西洋骨董洋菓子店 よしながふみ 白泉社

西洋骨董洋菓子店 よしながふみ 白泉社

アマゾン商品紹介 「早く死ね、このホモ!!」そんな酷い言葉で昔振った相手が、目の前に現れた。
今は天才パティシエになっているという。
俺は洋菓子店を開こうとしていて、彼が自分を覚えていないのをいいことに彼を口説きはじめるが、彼は今や『魔性のゲイ』に成長していて……!?
どんな話ですか? 幼少期に誘拐された思い出があるオーナー橘と魔性のゲイの天才パティシエの小野と網膜剥離でボクシングを辞めざる追えなくなった甘党のエイジ、そして橘オーナーの幼馴染の千影で洋菓子店を始める。洋菓子店に来たお客さんも絡めて洋菓子にまつわる人間模様を繰り広げる。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 様々な悩みを抱える人たちが出てくるが、子ども向けの漫画だったらどうにか解決しようとするが、大人向けの漫画なだけあってしっかりと解決できなくてもそれでも日常がおとずれ、それが良い悪いではないのだと教えてくれる作品です。出てくるお菓子も美味しそうで、オーナー橘の菓子の説明を読んでこんな味なのかなと想像が膨らまされます。
どんな人に読んでもらいたいですか? イケメンが好きな人、お菓子が好きな人、人間関係に疲れている人、トラウマを持ってる人
読んだことによるエピソード 過去の問題が解決しなくても生活をしようと思いました。

パートナー 小花美穂 (著) 集英社

パートナー 小花美穂 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 双子の苗と萌、賢と武は4人で楽しく学校生活をおくっていた。しかし、萌が交通事故で死んでしまう。それ以来、3人は異常な世界に巻きこまれてしまい……。
どんな話ですか? 双子の姉妹のなえと萌そして同じ双子の兄弟の賢と武は4人は同じ双子のという事で意気投合し、楽しく学校生活をしていました。ある日、交通事故で萌が死んでしまい、その死体が消失してしまいました。萌がいなくなった悲しみを乗り越えようと同級生の誘いで旅行に行きます。旅行にいった先で萌とそっくりな人物を見かけます。賢が萌とそっくりな人物の腕を引っ張ると腕が人形のようにとれてしまいます。なえと賢と武は萌の後をつけると怪しい施設に辿りつきます。その施設は死体を機械にして研究する施設だったのです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 命の大切さと生きる事の尊さを訴えかける作品です。大切な人の体を機械にされてしまった悲しみと葛藤がありながら、どうにかして施設から抜け出そうとするなえと賢と武の姿はいじらしく感じる作品です。どれだけおかしいと思っても現実を変えられない苦しさは現実の社会にも通ずるものがあるのではないでしょうか。
どんな人に読んでもらいたいですか? 命の大切さを感じたい人、様々な葛藤に打ちひしがれている人、大切な人を亡くした人
読んだことによるエピソード 命について考えるようになりました。

どろろ 手塚治虫 (著) 手塚プロダクション

どろろ 手塚治虫 (著) 手塚プロダクション

アマゾン商品紹介 戦国の世をたくましく生き抜くチンピラ泥棒・どろろと百鬼丸が、妖怪退治に大活躍!!
どんな話ですか? 室町時代の中ごろ、醍醐という武士は48匹の魔人に天下をとれるように願い、叶えてくれたらこれから生まれる子どもを生贄にすることを誓う。そして生まれた子どもは体の48か所がない状態で生まれた。醍醐はその子どもを川に流し捨てた。その子どもは医者に拾われ、子どもの欠損部分を作り育てた。その子どもは百鬼丸と名付けられた。成長した百鬼丸は48か所の欠損部分を取り戻すべく48体の妖怪を倒す旅にでる。旅の途中で出会った浮浪児のどろろと一緒に様々な妖怪と対峙していく。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 手塚治虫の作品の中でも重いテーマの作品だが、百鬼丸の戦闘のかっこよさやどろろの辛い過去がありつつも子どもらしくふるまう姿が本当に面白い作品です。様々な妖怪たちも魅力的なキャラクターでのめりこんで読むことができます。これは私の予想なのですが、鬼滅の刃を制作する際にどろろも参考になったのではないかと思います。鬼滅の刃にはまった人にもおすすめしたいです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 時代物が好きな人、最近鬼滅の刃にはまった人、妖怪ものが好きな人
読んだことによるエピソード 特になし。

まぼろし谷のねんねこ姫 ふくやま けいこ (著) 早川書房

まぼろし谷のねんねこ姫 ふくやま けいこ (著) 早川書房

アマゾン商品紹介 小学三年生、招木里穂ちゃんのおうちはおだんごやさんです。ある日、ネコそっくりのお姫様ねんねこちゃんが、病気の弟、こがね丸のために、おだんごをさがしにやって来ました。里穂ちゃんと仲良くなったねんねこ姫は、人間界での修行のため招木家にホームステイすることに。不思議な世界との心あたたまる交流をほのぼのタッチでつづる、キュートなファンタジー。描き下ろしマンガ「ユカリちゃん」ほか、未収録カット多数収録。
どんな話ですか? 小学3年生の招木里穂ちゃんのおうちはおだんんご屋さんです。ある日ねんねこ姫が里穂ちゃんのお店に来て弟のこがね丸のためにおだんごを買いに来ました。里穂ちゃんとねんねこ姫は仲良くなり、里穂ちゃんの家に人間界の修行のためにホームステイをすることになりました。妖怪がでてきたり、不思議な出来事が起こったり、そんな時はねんねこ姫の道具で解決していきます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 子ども向けのお話ですが、どんな不思議な出来事も懸命に純粋に解決していくねんねこ姫が本当に可愛いらしく、子ども心を思い出させてくれる作品です。ねんねこ姫やこがね丸などキャラクターデザインが本当に可愛く、今の小学生が読んでも集中して読めてしまうのではないかと思います。
どんな人に読んでもらいたいですか? 今の小学生、童心を思いだしたい人、癒されたい人、ファンタジーが好きな人
読んだことによるエピソード 特になし。

銀の匙 荒川弘 (著) 小学館

銀の匙 荒川弘 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 超ヒット作『鋼の錬金術師』の荒川弘の最新作!
大自然に囲まれた大蝦夷農業高校に入学した八軒勇吾。授業が始まるなり子牛を追いかけて迷子、実習ではニワトリが肛門から生まれると知って驚愕…などなど、都会育ちには想定外の事態が多すぎて戸惑いの青春真っ最中。仲間や家畜たちに支えられたりコケにされたりしながらも日々奮闘する、酪農青春グラフィティ!!

レビュー①

どんな話ですか? 高校受験時進路をどうするか悩み、学校の先生の勧めで農業高校の酪農科に進学することから始まります。生き物の世話や食べるとは犠牲の下でなっていること等普通の学校では学べないことを学んでいきます。そんな中、友人たちと学び、バカなことをし、時には恋愛をし、何かをやり遂げようと一生懸命やり、時には頼らなければいけないことを知っていきながら成長する3年間を描いています。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 高校選び特に何も考えず何となくで選んだ高校からの大学、社会人。きちんと考えていなかったらこそ今後悔ばかりしています。そんな中この作品を見ると、中学の時に悩み、それをきちんと受け止めてくれた周りがいてうらやましいと思います。そして、時には否定され、逃げたくなる、楽な道を進んでもいいところを目をそらさず自分自身で選んで進んだ主人公の生きざまがすごいと思いお勧めします。最終話では初回の描写と似たところがあり、こんな風に成長したんだと痛感させられます。人生逃げずに考え続ければ大変で辛い思いもするけど、結果が残ることを教えてくれます。

レビュー②

どんな話ですか? 主人公である男子高校生の八軒は、親からの学問に対するプレッシャーから逃れるために、全寮制の農業高校へ進学しました。そこには、農家の跡取り達(キャラが濃い)がひしめき合っており、八軒も次第に勉強以外の重要なモノに気付き始めました。特に部活動に馬術部があり、好きな女の子に近づくために入部するシーンがとても面白いです。また途中で、壁に当たり挫折するシーンも何度か見受けられますが、仲間や大人のフォローで乗り切っていきます。シリアスあり、ラブコメあり、笑いありの良作です。是非、読んでみてください。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 「銀の匙」とは、農業を専門とする北海道の高校で、高校生達の日常とラブコメが繰り広げられる漫画となっております。また単行本は15巻完結となっており、お手軽に全巻揃えることができます。内容自体は高校生の学園モノですが、テーマが農業高校であるため、独得な世界観となっております。内容としては、ギャグとシリアスがとても良いバランスで構成されております。この漫画は、週間少年サンデーで連載されていたこともあり、全年齢層が楽しめる内容となっております。

レビュー③

どんな話ですか? 高校受験に失敗した主人公、八軒勇吾。

学力競争などから逃げ出すために進学した「エゾノー」で、沢山の仲間や畜産動物(なかま)に出会い触れ合い、成長していく物語。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 初めはナヨナヨとしていそうに見える主人公だが、物語が進んでいく内に、人間としての成長していく様がしっかりと描いてあり、更には起業にまで取り組んで行く姿をみていると、気持ちが前向きになってしまう。

様々な困難に正面からぶつかって行く姿勢は、見習いたい物がある。

僕らはみんな河合荘 宮原るり (著) 少年画報社

僕らはみんな河合荘 宮原るり (著) 少年画報社

アマゾン商品紹介 親の転勤により、一人暮らしをすることになった宇佐くん。だが彼の新しい住居は奇人変態ばかり。だが、憧れの律先輩もそこにいて…!?
どんな話ですか? 男子高校生、宇佐一成は家庭の都合で河合荘に入居する。
変人ばかりの河合荘の中でも一際変わり者の律に宇佐は恋してしまい少しずつアプローチを始めていく。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 不器用な恋愛の決定版。
気持ちを伝える難しさやじれったさがたまらない作品です。
どんな人に読んでもらいたいですか? キュンキュンしたい人、ほっこりしたい人、疲れている人。
読んだことによるエピソード 特になし。

花の慶次ー雲のかなたにー 隆慶一郎 (著), 原哲夫 (著) コアミックス

花の慶次ー雲のかなたにー 隆慶一郎 (著), 原哲夫 (著) コアミックス

アマゾン商品紹介 “だが、それがいい” 時は戦国時代。北陸加賀の前田家に、いかなる権力にも屈せず、ただ己の信ずる義のために生きた天下御免の傾奇者(かぶきもの)がいた。その男の名は前田慶次。時代を超えて語り継がれる、戦国一の快男児の伝説が幕を開ける!(『傾き御免の巻』~『猛将の慟哭!の巻』までを収録)

レビュー①

どんな話ですか? 時は安土桃山文化、前田利家の甥で天下一の傾奇者、前田慶次郎利益は自由に生き抜く。
直江兼続、真田幸村、伊達政宗、結城秀康など多くの武人と深い親交を持ち、豊臣秀吉、徳川家康が認めた漢の生き様がそこにあった
なぜその漫画をオススメしたいですか? 窮屈な世の中を自由に生き抜く慶次の生き様は男なら誰もが憧れます。
自由なのにカッコいいこのひとの為なら命をかけられる、そんな漢の生き様です。

レビュー②

どんな話ですか? 『一夢庵風流記』を原作とした歴史漫画。前田慶次の傾奇者としての生き様を描いた作品。派手で大胆、しかし心に決めた人を愛し続ける真っ直ぐさも持つ、これぞ漢の中の漢、前田慶次。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 『花の慶次』と聞くとパチンコのイメージが強いが、その結果か『タイトルは知ってるけど漫画は読んだことがない』という人が大変多い。これは由々しき事態である。言わずと知れた原哲夫先生の作品なので、作画はもはや安心しかない。同氏の作品である『北斗の拳』と比べるとやや絵柄がさっぱりした印象であるので、女性でも割ととっつきやすい。『漢』とは何なのか、再確認したい時に読む本。これが漢か〜!なるほどな〜!って10000%なるはず。


くーねるまるた 高尾じんぐ (著) 小学館

くーねるまるた 高尾じんぐ (著) 小学館

アマゾン商品紹介 ポルトガルから来た食いしんぼー女の子!!

マルタさんはポルトガルから来た貧乏だけど食いしんぼーな女の子。
築70年のおんぼろアパートで、慎ましいながらもエンゲル係数高めな
一人暮らしを満喫中。

紅茶チャーシュー、鶏油炒飯、パン耳タルト、蟹風味のディップ・・・等々
お金はなくても丁寧に。
マルタさんの美味しい日々!!

どんな話ですか? 『くーねるまるた』は、マルタさんというポルトガルからやって来た女の子が主人公のグルメ漫画です。マルタさんは都市工学の研究のために東京の大学院に留学していたのですが、日本での暮らしが気に入り、修士論文を提出した後もポルトガルに帰らず東京に住んでいます。築70年というおんぼろアパートで貧乏な生活を送っているのですが、食べることが大好きなマルタさんはアイディア満載の料理を作り、日々を丁寧に楽しく生きているのです。ポルトガル料理はもちろん和食までどれも美味しそうなものばかりで、アパートのご近所さんや大家さんなど、料理を通しての人々との温かい交流も必見である素敵な作品です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? マルタさんの明るく好奇心旺盛な人柄が良く、彼女を取り巻く登場人物も個性的で、今の時代には忘れられてしまったような人々との交流が見られます。マルタさんは日本が大好きなので文化などもよく知っているのですが、彼女の視点ならではの考え方や発想にも感心してしまいます。母国にサウダーデ(ポルトガル語で「郷愁」の意味)を感じながら、柔軟な姿勢で異文化を理解し、日本で前向きに丁寧に暮らしているマルタさんを見ていると元気が出てきます。また、各話に出てくる料理が幅広いジャンルで、しっかりしたご飯系からおつまみ系、スイーツも登場します。簡単に作れるものが多く、真似したくなるレシピがたくさんあるので、読み終わった後に作ってみるのもオススメです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 美味しそうな料理がたくさん出てくるので、マルタさんのように食べることが好きな人や料理が好きな人にオススメしたい作品です。また、料理だけではなく、時々暮らしのアイディアや街歩きの楽しみなどが出てくるので、一人暮らしの人や節約している人にも見てほしいです。今はSNSなどのテクノロジーの発達によりとても便利な世の中になりましたが、マルタさんのように日々を丁寧にゆったり送ってみたいと思っている方へもオススメしたいです。きっと心が豊かになるヒントが見つかるでしょう。
読んだことによるエピソード スマートフォンを持つようになってから、ゆっくり読書などをする時間が個人的に減ったと感じていたのですが、マルタさんの生き方や考え方にハッとさせられるものがありました。例えば、マルタさんは読書も好きで日本の文学作品も読んでいるのですが、その中に登場するグルメやそれにまつわるエピソードが出てきていて、そこから美味しい発想を生み出します。また、マルタさんがスマートフォンを使っている描写がないため、おそらく彼女は所持していないと思われるのですが、料理の待ち時間に読書をしたり、散歩を楽しんだり、公園でのんびりしたりと、アナログな時間を楽しんでいます。現代では料理の検索もスマートフォン一つで行えますが、アナログなものから得た知識を元に何かを生み出すという発想はとても豊かだと思いました。お金や便利なものがなくても自分で楽しく何かを生み出すことができ、毎日丁寧に生活するというマルタさんの生き方は、誰もが共感できるものだと思います。

海街diary 吉田秋生 (著) 小学館

海街diary 吉田秋生 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 鎌倉に暮らす家族の哀歓を描く超人気作!

男の部屋で朝を迎えた三姉妹の次女・佳乃(よしの)に父の訃報(ふほう)が届いた。母との離婚で長い間会っていない父の死に、なんの感慨もわかない佳乃は…。鎌倉(かまくら)を舞台に家族の「絆(きずな)」を描いた限りなく切なく、限りなく優しい吉田秋生の新シリーズ!!

レビュー①

どんな話ですか? 鎌倉で暮らす3人姉妹が、父の葬儀に行った時に
初めて会った主人公すず。
姉妹の父は、すずの母と駆け落ちし、母が他界した後は別の女性と暮らしていた。
そして、すずが最期まで看取った。
姉妹のいちばん上の姉さちは、一緒に暮らそうと声をかけ、同居生活がスタート。
姉さちの職場の不倫相手から、新しい恋の話、すずのサッカーからの仲間のことや、真ん中の姉吉野の話、末の姉ちかのことなどていねいに鎌倉の場所を取り入れながら成長していく話。
読んでいるうちに、はっとさせられることが多く、何気ない日常をていねいに描いています。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 鎌倉が舞台なので、最初に読んでから鎌倉をまわるとさらに作品を楽しめます。

この作品は、恋愛もたくさん出てきます。さちの不倫から、同じ職場の人と仲良くなる吉野、主人公すずの仲間の風太。それぞれの立場で、大事な人との絆を書いています。

日常ただ楽しいだけでなく、悩んでいることや困っていることもさらりと書いています。

先輩看護婦の藤井さんは、母が入院しても自分のことを認めてくれない、それでも兄は特別扱いなど辛い扱いを受けていたことも書いています。

親や身内でどうしてもうまくいかない、そんな人の立場にもさり気なく立って励ましています。最初に出会った時のすずも、全く表情がない状態から鎌倉で暮らすようになり、生き生きとしている様子が描かれています。

ありきたりではない、作者が実際に体験したであろうエピソードも盛り込まれており、それでいて絵柄が美しく読んだ後にさわやかな風が吹きます。

ただ日常を描いた漫画とは、一線を引いて群を抜く完成度の高い作品です。

心が疲れたあなたに、ぜひおすすめします。

レビュー②

どんな話ですか? 鎌倉を舞台にした、4姉妹のストーリー。

3姉妹の父親は、幼い頃ある女性と駆け落ちして、病気で亡くなった。その父親の葬式で、腹違いの妹を引き取ることに決め、4姉妹で暮らすことになる。長女は看護師で不倫中。次女は男運がなく、3女は山男と付き合っていて、4女はサッカー部に入るが、姉達に対して遠慮がある。鎌倉に住む人々の優しさに包まれながら、4女がどんどん成長していく。それと共に3人の姉もそれぞれも成長し、素敵な恋愛をする。最後は4女が本当の家族になったと思えるような話。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 父親と駆け落ちした女性との間の妹を引き取ろうと決意する理由が優しい。引き取った後も、きちんと面倒を見るだけではなく、愛情を持って接している。姉妹で喧嘩もするけれど、お互いを大事にしているのも分かる。背景の鎌倉の町、鎌倉に住む人々の優しさにも感動する。季節を大切にしながら生活する生き方もいい。人の優しさや、強さを何度も何度も感じさせられる。本当に大切なものをどう扱ったらいいか。姉妹愛とはどういうものか。いろいろなことを感じながら読んでほしい。

レビュー③

どんな話ですか? 鎌倉の古い一軒家に住む4姉妹とそれを取り巻く人々の人間模様を描いた漫画です。

成人してすでに働いている香田家の3姉妹。父親は10数年前に女性を作って家を出てしまい、母も再婚して家を離れています。3人だけで暮らしていた姉妹は、ある日父が亡くなったという連絡を受けます。葬式に出向いた3人はそこで腹違いの妹に初めて出会います。

心細そうにしていた妹を3人は鎌倉の家に迎え入れます。戸惑いつつも鎌倉での生活になじんでいく末っ子のすずや、3姉妹のそれぞれの恋。すずが参加するサッカーチームの仲間たち、ご近所の食堂のおじさん…などなど様々な人々の人生が味わい深く描かれた漫画です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 一人一人の登場人物の心の動きが、非常に細やかに描かれていて、物語として共感できる部分がたくさんありました。「こういう人っているよね」「こういう悩みがあるよね」と思い当たる部分がたくさんあります。仕事の悩み、恋の悩み、人間関係の悩み、などとてもリアルに描かれています。その描き方がとても温かく、読むとホッとする感じがあります。ダメな部分も、笑える部分も、職業人としての深い志も、全て兼ね備えたのが人間というもの。その複雑さをしみじみと味わえる作品だからです。

レビュー④

どんな話ですか? 鎌倉に住む3姉妹(幸・佳乃・千佳)が、子供のころ出て行ったきり会っていなかった父の訃報を受けて、山間の町へお葬式に行きます。そこで、父のもう1人の娘(すず)の存在を知ります。

頼りなく利己主義な後妻さんと暮らしていくことになる、中学生のすずの将来が心配になった幸は、鎌倉に来て一緒に暮らさない?と誘い、すずも、行きます!と即決。

4姉妹のそれぞれの仕事や学校、友人や恋愛、親族とのあれこれが、面白く書かれていて、複雑な話なのに笑いながら読めてしまいます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 是枝裕和監督でカンヌ国際映画祭にも出展したこのタイトルをご存じの方も多いと思います。

特に、末っ子のすずと同じ名前の女優・広瀬すずが有名になった作品です。綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆が出演していることで映画を見た方も多いと思います。

複雑な家庭環境を丁寧に追いながら、それぞれの仕事、学校のことも詳しく書いてあります。長女の病院、次女の銀行、三女のスポーツ用品店、末っ子のサッカー部のことなど。

それに鎌倉の四季の美しさなども教えてくれる読み応えのあるマンガです。

3月のライオン 羽海野チカ (著) 白泉社

3月のライオン 羽海野チカ (著) 白泉社

アマゾン商品紹介 その少年は、幼い頃すべてを失った。夢も家族も居場所も──。この物語は、そんな少年がすべてを取り戻すストーリー。その少年の職業は──
やさしさ溢れるラブストーリー。

レビュー①

どんな話ですか? 将棋を題材とした漫画。主人公の桐山零は幼い頃に両親を亡くしており、学校にもなじめず孤独な生活を送っていたが、酔いつぶれていたところをやさしくて暖かい3姉妹の長女に助けられ、その家族と親しくなっていく。家族の温かさもテーマとなっており、とても心温まる漫画となっている。主人公が将棋を通じて棋士として成長していく姿、恋をして人間としても成長してく姿が描かれている。テレビアニメ化、実写映画化がされており、人気の漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 青年誌に掲載された漫画であるが、通常の青年漫画らしからぬ、優しく温かみのある雰囲気の漫画であり、男女ともに楽しめると思います。桐山零が棋士として、そして人間として成長していく姿はとても頼もしく前向きな気持ちになることができます。桐山零はあまり学校生活を謳歌はしていないので、ちはやふるのような青春感は少ないですが、ティーンエイジャーが成長していく姿は、男女関係なく、何歳になっても楽しめると思います。

レビュー②

どんな話ですか? 中学生で将棋のプロになった少年・桐山零(きりやまれい)が主人公です。零は事故で両親と妹を失い、父の友人のプロ棋士に引き取られて将棋の道に進んでいきます。

孤独な零は様々な人と出会って、少しずつ変化していきます。事情を抱えて助け合いながら生きている川本三姉妹、友人がいない零を心配する高校の先生、共に競いあうプロ棋士達…。優しくされたり、恨まれたり、怒られたりしながら、零が人として成長していく物語です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 心理描写が本当に秀逸な漫画です。零が将棋を指している時は、ピンチで水中に溺れている絵があったり、予想もしなかった攻撃を受けたことを家の柱を持って殴られた描写で表現したりします。悩んでいる時には、エスカレーターで延々上っていった先が行き止まりで帰り道が無かったという表現があって、ゾクッとしました。

よく食事風景も出てくるのですが、温かい家庭料理で傷ついた零を癒したり、皆でワイワイと調理をすることで仲が深まっていく様子があったりと、まるで実際にこの人達が存在するかのような錯覚を受けてしまいます。

レビュー③

どんな話ですか? プロの将棋棋士であった父親と死に別れた主人公が、父の友人である棋士に拾われ育てられ、自身も棋士になる。棋士としての成績は順調ながらも「自分は将棋が本当に好きなのか、苦しいだけじゃないのか」という煩悶を繰り返し、孤独にも苦しまされる。そんな主人公を取り巻く同じプロ棋士らの明るい仲間、暗いライバル、またひょんなことから知り合う3姉妹との交流や愛情も描かれ、一人の将棋棋士の人生を立体的に描く物語である。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 藤井聡太から始まる将棋ブームの、その将棋の裏側がよくわかるから。藤井くんの淡々とした表情の裏にも、これだけの苦悩や葛藤が隠されていると知ることができるから。人生は一度きりで多くの人は将棋なんて素通りしてしまうけれど、この日本の伝統文化ともいえる将棋のことを、少しでも知っておいて損はないからおすすめしたい。また、作者の羽海野チカさんの画力も日本随一と思う。絵を描きたくて仕方ないというのがコマの隅々に溢れていて、それを鑑賞するという点でも楽しめる。

レビュー④

どんな話ですか? 幼い頃に何もかもを失った少年が将棋という類まれな能力が必要とする世界に身を置き、生きるということのために孤独の中で努力することにより多くの人々に評価され、挫折を味わいながらもライバルたちと成功していき、力強くなっていく物語です。また、一方で、ある一つの温かい家庭に触れることにより、人間としての大事なことを取り戻し、そして愛する人を守ることの大切さと難しさを体験していく中で、成長していくラブストーリーでもあります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 将棋の世界であるため、ほとんどの人が知らない世界ではありますが、主人公と同世代の高校生や大学生にとっては、誰もが体験する孤独と人生の岐路に共感が持てるでしょうし、すっかり大人になってしまった人にとっては、複雑ではあるが生き抜いていく中で幸せを感じる家庭を目の当たりにして、なんとなく羨ましく感じ、自分にフィードバックして自分を見つめるいい機会になると思います。また、絵が綺麗でどことなく安心させられるのも特徴の一つだと思います。

レビュー⑤

どんな話ですか? 「ハチミツとクローバー」の作者である羽海野チカさんが、日常を戦う人々を描いた大切にしたくなる作品です。幼い頃両親を亡くし、プロ棋士の内弟子として引き取られた桐山零。中学生でプロ棋士となり、周囲から孤立して生きていた零だが、個性が強すぎる棋士仲間との試合やひょんな事から出会った川本家の三姉妹あかり、ひな、モモとの交流を通じて、自分の居場所を見つけていきます。人と人が関わる痛みや、日常の隅に隠れた優しさを丁寧にすくい上げています。
なぜその漫画をオススメしたいですか? かなりしっかりと将棋の試合が描かれていますが、将棋を知らない人でも楽しめる展開の連続です。戦法や打つ一手一手にその人の生き様や「今」が詰まっていて最高です。戦う棋士たちがとにかくカッコいいです。まさに百戦錬磨のおじさんたちが、勝利のために必死になってもがいて苦しんで立ち向かっていく様が素敵で、そこに下克上していく若手勢の勢いも熱いです。キャラクターが発する言葉の一つ一つに説得力があって、人生の教訓になります。

レビュー⑥

どんな話ですか? 高校生で天涯孤独、そしてプロ棋士の主人公桐山零が川本家の三姉妹と交流を持つようになり、周囲の人とも少しずつ関わりを持つ中で人としても棋士としても成長していくお話。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 心の柔らかで弱い部分を撫でるようなストーリー展開で、状況は違ってもこれ私も分かるなぁと思うことがあるんですよね。そんな登場人物の悩む姿に、自分だけじゃないんだって勇気が貰えます。