黒子のバスケ 藤巻忠俊 (著) 集英社

黒子のバスケ 藤巻忠俊 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 火神大我が入学先の誠凛高校バスケ部で出会ったのは、黒子テツヤという超地味な少年。存在感も無さ過ぎる黒子に幻滅する火神だったが、実は彼は「キセキの世代」と言われた伝説の最強チームのメンバーで…!?

レビュー

どんな話ですか? 高校バスケットボールの青春漫画。全中優勝常連の中学校には、キセキの世代と呼ばれる5人の選手がいた。噂ではそこには、幻のシックスマンが存在すると言われていた。そのシックスマンは主人公である。だが、キセキの世代にはチームプレーというものがなく、個々の力が大きく自分だけで戦おうとする。そうではないと主人公は戦いの中で伝えていく。一人一人のストーリーもあり、なぜキセキの世代の5人が自分だけで戦うことを選んできたのかも描かれている。主人公が仲間と共に日本一を目指し、達成する物語。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公は「僕は影です。」とよく言う。ふつうの青春スポーツ漫画は、だいたい主人公がメインでポイントをとったり、最後の勝負を決めたりする。しかし、この漫画はそうではなくて、影があることでできること、そして影は光がないといけないこと、そのままの言葉ではなく遠回しの意味でチームプレーを描いていると思う。私は部活の監督をしているので、とても勉強になった。最後の決勝戦ので試合が決まる場面では、主人公がシュートするかと思ったが、それはパスで相棒がシュートを決める。そこで感動して泣いた。最後までおもしろかった。

GALS!! 藤井みほな (著) 集英社

GALS!! 藤井みほな (著) 集英社

アマゾン商品紹介 天下無敵のギャル・寿蘭。高校卒業してもコワイモノ知らずで渋谷で親友の美由・綾と絶賛ギャル続行中!! 綾と乙幡は同じ大学へ進学。美由は結婚して短大へ。蘭とタツキチは警察採用試験のスタンバイ中だけど…。ドトウの熱血純情ストリート☆ ちょっとオトナになって帰ってきた『GALS!』の続編『GALS!!』スタート!

レビュー

どんな話ですか? 渋谷のカリスマ女子高生・寿蘭とその友人・星野綾と山咲美由の友情を描いた物語です。2002年に連載されていて、今またネット漫画で連載されています。ギャルがまだ流行っていた時期の漫画なので、時代を感じますが、そこがまた面白いです。高校を卒業してからの寿蘭のその後の話なので、前からGALS!を見ていた読者は読み始めると懐かしさを感じると思います。今回のGALS!!と前回と違うことは恋愛要素が増えているところなので、そこがまた見どころです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? りぼんを見ていた読者なら、懐かしく感じる漫画のひとつではないかと思うからです。また高校を卒業したあとの寿蘭、星野綾、山咲美由のその後の進路、恋愛などが描かれているのがまたGALS!のファンだった読者にはたまらない内容だと思います。私の見どころポイントとしては星野綾の恋愛の進み方です。前回とはだいぶ恋愛の進み方が違っていて、そこがまたキュンキュンして、続きが気になる内容になっています。どの登場人物も親近感があり、応援したくなります。

BE FREE! 江川達也 (著) 講談社

BE FREE! 江川達也 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 笹錦洸(あきら)、この男の未来、文部大臣につき――!?壱河市立明北高等学校の数学教師・笹錦洸。Hで悪ふざけが大好きという教師らしからぬ彼の教育的指導はいつもハチャメチャ!トラブルメーカー・笹錦洸がゆく!!

レビュー

どんな話ですか? 「東京大学物語」や「まじかるタルるートくん」の作者、江川達也さんのデビュー作です。いわゆる学園モノですが、主人公は生徒ではなく、数学教師。この先生がなんともハチャメチャで、教育者の枠を大きく逸脱?して生徒ともにトラブルを解決していく話です。話が進むにつれて、展開のスピードが上がりスケールが広くなっていき、先を読まずにはいられなくなります。登場人物の緊張感、喜び、絶望感などの内面表現がとても巧みで、共感できます。もうだめだという場面を型破りな方法でガンガン打破していく展開は爽快です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 高校生のときにはじめて読みました。モーニングに連載されていたので、未成年には刺激的な表現も多いです。クラス全員が無人島で裸で生活するというような話が出てきます。普通の学園モノならありえない設定。変な話ですが、裸になれば、みんな同じという衝撃を受けました。クラスのマドンナも、クールな優等生もみんな同じ。大げさに言えば、それまでの価値観を動かされました。また、大事な登場人物をこんなに自由にしていいんだということも驚きでした。それまでイメージしていた漫画や物語のルールを簡単に跳躍していました。

プロゴルファー猿 藤子不二雄(A) (著) 小学館

プロゴルファー猿 藤子不二雄(A) (著) 小学館

アマゾン商品紹介 「週刊少年サンデー」で連載された少年漫画初のゴルフ漫画。猿そっくりの野生児、猿谷猿丸は、木の根で自作した木製クラブを愛用する天才ゴルファー!そのゴルフの実力に目をつけたミスターXの差し向ける刺客との激しい戦いが幕を開ける…!待望の第1巻!!

レビュー

どんな話ですか? 主人公のサル(猿谷 猿丸)が表や裏のゴルファーとの賭けゴルフを通じてゴルファーとしても一人の人間としても一人前に成長していく漫画です。アニメ版では単純にいろいろなゴルファーとゴルフを行っていくだけでしたが、漫画ではゴルフで「お金」を賭けて勝負するという点がかなり重視されていて作者の藤子不二雄Ⓐ先生の作風であるブラックな部分が前面に出ていますが、勝負自体は非常にフェアに行われていてそのギャップも魅力的です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? いわゆる「ギャンブル」漫画というのは、麻雀やパチンコ及び公営ギャンブル等の種目自体がギャンブル要素が強いものを題材にしたものや、最近では社会的なものも含めた「命」をかけてゲームを行い、勝てば莫大な賞金及びそれに準ずるものを手にすることが出来るいわゆる「デスゲーム」ものがありますが、昔は(今も?)こう言ったスポーツの結果でお金をやり取りする的な昭和感満載な「ギャンブル」漫画をこの令和の時代に読んでみると逆に新鮮な感じを味わうことができるのではないかと思います。

ライジング インパクト 鈴木央 (著) 集英社

ライジング インパクト 鈴木央 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 【ページ数が多いビッグボリューム版!】祖父と二人で暮らす元気な小学生・ガウェインの夢は、世界一の飛ばし屋になること! 女子プロゴルファー・西野霧亜と出会い、ゴルフの楽しさを知ったガウェインは、世界一のプロゴルファーをめざして上京、霧亜の家に居候することに…。

レビュー

どんな話ですか? 今大ヒットしている7つの大罪を描いている鈴木央先生のジャンプでの初連載作品です。ゴルフ経験のない主人公がプロゴルファーの西野霧亜と出会いゴルフを始め世界一を目指していく漫画です。主人公は小学三年生なのですがほぼ自給自足の田舎暮らしのため足腰が強く、薪に使うための木を切るフォームがゴルフのスイングと似ていることもありものすごくボールを飛ばします。

そもそも主人公は玉飛ばしの世界一になりたいという夢があり、それまでは野球の玉を飛ばすことを同級生の友人と競っていました。そこでたまたま主人公の家の近くに来ていたプロゴルファーと出会い、ゴルフが一番玉を遠くに飛ばせる球技なんだと教えてもらい、世界の人たちと玉飛ばしで競うためにプロゴルファーを目指します。

最初はこのプロのもとで学んでいた主人公ですが、ある大会に出たことがきっかけで才能のある子どもしか入れないゴルフの学校の推薦をもらって入学します。

そこの学校で海外の姉妹校との大会やもっとすごい才能をもったライバルたちと戦い、玉を飛ばすだけではゴルフは勝てないということを学びながら心身ともに成長していくお話です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 今大ヒットしている7つの大罪ですが、その前の作品も読んでもらいたいと思ったからです。こちらの漫画は単行本2巻分の段階で打ち切りになり、読者アンケート等を通じて抗議があり打ち切りから復活した漫画でもあります。

私自身こちらの作品を連載している頃からのファンなのですが、この作者のすごいところはストーリーや構成もそうですが一番に画力があると思っています。

特に背景描写がすごく自然の背景が多いゴルフ漫画なのでその雰囲気の出し方がとてつもなくうまいです。こんなにも背景まで楽しめる漫画はそうそうないと思っています。今の7つの大罪にもつながるような同じ名前のキャラクターがいたりと、最近の作品を知っているからこそ楽しめる要素もあると思ったからです。ジャンプ作品ならではの友情努力勝利も掴んでいて読んでいてとても爽快感があります。キャラクターの表情表現も素晴らしく、見ているこっちが感情移入してしまうくらい表情豊かです。話のテンポも読みやすくスイスイ読めるのでおすすめしたいと思いました。

陸奥圓明流外伝 修羅の刻 川原正敏 (著) 講談社

陸奥圓明流外伝 修羅の刻 川原正敏 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 各時代に生きた“陸奥”を描く「修羅の刻」シリーズ始動!--関ヶ原の合戦から十年余。この時代にも、修羅の業(わざ)をつかう男がいた。その名は--陸奥八雲(むつ・やくも)!宮本武蔵(みやもと・むさし)が吼え、剣が唸り、血しぶきが舞い、稲妻が走る!陸奥圓明流(むつえんめいりゅう)外伝、時代劇となって、見参!

レビュー

どんな話ですか? 修羅の門の主人公である陸奥九十九の先祖が陸奥圓明流の使い手として、歴史上の登場人物と交差する歴史ロマンがあふれる作品です。また、歴史のエピソードに沿っているので、はじめて読んでも違和感がありません。日本の歴史を振り返りながら読めるので、修羅の門ファンでなくても歴史好きや武将好きはハマるかな?と思います。修羅の門とは違って、戦闘シーンよりもストーリー重視だと思います。そのため、単純な格闘系マンガではありません。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 色んな時代を動かしてきた実在の人物の生き様と陸奥の名を背負った主人公の生き様がぶつかり合うシーンは、修羅の門シリーズファンでなくても熱くなること間違いなです。単なる闘いをするストーリーではなく、人と人とのつながりを重視するストーリーなので、マンガではなく小説のような作品です。読めばタイトルの「刻」の意味が分かると思います。また、先が読めないストーリーなので、最後までドキドキしながら読むことができます。

酒のほそ道 ラズウェル細木 (著) 日本文芸社

酒のほそ道 ラズウェル細木 (著) 日本文芸社

アマゾン商品紹介 お酒を飲む時はお酒の味はもちろんだけど、季節、天気、お店、雰囲気、酒の肴…なども重要! より美味しく、より楽しく、お酒を飲みたい人に贈る「酒飲み」指南書! 大雪、台風、大事件…年に何回かの「特殊な日」には外でお酒を! 「非日常」は何よりの酒の肴!

レビュー

どんな話ですか? 一話読み切り型のグルメ漫画で、現在も「週刊漫画ゴラク」で連載しています。

主に酒、つまみ、居酒屋、酒席でのあるある話など、

アルコールを嗜むひとには身近な話題を短編漫画で紹介しています。

主人公はとある企業の営業マン、岩間宗達。

根っからの飲兵衛で、何かにつけて酒を飲んでいますが、

旬の食材や季節ごとのイベントには敏感で、

それについての蘊蓄をつい披露してしまい、

同席のメンバーに煙たがれることもしばしば。

また、俳句を嗜むなど風流なところもあります。

会社の同僚や友人が主なキャラクターですが、

それぞれが酒についてのこだわりを持っていたりして、

グルメ漫画にありがちな、作者からの押し付けがましさもありません。

なぜその漫画をオススメしたいですか? お酒についての知識や、家で簡単に作れるツマミのレシピを紹介していて、

酒好きにとって役に立つというのもありますが、

気軽にパラパラと読む漫画としてちょうどいいです。

1994年から連載している、かなりの長寿漫画ですが、

よくこれだけネタが尽きないものだと、

作者の創作意欲には素直に感服します。

また、単行本では漫画の他にエッセイを多数収録しており、

漫画と合わせての読み応えはなかなかあります。

読者層は主に青年〜中年男性と思われます。

ワタシ以外みんなバカ かたおかみさお (著), egumi (著) DPNブックス

ワタシ以外みんなバカ かたおかみさお (著), egumi (著) DPNブックス

アマゾン商品紹介 『できる女』和代には悩みが尽きなかった。無能な部下の尻拭いや新入り派遣社員・百合子の世話を任され、大きな溜息ばかりが漏れる毎日。どいつもこいつもクズばかりと今日も今日とて睨みをきかせながら英姿颯爽と会社を練り歩く、そんな彼女の唯一の心の安らぎは営業部・袴田との秘密の恋のアバンチュール。夜な夜な危険な悦楽に身を委ね尽きることのない欲求の果てに彼女は一体何を見るのか…。

レビュー

どんな話ですか? 自称「上目の女」の和代は、会社の中でも仕事もプライベートも充実したバリキャリ女子を自認している。見た目で周囲を安易にランク付けしてしまう彼女は、仕事仲間も外見でランク付けしてバカにし、マウントを取っていた。恋愛の相手も見た目こそいい男で和代としてはAランクの男性だが、既婚者との不倫関係にあった。

最初はアグレッシブな態度が功を奏することもあったものの、徐々に自分の虚栄心が引き金になり和代は転落していく。

それでも必死で食い下がり、何とか返り咲こうとする和代が、今後どうなるかが非常に楽しみな作品。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 登場人物が実際に職場にいそうな人物ばかりで共感しやすいためです。主人公の和代はエキセントリックではありますが、他人への厭味ったらしいマウントの取り方など、やられて嫌な思いをした経験がある人はいると思います。また、和代の周りの人たちの対応も、異常に既視感があり、シチュエーションは違っても、こういう威張った女性にはこういう悪口いってしまうよという同情の念を持つことができます。ストーリーはぶっ飛んでるのにリアリティを感じます。

波よ聞いてくれ 沙村広明 (著) 講談社

波よ聞いてくれ 沙村広明 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 舞台は北海道サッポロ。主人公の鼓田ミナレは酒場で知り合ったラジオ局員にグチまじりに失恋トークを披露する。すると翌日、録音されていたトークがラジオの生放送で流されてしまった。激高したミナレはラジオ局に突撃するも、ディレクターの口車に乗せられアドリブで自身の恋愛観を叫ぶハメに。この縁でラジオ業界から勧誘されるミナレを中心に、個性あふれる面々の人生が激しく動き出す。まさに、波よ聞いてくれ、なのだ!

 

どんな話ですか? 波よ聞いてくれは月刊アフタヌーンで連載中の漫画です。あらすじとしては主人公のミナレはカレー店のボイジャーで働くアルバイト店員なのですが、彼氏に振られた際に飲み屋で居合わせたラジオ局「MRS」のディレクター麻藤に失恋についての愚痴を聞いてもらいました。その後、ミナレがカレー屋でいつものように働いていると自分が麻藤に愚痴っていた失恋話がラジオで流れていることに気が付き放送を中止させるためラジオ局のMRSに乗り込みます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 波よ聞いてくれを読んで大変感心したのが漫画での会話が非常ウィットに富んだ表現が多くて漫画を読んでいるだけでラジオパーソナリティという仕事はアドリブが利いたり、頭の回転が非常に速い人間でないと務まらないのが良くわかることです。また、登場人物たちも非常に個性豊かでありながら、どこか影があるような一面を持っていたりして非常に魅力的です。仕事で疲れた時や気分はダウナー気味の際にこの漫画を読むと気分が爽快になり、明日もなんとか頑張るか!という気分になるので精神安定にオススメです。

丁寧な暮らしをする餓鬼 塵芥居士 (著) KADOKAWA

丁寧な暮らしをする餓鬼 塵芥居士 (著) KADOKAWA

アマゾン商品紹介 Twitterで大人気のイラストを4コマ漫画に大・改・編!!
描きおろし短編漫画やお坊様のコラムを含む未公開作品50ページ以上を収録。丁寧な暮らしをするおちゃめな餓鬼・ガッキーの暮らしを餓鬼草紙タッチのイラストでお送りします。★☆★餓鬼とは?★☆★
人間が生まれ変わり、死に変わりを果てしなく繰り返す世界である“六道(ろくどう)”の中にある「餓鬼道」に生まれた者のこと。
餓鬼は飢えと渇きに苦しみ食べ物は食べられず骨と皮ばかり。ギョロっとした目とぽっこり出たお腹で、いつもお腹を空かせています。しかし本作に登場するガッキーは非常に優しく、心の清い餓鬼。
コーヒー豆を半日かけてすり鉢ですったり、ビニール袋を三角形に畳んだり、茶殻を撒いて掃き掃除をしたりと、丁寧に生活を送っています。

 

どんな話ですか? 仏教の世界観である六道における「餓鬼」が主役の4コマ漫画で、タイトル通り主人公である餓鬼(ガッキーというネーミング)が日常を丁寧に暮らす様子が綴られています。元々はTwitterで掲載されていたようですが書店でその存在を知り、インパクト満点の絵柄に惹かれて手に取りました。日本画風の繊細なタッチで描き出される絵に引き込まれるのはもちろんのこと、日常のちょっとしたアイデアを餓鬼が実践しており、クスリと笑って癒される、ついでにちょっと勉強にもなるストーリーです。日常漫画なので特段ドキドキしたりハラハラする展開はないものの、ガッキーの元に現れた白猫とのエピソードなど、心温まる短編も収録されています。
なぜその漫画をオススメしたいですか? とにかく絵が秀逸。作者の方は日本画を学んでいたようで、骨と皮だけ、見ようによっては不気味この上ない餓鬼という存在をかわいくデフォルメすることもなく、なのにこれ以上なく愛らしく描き出しています。淡々と日常を送る餓鬼のエピソードに癒されるだけでなく、お坊さんの簡単な仏教コーナーもあり、楽し見ながら知識が深まるところが最高。ストーリー云々よりも持っていて眺めていたいと思わせる1冊で、餓鬼なのに「足るを知る」ことを知っている餓鬼に学ぶ部分も大きいのです。