荒川アンダーザブリッジ 中村光 (著) スクウェア・エニックス

荒川アンダーザブリッジ 中村光 (著) スクウェア・エニックス

アマゾン商品紹介 荒川の河川敷に住む不思議な人々と、一人の青年の魂の交流を描く、可笑しくもどこか切ない人間物語。

レビュー

どんな話ですか? 市之宮グループの御曹司で、自身も会社を自力で立ち上げた若き起業家でもある、

市之宮行が主人公。

行は「借りは必ず返さねばならない」という家訓の家に育ち、家訓どころか借りを返すことができないと喘息の発作が起きてしまう特異体質の持ち主である。

そんな行がある日荒川大橋から落ちて溺れかけてしまったところ、ホームレスの少女「ニノ」に命を救われえる。

「命の恩人」という莫大な借りができてしまった行は、借りを返すために橋の下で少女やほかのホームレスと交流をしていくことになる。

基本的には電波系のギャグマンガで時々切なく、恋愛要素もかなり強い。

作者は「聖お兄さん」の人、と言えば、分かりやすいかもしれない。

なぜその漫画をオススメしたいですか? すでに完結していること。

過去に死んだ人がいる描写はあるが、基本的には誰も死んだりしない、悲劇的要素の薄い漫画であること。

電波系とはいえ現代もののほのぼのギャグなので、比較的万人受けしやすいのもおすすめしやすい理由。

作者の代表作は「聖お兄さん」であるが、荒川の方はアニメ化もしたのにいまいち一般の認知が薄いので、

布教したいという気持ちもある。

「聖お兄さん」との最大の違いは作品全体に渡って恋愛色が強いことと、当然だが宗教色が薄いことで、

そのため、「お兄さん」よりもこちらの方をお勧めしたい。

(聖お兄さんはブッダとイエスが主人公のギャグマンガなので)

 

俺、つしま おぷうのきょうだい (著, その他) 小学館

俺、つしま おぷうのきょうだい (著, その他) 小学館

アマゾン商品紹介 猫あるある満載!つーさんが書籍に登場!

数ある猫漫画の中で、「とにかく猫の描写がリアル!」と絶賛される「俺、つしま」がついに書籍化!
何気ない猫のしぐさや細かな毛色の表現が抜群の画力で描かれる猫漫画の根底にあるのは、溢れんばかりの猫愛。読み進めていくうちに猫への愛情がふくらんでいきます。
主人公は、外でゴミを漁っていたところをおじいちゃん(実は女性)に保護されたキジトラの「つしま(つーさん)」。すでにおじいちゃんの家で暮らしていた先住猫の「ずん姐さん」やあとからやってきた「ちゃー」「おさむ」などとの暮らしぶりに猫あるあるが満載でニヤリとさせられます。
さらに、涙腺がゆるんだ読者が続出した「ただいてくれるだけでいいんだよ」のエピソードなど感動シーンも。
実話をベースに展開される猫愛あふれるストーリーは読む人の心を癒しまくります!

レビュー

どんな話ですか? 元野良猫だった「つしまさん」と飼い主とご近所の人や野良猫たちのお話しです。Twitterで発信していた作者の漫画が小学館で書籍化されました。いまでは「俺、つしま3」まで発売されていてグッズ展開もしています。大人の女性に人気の漫画です。野良猫たちが話しているであろう会話と飼い主(女性なのに漫画ではおじいさんという設定)の愛情といたずらが絶妙に面白かったり、哀愁漂う話があったり、野良猫が他の家で飼われて幸せになっていたりとほのぼのとした物語。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 猫好きにはたまらない本だからです。決して、つしまさんも他の猫も可愛く描写されているわけではないのに愛おしい気持ちにさせてくれるのは飼い主のおじいさんや周りの住人、猫が人を思いやったり、猫同士の絆などが描かれているところです。もちろん猫が本当にそう思っているかは分からないけれど「そうだったら良いな」と思える話もあったり、いかにも猫らしいという笑える話もあったり疲れがふっと癒される漫画なんです。ふてぶてしいつしまさんを段々可愛く見えるようになるし。

チーズスイートホーム こなみかなた (著) 講談社

チーズスイートホーム こなみかなた (著) 講談社

アマゾン商品紹介 初めてのお散歩中に、お母さんとはぐれてしまった子猫のチー。迷子になったチーは、やさしい山田さん一家に拾われることに。でもそのマンションは、困ったことにペット禁止で──。
素直で明るく、でもちょっぴり怖がりのヨウヘイに、やさしいお母さんと、普段はしっかり者なのにチーには甘いお父さん。そして、元気でいたずら大好きっ子のチー。偶然の出会いから新しい家族になった、3人と1匹の「スイートホーム」で始まる、何気ない日常の小さな幸せを描くハートフルストーリー。初めてのお散歩で迷子になった子猫が、親切な山田家に拾われ、落ち着くまでのストーリー。山田家でチーという名前をつけられた子猫が、新しいお家を自分の「おうち」として認識するまでを描く。

 

どんな話ですか? ほのぼのとしてかわいい、ちょっぴりおっちょこちょいな子猫が主人公の漫画です。

みんなで散歩中に、鳥に気を取られて、猫の家族からはぐれてしまった子猫のチー。

そんなチーを迎えた新しい家族は、幼稚園児のコーヘイとパパとママの心優しい一家でした。

この漫画では、チーを飼ってからの一家の日常、たとえばペットが飼える家への引越しやチーの食あたり、わき役のおとなりさんやくろいのやコッチとの出会と日常、そして本来の家族との再会など、ごくごく平凡な家族と、子猫との生活が、ほのぼのとしたタッチで描かれています。

なぜその漫画をオススメしたいですか? ほのぼのしていて、癒し系だからです。

ここのところ、あまりにもいろいろなことが起こり、心が攻撃的になったり、荒れたり、鈍感になってしまっている方もいるかもしれません。そんなときは、何かほっこりするものをみて、ひと息いれると気分も少しは変わるかもしれません。

チーのしぐさや絵柄のかわいさはとにかく、漫画の特性からか、悪人がいません。どこにでもある、平凡な家族と、子猫との日常が、ほのぼのとしたタッチで描かれていて、とても心が温かくなります。

温かい飲み物と一緒にどうぞ。

魔法自家発電 谷和野 小学館

魔法自家発電 谷和野 小学館
アマゾン商品紹介 萩尾望都先生も絶賛! ワンダーよみきり集

ケモノの僕と
天使なキミが
同じ世界にいる奇跡。

デビューコミックス「いちばんいいスカート」が朝日新聞、書評誌、女性誌で
取り上げられ大好評を博した気鋭の新人・谷 和野(たに かずの)。

その待望のよみきり集第2弾がついに発売!!
本作は、通学電車で天使と出会ったみにくいケモノの「僕」を主人公にした
表題作の他、ワンダー&ハートフルな5編が収録されています。

レビュー
どんな話ですか? すべてファンタジーのアンソロジーです。表題作は自他共に獣に見えてしまう少年が恋をする話。彼だけに見える不思議な世界観と、彼が恋に落ちた「天使」との恋の行方に引き込まれていきます。
このほか、夜だけ空を飛ぶソファベッドで家庭の寂しさを紛らわす男の子のお話、人間離れした聴覚を持つ博士に作られたロボットのちょっと切なくちょっと甘い冒険物語、天気売りのおもしろ小話、親子の記憶をめぐる感動作など、1冊で何度も楽しめる作品です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 家事に休みはありません。会社は理不尽な場所です。そんな毎日に日本人はきっと疲れているはず!この漫画はちょっと日常離れした設定になっているので、ファンタジーに思いをはせて心を休めるのにベストだと思ったからです。

刻の大地 夜麻みゆき Jコミックテラス

刻の大地 夜麻みゆき Jコミックテラス
アマゾン商品紹介 邪神竜ディアボロスの手により荒廃した世界、オッツキイム。それを救ったのは幼い少年だった。 しかしそのディアボロスは時を経て復活してしまう。少年は再び旅に出るが…彼が還ることはなかった。再び脅威にさらされた世界で、三人は出会う。心優しい迷子の少年、十六夜。記憶喪失のダークエルフ、ジェンド。そして謎の騎士、カイ。 彼らはそれぞれの目的のため、共にディアボロスを探して旅に出る。
レビュー
どんな話ですか? 邪神竜・ディアボロスによって滅ぼされそうになった世界。7歳の勇者によってディアボロスが倒され、一度は平和を取り戻したものの、再びディアボロスが復活したことにより今また滅亡の危機が迫っていた。当時の勇者がディアボロスに会うために旅立ったが、彼が帰ってくることはなかった。勇者の親友であったカイは、旅の途中で魔物と心を通わせることができる不思議な少年・十六夜と、記憶を失ったダークエルフの生き残り・ジェンドと出会う。勇者の遺した『人間と魔物が共存する世界』という言葉について、2人と旅をしながら可能性を探していく。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 優しい絵柄と物語にほっこりしたい時に読むべき作品。テンポがやや遅く感じるが、むしろこのテンポあっての作品。平成初期らしさのある絵柄がノスタルジーで良い。とても良い!30~40代に特にオススメしたい。とにかく絵がいい。

さめない街の喫茶店 はしゃ イースト・プレス

さめない街の喫茶店 はしゃ イースト・プレス
アマゾン商品紹介 ある日突然、眠りから目覚めることができなくなったスズメは、「ルテティア」という“さめない街”に迷い込み、喫茶店「キャトル」で働くことに。
いったいなぜ目覚めなくなってしまったのか、美味しい喫茶メニューと魅力的な夢の住人たちとともにひも解いていく、新感覚のグルメファンタジー。
新進気鋭の人気作家、商業初の単行本。
レビュー
どんな話ですか? ある日突然現実世界で眠りから覚めなくなってしまったスズメ。夢の中で「ルテティア」という街に迷い込み、喫茶店「キャトル」で働くことになったスズメは、喫茶店オーナーのハクロさんをはじめ、ルテティアの住人達と交流を深めていく。料理上手なスズメは毎日喫茶店で出す料理やスイーツを作る毎日。だがずっと目が覚めないことに疑問を感じ始め、ルテティアという街自体がなんなのか、ハクロさんに問いかけてみるが…。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 絵柄やストーリーがほのぼのとしており、絵本を読んでいるようで癒されます。スズメが作るドーナツやケーキやキッシュが本当に美味しそうで、食いしん坊な人にはたまらない作品。ラストが少し切なくなりますが、最初から最後までほっこりできる、心に優しい作品です。

リトル・フォレスト 五十嵐大介 講談社

リトル・フォレスト 五十嵐大介 講談社
アマゾン商品紹介 スローフードって楽じゃない。手間ひまかけて、汗かいて。だけど、そうやって辿り着いたひとくちには、本当の美味しさが満ちているのです。
レビュー
どんな話ですか? 都会に出たものの、故郷の小森に戻ってきたいち子。小森は冬は雪深く孤立してしまうような田舎の村。そんな小森で農業をしながら生活を営むいち子は、春夏秋冬さまざまな農作物を作り、収穫し、料理して食べるという生活を繰り返す中で、自分の人生についてゆっくり向き合っていく。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 特に大きな事件が起こるような作品ではないですが、いち子の田舎の生活を通じて、「生きるとは」「食べるとは」「人生とは」という、「生」の根本について深く考えさせられます。また、いち子の毎日の食事を見ていると、現代人が忘れてしまったような「本当の豊かさ」を感じ取ることができます。

歩くひと 谷口ジロー 小学館

歩くひと 谷口ジロー 小学館
アマゾン商品紹介 NHKTVドラマ化原作、完全版で登場!

フランス文化勲章シュヴァリエ受章の漫画家・谷口ジロー氏が、世界に「発見」されることになった名作が、初の全エピソード収録&カラーページ再現の完全版として登場!

本作は2020年4月~2021年3月まで、NHK BS4K8Kにて初のテレビドラマ化がなされ、大好評放送中です!(主演:井浦新、田畑智子)

レビュー
どんな話ですか? 中年男性がただ散歩するだけ。大きな展開や意外な出会いなども一切ない、ゆったりした漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 画力の素晴らしさを見て欲しい。話に大きな展開はなくとも絵の力だけで惹きつけられます。

イケナイ菜々子さん あさぎ龍 少年画報社

イケナイ菜々子さん あさぎ龍 少年画報社
アマゾン商品紹介 出会い系で知り合ったアラフォーの女性とのエッチで童貞を卒業した蒼は彼女のことが忘れられずもう一度会う約束をするが、彼女はまさかの叔母だった!? あさぎ龍が描く、艶めき絶頂アラフォー女性のイケナイラブストーリー!

レビュー

どんな話ですか? 出会い系で出会ったアラフォーの女性で脱童貞をした蒼だが、彼女のことが忘れられずにいた。もう一度会う約束をするが実はその女性は主人公の叔母であった。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 叔母とのイケない関係でありながら、コメディタッチで描かれていて面白い。優柔不断な主人公だが、絵も綺麗で面白いです。

山田太郎ものがたり 森永あい 講談社

山田太郎ものがたり 森永あい 講談社

アマゾン商品紹介 山田太郎、高一。成績優秀、眉目秀麗、スポーツ万能。唯一の欠点は貧乏なこと。そんな彼に渡された白い粉とは? 待望の第一巻!!

レビュー①

どんな話ですか? 容姿端麗・頭脳明晰の完璧な主人公だが、実は超貧乏だった。爆笑必至の貧乏コメディです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 貧乏な主人公の日常生活がとっても笑えるし、コメディ中心なので楽しく読めます。

レビュー②

どんな話ですか? 容姿端麗・頭脳明晰・スポーツ万能といったどこをとっても完璧な主人公・山田太郎。私立のお金持ち名門高校に通う学生だが、彼の家は超貧乏だった。母親はお嬢様育ちで金銭感覚がおかしく、父親は各地を放浪する画家なので全く頼りにならない。そのうえ、家には幼い弟と妹が6人もいるので(作中で9人に増える)、彼は毎日学校で内職をしたり、放課後にアルバイトをしたりと、堅実に家計を支えている。しかし、見た目は王子様のような太郎なので毎日女子生徒からお弁当をもらったり、またお金持ちの親友からお中元のおすそ分けをもらったり、意外と学校生活を満喫している太郎。彼の貧乏生活が面白おかしく描かれた、超爆笑コメディ。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 貧乏な家庭で家族を一生懸命支える男子高校生のお話なのでちょっとシリアスなお話なのかなと思いきや、全くそんなことはなく、面白おかしく描かれている。例えば、お金には超敏感な太郎。数十メートル先の小銭が落ちる音を聞けたり、小銭が落ちる音には敏感に反応したりと、ところどころ笑えるシーンが多くて元気になれる。また、バイト先のスーパーで残り物をウキウキで受け取ったり、家庭教師をしている家で出されるおやつやごはんを内心とっても楽しみにしていたり、食べ物に対する太郎の執着心も凄すぎて面白い。基本、一話完結のお話なのでどのお話から読んでもOKで、読みやすい。時には、家族愛も描かれていてほっとするシーンもあり、ほっこりする。読んでいて元気になれる、気持ちが明るくなれる、時にはほっこりできるので、おススメ。