二月の勝者 ―絶対合格の教室 高瀬志帆 (著) 小学館

二月の勝者 ―絶対合格の教室 高瀬志帆 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 中学受験界に現れた最強最悪の絶対合格講師

2020年の大学受験改革を目前に、激変する中学受験界に現れたのは
生徒を第一志望校に絶対合格させる最強最悪の塾講師・黒木蔵人!
受験の神様か、拝金の悪魔か? 早期受験が一般化する昨今、
もっとも熱い中学受験の隠された裏側、合格への戦略を
圧倒的なリアリティーでえぐりだす衝撃の問題作!

レビュー

どんな話ですか? 中学受験専門の塾講師とその生徒や家族の受験漫画。大手名門塾の有名講師が、中堅塾に転職してくるところから話が始まる。塾に通う生徒たち、それぞれの生活背景や、中学受験に対する考え方、家族の関わり方などを数回に渡って展開されていくサクセスストーリー。中学受験の道のりや、塾講師の考え方や教え方なども毎回丁寧に描かれている。伏線も張られており、パターン化しそうな展開からも話が深みを増す部分もあり、読み応えがあります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画では中学受験を通して、勉強に対する気持ち、親との関わりが描かれていますが、漫画の目的が中学受験でなくても、親子関係、勉強する意味、勉強方法などが細かく書かれております。毎回、テーマとなる子供のタイプが違うので、この子はうちの子とよく似ている回があれば、とても参考になります。声の掛け方や、親子の関わり方、また塾の利用方法など。我が子たちは高校受験ですが、中学受験がどのようなものかわかったことで、受験に対する考え方が深まりました。

午前3時の無法地帯 ねむようこ (著) 祥伝社

午前3時の無法地帯 ねむようこ (著) 祥伝社

アマゾン商品紹介 イラストレーターを夢見るももこが就職したのは超多忙なパチンコ専門のデザイン事務所!! ヤクザまがいの営業や、夜中についつい脱いじゃうデザイナーなど、社員はちょっと…いや、かなり個性的!! 徹夜続きで家にも帰れず、充満するタバコの煙のなか女子力は下がる一方…。「あたし何でここにいるんだろう―?」?話題沸騰のねむようこ人気作!!

 

どんな話ですか? 主人公のももこは、デザイナーになりたくて就職したのですが、配属されたのは「パチンコ」デザイン事務所でした。残業もあるし、夜遅くまで仕事をするのが当たり前。上司には怒られるし、パチンコの知識もないのでももこは悪戦苦闘します。ももこには彼氏がいるのですが、彼は年が一個下のたもつ。仕事が終わるとたもつの部屋へ寝に帰るといった、完全ブラック企業で働いていました。そんな時、同じビルの多賀谷さんと出会います。多賀谷さんは優しくて、時々会社で寝泊まりしているももこと仲良くなります。ちょうどそのころ、彼氏のたもつの浮気が発覚。たもつとは別れますが、ももこは多賀谷さんのことが好きになります。二人は一緒にごはんを食べたり、キスをしたりと恋人のような関係でいますが、中途半端な関係に。そして多賀谷さんには奥さんがいることがわかります。別居状態ですが、煮え切らないももこ。結局、多賀谷さんは離婚し、ももことちゃんと付き合うことを決めます。ももこは、ブラックでありながらも仕事に邁進し、一生懸命働くことになります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ももこの奮闘ぶりに共感できるからです。ももこは「こんな仕事思っていたのと違う」と理想と現実のギャップに悩みます。厳しい上司も、無理難題な仕事もやらなければならないので、ももこは退職を決意。でも、日々仕事をするなかでちょっとずつできるようになってきたり、周りのひとのやさしさに助けられたりしていきます。読んでいて、すごく現実の私たちの悩みに寄り添っています。仕事だけでなく、恋愛に対しても、ももこに共感できるところが多いからおすすめです。

ゆるゆり なもり (著) 一迅社

ゆるゆり なもり (著) 一迅社

アマゾン商品紹介 旧・茶道部の部室を不法占拠して勝手に「ごらくぶ」の活動を続ける、悪の4人組。正義の生徒会は、ならず者どもを一掃するためについに重い腰を上げたのだった…という展開ははっきり言って全くない、まったりコミック第1巻が登場。愛が溢れまくりで、明日からも元気に生きて行けること請け合い。よ~し、パパ二度寝しちゃうぞ~!!

レビュー

どんな話ですか? ごらく部という学校非公認の部活でただただお茶を飲んでダラダラしている4人の女子中学生と、比較的真面目に業務をこなしている5人の生徒会をメインにすえたショートギャグ漫画で、ごらく部と生徒会でプールに行ったり、いろいろな人物の組み合わせでストーリーが展開していきます。主人公あかりはこの中では存在感が低いキャラクターとして作中で扱われているところもポイントです。また、中学校を舞台としているストーリーながら3年生は生徒会長しかレギュラーキャラがいないのも面白いところです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 作品が非常に自由自在に展開しており、出版社の親会社が買収されて大きな会社になった際にはメインキャラクターの制服が実際のホログラムになったり、(電子版では再現されず)アニメ化が決定した際に登場人物でグッズ化について会議をしたり、4コマ漫画になったり、作中で年が進まないことが判明するなど予測のつかない展開が非常に面白く、キャラクターが非常に可愛らしく背景も非常に美しくなっているところも大きなおすすめポイントです。

GANTZ 奥浩哉 (著) 集英社

GANTZ 奥浩哉 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 地下鉄のホームで撥ねられ死んだはずの玄野、加藤は謎のマンションの一室に一瞬にして転送される。そこに置かれた得体の知れない黒い球の指令により、ねぎ星人の暗殺を命じられた玄野らは、状況を把握できないままねぎ星人の元へと転送される。マンションにいた仲間によってねぎ星人は殺されるが、新たなねぎ星人が現れ…。

レビュー①

どんな話ですか? 新体験のSF作品となっています。主人公はどこにでもいる平凡な高校生玄野計。学校帰りの地下鉄のホームでホームレスが酔っ払って線路に落下してしまう場面に遭遇。そこにたまたま居合わせた正義感の強い幼馴染の加藤勝の声かけにより2人でホームレスを助けますが電車が目の前まで迫ってきます。停車位置まで走って助かろうとしますが通過電車の為2人はそのまま電車に轢かれ死んでしまいます。しかし、死んだはずの2人は謎のマンションの一室で目を覚まします。そこには中学生や中年男性、ヤクザなど数名の人と謎の黒い球体が置いてあります。訳の分からず戸惑う中急に球体からラジオ体操の音楽がなり出しサバイバルゲームに参加させられていきます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 作者は奥浩哉。まずこの人の凄いところはストーリーもさながら絵が抜群に上手いです。背景などは3D技術を使って作成しており作品の作画レベルは恐らく日本一かと思います。また登場キャラが身につけるアイテムなども今までのSFでは見たこともない奇抜なものですが、全てがスタイリッシュでかっこいいです。グロテスクな漫画で最初は引いてしまいますが今後の展開が気になり一度読み出すと止まりません。既に完結している作品なので一気読みもできます。ラストに賛否両論ありますがラストまでは怒涛の展開で目が離せません。

レビュー②

どんな話ですか? 死んだ人が謎の黒い球のある部屋に転送され、様々な異星人と戦うことを指示される。倒した異星人のランクによって得られるポイントが異なっており、一定のポイントがたまると生き返ったり、より強い武器を入手することができる。また、星人の強さもミッションごとに上がっていき、毎回多数の死者が出る。その後、宇宙から侵略してきた異星人と地球人が対決することとなり、その戦いに備えて、ミッションを与えれていたことが明らかになる。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 星人との戦闘シーンが手に汗握る展開で、続きが気になってしまう。CGを駆使した綺麗な絵なので、ワンカットが芸術作品のようで美しい点もおすすめポイントのひとつ。また、星人もバリエーションに富んでおり、恐竜や、日本の妖怪、千手観音、吸血鬼、ローマの彫刻、異星人など多岐に割っており、敵ながら魅力的に描かれている。エログロ描写もふんだんにあるので、ふつうの少年漫画に飽きた人にとっては刺激的な漫画体験になるはずだから。

悪魔のメムメムちゃん 四谷啓太郎 (著) 集英社

悪魔のメムメムちゃん 四谷啓太郎 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 ある日高校生・ひょう太のもとに現れた悪魔・メムメム。男を誘惑して魂を奪うためにやってきたが、幼児体型や押しの弱さから、全然上手くいかなくって…!? この悪魔、ポンコツすぎてほっとけない!! 話題沸騰中のダメっ娘コメディ第1巻!

レビュー

どんな話ですか? ポンコツで幼児体型の悪魔のメムメムちゃんが魂を取るために人間界でいろいろ問題を起こしたり世界を救ったりするギャグ漫画。

ひょう太という高校生のもとにメムメムちゃんが魂を取るためにやってくるが、全然エロいことができないので魂を取ることができず、その後何度もひょう太の家にやってきてそのうち居候する感じになる。エッチなことが怖くてできないメムメムちゃんにそれを強制しないでくれるひょう太の存在が新しく、エロい話なのに暖かい気持ちになれる話もあって良い作品です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? エッチなことをして人間から魂を取る悪魔、という設定から普通は男性向けの話になるのに、主人公が全然エロくないのでさらっと読めて女性の目線からも笑うことができるすごく希少な漫画だと思います。

また、画風がとてもポップで可愛く、書き込みも細かいので、コマをじっくり観察するだけでも発見がありとても楽しいです。

ジャンププラスのアプリで初回無料で読めます。しかし、絵がとても可愛いので単行本で揃えるのを非常におすすめします。カバー裏の絵もとても可愛いです。

一週間フレンズ。 葉月抹茶 (著) スクウェア・エニックス

一週間フレンズ。 葉月抹茶 (著) スクウェア・エニックス

アマゾン商品紹介 「でも、私…トモダチの記憶、一週間で消えちゃうの――。」いつも一人ぼっちでいたクラスメイト・藤宮香織の告げた事実。主人公・長谷祐樹は、それでも香織と友達になりたいと願う。一週間の記憶を綴って、巡って、二人はトモダチになっていく。何度も、何度でも――。「トモダチ」巡る青春グラフィティ、はじまります。

レビュー

どんな話ですか? 主人公の長谷祐樹は、高校で同じクラスの藤宮香織が気になっていて、友達にさらには恋人になりたいと思っていました。

でも藤宮さんは誰も寄せ付けず、クラスでも浮いているような存在です。

そんな時、祐樹にチャンスが訪れます。一緒にクラスの仕事をする機会が巡ってきました。

積極的にアプローチする祐樹。そのかいあって徐々に親しくなることができました。でも金曜日に驚くことが告げられます。

「楽しかった記憶。月曜日には消えちゃうの。もう私に話しかけないで。」

ショックを受ける祐樹、それでも祐樹はこう答えます

「それでも俺は藤宮さんと友達になりたい」

次の月曜日、本当に祐樹との思い出を忘れてしまった香織に、勇輝はもう一度こう告げます「藤宮さん、俺と友達になってください」

それから二人は友達の力も借りて、記憶の問題と戦っていきます。

時に挫折し、時に悩みながらも、一途な思いで乗り越えていきます。

そんな青春友情、恋愛ストーリーです。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 重いテーマを扱っていますが、絵もかわいらしく、重くなりすぎずに読むことができます。

記憶という問題に主人公祐樹とヒロイン香織が、何度のもくじけたり挫折したりしながらも、諦めずに乗り越えていく姿に胸が熱くなります。記憶がなくなっているはずなのに、祐樹と香織の間に確かにきずなが少しずつ築かれていくのも感動です。

そして、主人公の友達もいい味を出しています。ぶっきらぼうですが本当に祐樹のことを気遣い、時にははっきりとアドバイスし、祐樹を助けます。香織にも友達ができ、優しく香織を支えます。

読んでいて本当にさわやかになる漫画です。

そして最後は、感動の涙を流せる物語です。

ママレード・ボーイ 吉住渉 (著) 集英社

ママレード・ボーイ 吉住渉 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 【ニッコリ笑顔の離婚宣言!?】小石川光希は、明るく元気な高校一年生。二組の両親の“入れ替え結婚”で、同居することになった松浦遊は、カッコ良いけど意地悪な男の子! ある日、遊が寝ている光希にキス!! 反発する光希だけど、遊の優しい素顔も見えてきて…どうしよ〜! 胸が高鳴るホップ・スキップ・コメディ、第1巻!

レビュー①

どんな話ですか? 高校生の光希と遊は、お互いの両親の「交換再婚」により、同じ高校に通いしかも一つ屋根の下で暮らすことになる。

天真爛漫でみんなから好かれる明るい光希と、ミステリアスな美青年・遊は、タイプが違いはじめは分かり合えなかったが、突然の遊からのキスをきっかけに徐々に関係が変化していく。様々な性格の二人の周りの人たち(茗子、銀太、亜梨実、三輪など)のそれぞれの恋も交えながら、不器用ながら二人はお互いがかけがいのない相手だと気づいていく、爽やかな高校生ラブストーリー。高校を卒業するころには物語を左右する大変な事態が起こるが・・・・。最後はみんなハッピーエンドに!!

なぜその漫画をオススメしたいですか? アラサーの私が初めて読んだのは小学生の頃でしたが、私の中でこの漫画がずーーーっと不動の一位です!!キャラクター設定が全員しっかりしているので、読みやすいです。遊みたいなかっこいい接し方をしてくれる男子高校生はいない・・・と分かってはいるのですが、キュンキュンしてしまいます。光希はザ・少女漫画の主人公って感じで明るく元気で可愛いし、親友・茗子の大人っぽさにも憧れていました。作者の吉住先生がテニス部だったそうで、光希はテニス部所属設定で部活シーンも良く出てくるのですが、リアリティがあり爽やかで良いです。

レビュー②

どんな話ですか? ある女子高生の光希という女の子の両親が離婚して、その後ある他の夫婦とパートナーを交換しようという流れになる。お互いの家族には同い年の同級生の子どもがいて、遊という男の子がいたが、なぜか6人一緒に住む事となり、みんなで共同生活を送る事になった。そのことで、光希と遊は同じ高校に通うようになる。そして遊はかなりのかっこいいルックスで、学校でモテモテになる。お互い高校では、好きな人が出来たり、思われたりするが、遊が落ち込んで慰めたりしたことをきっかけに二人は惹かれあい付き合い始める。しかし遊は以前から、自分の実の父親は本当は違う人なのではないかという疑問を持っていて、調べるうちに、実の父親は、光希の父なのではないかと疑い始める。つまり、腹違いの兄妹なのではないかという疑いを持つようになってしまい、距離を置くようになるが、年月が経っても納得できない光希が遊の所に会いに行くと遊から事実を聞かされる。ショックを受けるが、両親に真実を確かめると、昔付き合っていたことがあったが、腹違いの兄妹ではないという真実が語られ、二人は安心してまたもとに戻り、結婚できる事になり、ハッピーエンドで終わる。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 私が子どもの頃に読んでいた大好きな漫画だったからです。この話の中に出てくる主人公の女の子光希ちゃんは、とても可愛くて、子どもの私が読んでいても、どこかほっておけないというか、守ってあげたくなるような存在でした。そして遊くんは典型的なモテ男といった感じで、かっこよくて優しくて、いつもドキドキしながら読んでいたのを覚えています。両方の両親のちょっとありえないような突飛な行動など、ハチャメチャな所も面白いポイントですが、やはりお勧めは、光希と遊のハラハラドキドキの恋模様です。

バジリスク~甲賀忍法帖~ 山田風太郎, せがわまさき (著) 講談社

バジリスク~甲賀忍法帖~ 山田風太郎, せがわまさき (著) 講談社

アマゾン商品紹介 江戸の世、天下人・徳川家康は甲賀(こうが)と伊賀(いが)という忍法の二大宗家を相争わせ、十人対十人の忍法殺戮(さつりく)合戦の結果どちらが生き残るかによって、三代将軍の世継ぎ問題を解決させることにした。だが憎み合う両家にあってそれぞれの跡取り、甲賀弦之介(げんのすけ)と伊賀の朧(おぼろ)は深く愛し合っていた――。時代に翻弄(ほんろう)される忍術使いたちのあまりにも過酷な運命の幕が上がる!!

レビュー

どんな話ですか? 徳川三代目になる跡継ぎを決めるために忍者に殺し合いをさせるという内容。選ばれた忍者は、甲賀と伊賀。この忍者たちは互いに憎み合っていたが、不戦の約定にて戦うことを禁じられていた。実は、約定が解かれる丁度その頃、憎しみ合っていても何もならないと甲賀と伊賀の跡継ぎ同士の結婚が決まったばかりだった。だが、約定が解かれた事で彼らは殺し合いをするになってしまう。互いに想いあっている甲賀と伊賀の跡継ぎ同士だが止める術はなく忍者同士の殺し合いの忍法合戦が始まる。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 忍者漫画としてもよく出来ており、絵が美しい。山田風太郎先生の原作を読んだ後でも違和感ない物語の構成。また、オリジナル話を入れているにも関わらずその話もしっかりと原作のイメージを守っているところです。甲賀と伊賀の殺し合いもさることながら、結婚を決めた後の二人が互いを想い合う姿に読んでいるこちらもじんときます。また徳川の跡継ぎ問題を他の者たちを使って片付けるという設定も面白かったです。提案側の忍なら何が起ころうと自分たちにはなんの被害もない、そう言いきる残忍さが忍たちへと感情移入しやすくしていると思います。

11人いる! 萩尾望都 (著) 小学館

11人いる! 萩尾望都 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 宇宙大学受験会場、最終テストは外部との接触を絶たれた宇宙船白号で53日間生きのびること。1チームは10人。だが、宇宙船には11人いた! さまざまな星系からそれぞれの文化を背負ってやってきた受験生をあいつぐトラブルが襲う。疑心暗鬼のなかでの反目と友情。11人は果たして合格できるのか? 萩尾望都のSF代表作。

レビュー

どんな話ですか? 萩尾望都氏のSFです。舞台は宇宙の学校での卒業試験の話です。その卒業試験は、10人の卒業生のグループでトラブルに対応するというものでした。それは、宇宙では何が起こるかわからないので、その対応能力を見るものだからでした。主人公の少年タダはその卒業試験に挑みますが、同じグループになった卒業生はなかなか個性的な人物が集められていました。しかしタダが驚いたのはそんなことでなく、10人で行う試験のはずが、タダのいるグループは11人いたことでした。しかしすでに試験は始まっており、試験を中断することはそれだけで失格になるという規定です。タダたちがどんなふうにトラブルを解決していくのか、11人目は誰なのか、そんなところが見どころになっている漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 萩尾望都氏の繊細な線のきれいな絵をたくさんの人に見て欲しいです。最近の少女マンガとはちょっと違うと感じられるかもしれませんが、この独特の世界を知って欲しいです。萩尾望都氏というと「トーマの心臓」などのバンパイヤものが良く知られているので、ホラー作家と思っていらっしゃる人もいるかと思いますが、彼女はSFが得意だと私は思っています。また、「11人いる!」は続編もあり、とてもドラマチックになっているのでそちらも併せて読んでいただきたいと思います。

寡黙な親友がただのムッツリでした GO 毛力 (著) リブレ

寡黙な親友がただのムッツリでした GO 毛力 (著) リブレ

アマゾン商品紹介 「耐えろ!! がんばれ槙の理性~~~!!」
学生らしい平均的な性欲を持て余す渋谷桜大は、
ある朝目覚めると、他人のムラムラ度を表す欲情ゲージが見えるようになっていた!
この能力で「エロい女子と出会えるかも」と思ったのもつかの間、
寡黙で無表情な親友・槙の欲情ゲージが爆発寸前であることに気が付く。
親友を変質者にしないよう、ここは俺が一肌脱ぐしかない!?

レビュー

どんな話ですか? 男子高校生の渋谷はある夜、流れ星に「エロい彼女ができますように」と願います。次の日から人の「ムラムラゲージ」という性欲度のゲージが見えるようになります。すると親友の槙のゲージがいつも満杯なことに気がつきます。このままでは槙が性犯罪を犯してしまうと思い、槙の性欲解消の相手をすることになります。その関係を続けるうちに槙のことばかり考えるようになる渋谷。しかし休日に槙が綺麗な女性と二人でいるところを目撃してしまいます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 絵が綺麗でキャラがかわいい。攻めがスーパーダーリンではなく弱い面を見せるところもかわいい。攻めは無口で寡黙な設定だが、渋谷のことが大好きなのが伝わってくる。渋谷もだんだん槙に惹かれていく様子がわかるのでもどかしくワクワクする。性欲ゲージが槙はいつもマックス状態でときにすごい形態になるところが笑える。結末になると二人がすれ違う展開があり、そこが切なくて泣ける。その後二人思いを伝えあうシーンはもっと泣ける。笑いとドキドキと感動が一冊に詰まっている。