見て彼女のバレエに対する情熱や秘めた素質に気づき、目をかけるのでした。くるみは145cmと低身長で技術も高いとは言えませんが、豊かな表現力で周囲の人々を魅了する才能を持っていました。やがて一臣の所属するバレエ団の研究生となったくるみは、他の研究生とのレベルの差や自身の身長に悩み苦しみながらも、バレエと真摯に向き合い成長していきます。そんなくるみを叱咤激励し、見守っていたのは一臣だけではありません。同級生でプロのサッカー選手を目指す智也は、喧嘩しながらもいつもくるみを想い見つめています。周囲との関係性にも少しずつ変化が表れ、中学三年生となったくるみは、バレエのコンクールにエントリーし、夢に向かって大きな一歩を踏み出します。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 何事も「心」があってこそ「技」が完成するということを教えてくれる作品なのでオススメしたいです。主人公のくるみはバレリーナとしては身長が低く、技術力も高くはありませんが、演じる作品の心を感じ取り丁寧に表現することで見る者を魅了していきます。失敗したり悩んだりしながらも純粋にバレエを愛し、自身のハンディキャップをも生かして踊る姿には目を潤ませずにいられません。努力だけではどうにもならない事ももちろんありますが、どのような業界であっても、どんなに高い技術力を持ち、どんなに良い条件を揃えていても、そこに心が伴わなければ道が途絶えるのは早いと思います。ストレスフルな社会生活の中にいるとつい無機質に慣れてしまいがちになりますが、この作品を読むと、純粋な心を取り戻させてくれます。

蒼き神話マルス 本島幸久 (著) 講談社

蒼き神話マルス 本島幸久 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 強い競走馬の育成に命を懸ける大学教授とその息子・馬守(まもる)のもとに、1頭のサラブレッドが生まれる。蒼い瞳を宿すその馬は、マルスと名付けられた――。ターフに今、新たなる神話の1ページが刻まれる!「風のシルフィード」の本島幸久によるもう1つの感動競馬巨編スタート!

レビュー

どんな話ですか? 主人公は、虚弱体質と言われていたディングル血統の血を引くマルスと騎手の凪野守の人馬です。マルスの父親のディングルは、良血で鳴り物入りで日本に種牡馬として輸入されます。最高傑作と呼ばれたマキシマムは、日本ダービーに勝利しますがその後骨折し引退。その他の産駒も虚弱体質で活躍が出来ませんでした。研究者である守の父と守により、虚弱体質を補う配合で誕生したのがマルスです。そんな、マルスが宿敵であるシルフィードの末裔である白の一族との戦いが描かれています。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 競馬をあまり知らない、見た事がないという人にもお勧めしたい漫画です。競馬というとギャンブルというイメージを持たれている方も多いですが、蒼き神話マルスはマルスや騎手の凪野守、その周りの人々などのストーリー展開もとても惹かれます。競馬は、ブラッドスポーツとも呼ばれており、スポーツの一面もあります。蒼き神話マルスでは、馬と人との繋がりが描かれておりとても感動する内容です。競馬に親しみが無い人にも読んでもらいたいです。

北北西に曇と往け 入江亜季 (著) KADOKAWA

北北西に曇と往け 入江亜季 (著) KADOKAWA

アマゾン商品紹介 舞台はアイスランド島、北緯64度のランズ・エンド。
17歳の主人公・御山慧には3つの秘密があった。
ひとつ、クルマと話ができる。ふたつ、美人な女の子が苦手。
3つ、その職業は、探偵――。
あるときは逃げ出した飼い犬を連れ戻し、
またあるときはひと目ぼれの相手を探し出す。
愛車ジムニーを駆りながら、
胸のすくような探偵活劇が、いま始まる!
若き魔法使いの成長を描いた『乱と灰色の世界』から2年。入江亜季の最新作は極北の大地が舞台の“エブリデイ・ワンダー”!!

 

どんな話ですか? 北欧のアイルランドを舞台に、探偵を職業としている17歳の主人公、御山慧が活躍します。逃げ出した愛犬の捜索から、一目惚れの相手探しなど様々な依頼に応えるべく、愛車のジムニーでアイルランドを駆け巡ります。主人公の御山慧には、弟がいます。弟にはある疑いがかけられており、そこからストーリーは大きく動きだします。基本ミステリー系のストーリーですが、日本から来た友人にアイルランドを観光案内したりと旅要素も満載です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 設定やストーリーに引けを取らないくらい、登場人物がキャラ立ちしています。主人公の大人ぶってるけど子供っぽい所や、祖父の渋いカッコ良さなどが絶妙で、何回も読み返したくなります。また、ストーリーの面白さもさることながら、漫画が持つ空気感がとても素敵です。コーヒーを水筒に入れて、愛車に荷物を積み込み、広大なアイルランドを走り回るシーンや、アイルランドの壮大な自然(火山・氷河)が、旅へ出たいという気持ちを刺激します。持ち物から背景まで、絵が細部まで忠実に描き込まれているところも魅力の一つです。

とめはねっ! 鈴里高校書道部 河合克敏 (著) 小学館

とめはねっ! 鈴里高校書道部 河合克敏 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 脅されて書道部に入部した大江縁と、だまされて書道部に入部した望月結希。一風変わった先輩たちに翻弄されて、これでいいのかと思う日々。それでも、ダイナミックでデリケートな書の世界は、かなり魅力的で… 文化系青春コメディー、It’s 書(SHOW) TIME!!

レビュー

どんな話ですか? カナダからの帰国子女である主人公(大江縁)が書道部に入り文化の違いや書道を通じて成長していく話。

大人しくて字のうまい主人公と強くて度胸があり柔道の全国大会で準優勝の実力をもつが本当は内面の女性らしさを磨きたい結希は書道部の先輩に騙されて書道部に入る。正反対の個性をもつ結希は最初は反発するが合宿や書道の様々な全国大会を通じお互いを認めるようになる。主人公の結希に対する恋愛感情や結希のコンプレックスが様々な人達との出会いで変わっていく。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 話が単純であまり考えずに読めます、本当は少し地味な文化部の話ではありますが知ってるようで知らない書道の歴史や近代史の中の書道を見れる作品だと思います。書に取り組む事の楽しさに焦点をあてた漫画は他では見たことがないのではと、書道初心者でもこの漫画は学生生活の中の話で堅苦しくなく読み進められるのではと思います。学校の授業等では取り扱わない内容も多いですし個人的には少し柔らかい参考書を読んでいる気になりました。