頂き!成り上がり飯 奥嶋ひろまさ (著) 徳間書店

頂き!成り上がり飯 奥嶋ひろまさ (著) 徳間書店

アマゾン商品紹介 不良高校の王森高校では、誰もが第三十五代頭のメリケンを狙い、ケンカに明け暮れる日々。一年のケニーもメリケンに挑むものの、あっさりボコボコにされながら、空を見上げて己の無力さに涙していた。しかし、偶然ケニーの弁当を食べたメリケンは、あまりの美味しさに重いパンチを喰らったような衝撃を受けた!料理の腕前が武器になると悟ったケニーは全生徒の胃袋を掴んで王森高校の“頂き“に成り上がると誓った!
どんな話ですか? 王森高校でのヤンキーのてっぺんを狙う料理が得意な1年生・ケニーはケンカはイマイチだが自分の料理は武器になる!ということで飯で学校のヤンキーたちを手なずけて成りあがるストーリー。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ヤンキー高校の男の子たちがケンカ等で殺伐としていたのがおいしい料理でほのぼのとしていく…というギャグがほほえましくてかわいいです。
どんな人に読んでもらいたいですか? グルメ漫画や料理漫画が好きな人、
不良男子キャラクターたちのほのぼのが見たい人、
ごついキャラ以外に美少年タイプのキャラも多いので、美少年好きな人にもおすすめ!
読んだことによるエピソード ケニーの料理する内容は家庭料理やお弁当などが主なので、いつもの料理をちょっとおいしくする簡単なお料理小ネタなど参考にして普段の料理に取り入れたレシピがあります!

専門学校JK ほっけ様 (著) KADOKAWA

専門学校JK ほっけ様 (著) KADOKAWA

アマゾン商品紹介 アニメ系専門学校生のザンネンなゲンジツをせきららに描く問題作、登場!

これ以上ない徹底取材をもとに、アニメ系専門学校で学ぶJKたちの超ザンネンな実態を描き抜く、業界震撼のキケンな4コマ! 夢追う少女たちによる自由すぎる、おもしろ専門学校ライフがここに!!

代々木アニメーション学院の完全協力により、アニメ系専門学校で学ぶ女子たちの、ちょっとズレた実情がおもしろおかしく描かれていく日常4コマ。コミックのなかで、専門学校生の“真の実態”が語られている箇所には【本当】の印鑑が押されており、とても信じられないような笑えるネタの多くが、正真正銘の“真実”であることも証明している! これまでに描かれたことのない、アニメ系専門学校生の超ザンネンなゲンジツが初めて暴かれる、まったく新しいテーマのスクールライフコミック!

どんな話ですか? 実在のアニメ系専門学校・代々木アニメーション学院の高等部を舞台とした、
オタクで残念な「専門学校のJK」の実態を描いたあるある系ギャグ漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 代々木アニメーション学院の取材協力のもと描かれている作品とのことで、
実際の授業内容やスケジュール、
どういう生徒が多いかなどの専門学校の実態がわかる点や、
他にも学生ではなくてもオタクあるあるなエピソードがたくさんで面白いです。
どんな人に読んでもらいたいですか? アニメ系の学校進学を考えている人、
アニメ・漫画・ゲーム系などのクリエイター系オタク、
美少女系ほのぼのギャグ漫画が好きな人
読んだことによるエピソード 実際に入学する段階までは行ってはないのですが、高等部の内容以外に社会人生徒なども通う夜間コースの紹介エピソードもあって興味を持ちました。

ヒメゴト~19歳の制服 峰浪りょう (著) 小学館

ヒメゴト~19歳の制服 峰浪りょう (著) 小学館

アマゾン商品紹介 周囲から男っぽく見られている女子大生・由樹(ユキ)。彼女は誰にも言えない秘密の儀式を行っていた――。燻り続ける己の欲望に苦悩する日々を送る由樹。一方、同じ大学に通う佳人(カイト)と未果子(ミカコ)の2人も他人には明かせぬ「秘密」を抱えていて――。「ヒメゴト」を持つ3人の19歳が繰り広げる「ヨクボウ」と「セイフク」の物語――。
どんな話ですか? 周囲から男っぽい扱いをされているために大学では男っぽい振る舞いをしているけれど本当は女の子らしくなりたくて唯一持っている女の子の服「制服」を夜な夜な着ている由樹・
清純な美少女で周囲からはお嬢様と思われているけれど毎夜セーラー服を着て15歳の設定で「援助交際」している未果子・
憧れのイケメン男子扱いされているけれど女装癖があり、また理想の美少女な未果子に憧れてこっそり同じ服装をしている佳人。
それぞれ人には言えない秘密を持ったこの3人の欲望と思惑が絡み合っていく19歳の群像劇。
なぜその漫画をオススメしたいですか? メインキャラクター3人は外見的に他者より恵まれた者でありつつも、
まさに「秘め事」といった性的行動をやめることができないまま悩みながら生きていて、
そういった「こじらせ」は若さゆえというふうにも感じるけれども、誰にでも多少このような「ヒメゴト」はあるのではないかな…と思うからです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 自分の性的な気持ちに悩んでいる人や、
作中キャラクターと年齢が近い高校生~大学生くらいの人
読んだことによるエピソード 特になし

僕の心のヤバイやつ 桜井のりお (著) 秋田書店

僕の心のヤバイやつ 桜井のりお (著) 秋田書店

アマゾン商品紹介 ネットで話題! 陽キャ美少女×陰キャ少年の
ニヤニヤ系青春格差ラブコメディ! !
学園カースト頂点の美少女・山田杏奈の殺害を
妄想してはほくそ笑む、
重度の中二病の陰キャ・市川京太郎。
だが山田を観察する内に、
京太郎が思う
「底辺を見下す陽キャ」とは
全然違うことに徐々に気づいていき…!?陰キャ男子・京太郎の初めて恋、始まる。
コミックスでしか読めない
激レアエピソード
描き下ろし漫画あり!
どんな話ですか? 主人公は中学2年生男子の「市川京太郎」

友達はおらず、いつも1人で本を読んでいる所謂「陰キャ」です。

心根は優しく、クラスメイトのために自ら悪者になったり、見返りを求めない優しさを発揮できる良い奴でもあります。

市川のクラスメイトで、今作のヒロイン「山田杏奈」は学校一の美人。

友達も多く、モデル仕事もしている、市川とは真逆の「陽キャ」

初めは山田のことを「陰キャを見下す嫌な女」と勝手に決めつけて敵視していた市川ですが、彼女の意外な本質を垣間見て恋を自覚。

山田も、市川のさりげない優しさに触れて徐々に惹かれていきます。

陰キャであるが故に積極的になれない市川と、不器用なアタックを仕掛けてくる山田の、甘くて甘い、甘すぎるラブコメです。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 作者は元々ギャグ漫画をメインに描いてきた人なので、ギャグ描写は当然面白いのですが、それ以上に、登場人物の心理描写、表現が巧みです。

この作品は、主人公市川の視点でのみ描かれているので、ヒロインや他の登場人物の内面は描写されません。

そのため読者は、表情や間、セリフのニュアンスで心の内を読み取るわけですが「本当にギャグ漫画家だったのか?」と思うほど、その表現が上手いです。

また、数話前に出てきたさりげない描写が、実は重要な伏線になっていたりなど、読むたびに新しい発見がある素晴らしいラブコメです。

どんな人に読んでもらいたいですか? 作者曰く、ヒロインの山田は「こんな女の子がいたらいいな」というコンセプトで描いているようですので、かわいい女の子に悶えたい男子におすすめたです。

また、ラブコメとして、かつてないほど構成が巧みなので、ラブコメは好きだけど、最近は同じような作品ばかりで飽きたという人にも是非読んで欲しいです。

読んだことによるエピソード 他のラブコメを読むと「浅っ」と思うようになってしまいました。

覚悟のススメ 山口貴由 (著) 秋田書店

覚悟のススメ 山口貴由 (著) 秋田書店

アマゾン商品紹介 3年に及んだ地殻変動は多くの生命と秩序を破壊した! 絶望の底から希望を紡ぎ、新東京の民は強く生きようとする! だがその芽を摘み蹂躙する化物どもが跳梁跋扈! 窮地に立たされた人々の前に現れしは黒鉄のヒーロー!! 瞬着! 覚悟完了!! 人類の剣となれ葉隠覚悟!!
どんな話ですか? 山口貴由先生により、週刊少年チャンピオンで連載されていた少年漫画。

環境汚染や核戦争により汚染された21世紀初頭の日本が舞台。

過酷な環境でも逞しく生きていうこうとする人間達、それを喰らおうとする戦術鬼と呼ばれる謎の怪人達。

主人公の葉隠 覚悟は最強の戦闘技術である零式格闘術と、零という強化外骨格を用いて、戦術鬼達から学友達を守るために戦う。

ザックリまとめると、マッド・マックスや北斗の拳やFalloutの様なディストピアを舞台に、アイアンマンのスーツみたいなものを着た主人公が、北斗神拳の様な技で敵と戦っていくお話。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 最初こそぶっ飛んだ戦術鬼のデザインやグロテスクさにヒいてしまうが、その癖の強さが病みつきになる。

物語が進めば進むほど熱さと面白さが加速度的に増していくのでドンドン読み進めたくなる。

話数も本編は全100話、単行本にして全11巻、文庫版で全5巻とコンパクトに纏まっていて読みやすい。

ディストピアが舞台ではあるが、だからこそ生きていこうとする登場人物達の全員がエネルギーに満ちていて魅力がある。

そして何より

「怒りを胸に沈めてはならぬ 怒りは両足に込めて己を支える礎とせよ」

「正道を進む者が頭を下げることはその時点で、敗北を意味する!正道を進む者は、誇り高く顔を上げて闘わねばならぬ」

等の名言(迷言も)が随所にあふれているのが一番の魅力。

どんな人に読んでもらいたいですか? ひたすら加速度的に燃えていくので、キルラキル、機動武闘伝Gガンダム、トップをねらえ!等が好きな人にお勧めしたい。

作風こそ違うものの、主人公がひたすらに弱者の味方であろうとし続けるので、金色のガッシュのガッシュと清麿なんかが好きな人もハマるかもしれない。

読んだことによるエピソード 飽き性かつ忍耐の無い人間だったのですが、この漫画等の影響で愚直に努力していくことが出来る様になりました。

ぼくの地球を守って 日渡早紀 (著) 白泉社

ぼくの地球を守って 日渡早紀 (著) 白泉社

アマゾン商品紹介 亜梨子(ありす)は植物と交信する能力を持つ高校生。ある日、隣家のイタズラ小学生・輪(りん)を誤ってマンションのベランダから転落させてしまう。奇跡的に回復した輪は、もう一人の自分に覚醒していた…。一方、亜梨子は前世の夢を共有する同級生に出会い…!?

レビュー①

どんな話ですか? 「ぼくの地球を守って」は1986年から1994年にかけて連載されていた日渡早紀による漫画作品です。
主人公の亜梨子は高校生で、東京に引っ越してきたばかりの大人しい女の子です。
引越したてで慣れない環境の中、彼女が出会ったのは同じクラスメートの迅八とその幼馴染である一成。
彼らは昔から地球ではない場所で別の人生を歩んでいた記憶があり、時折夢で見るためその度に二人で話していました。
二人の話を聞いた亜梨子はその日自分も宇宙から地球を見守る夢を見ます。
一方で、亜梨子は隣に住んでいる小学生、輪に振り回される毎日…。
迅八や一成の話を聞いた輪は、亜梨子がいる目の前でベランダから転落する事故が起きてしまいます。
そして、一命をとりとめた輪もまた地球ではない場所で生きていた記憶を取り戻してしまうのでした。
これは、地球ではない場所で生き、地球へと転生した高校生たちが、再び出会いそして過去の記憶に振り回されていく物語です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 今や転生ものは多くある世の中で、異世界へと転生する物語は山ほどあります。

しかし、「ぼくの地球を守って」は地球ではない星で生活をした記憶を持ちながら、現代の日本を生きる高校生を描いています。

まずこの点が今ある転生もの、異世界ものとは違う部分ではないかと思います。

そして、共通の記憶を持つ彼らは偶然にも高校生として転生しており、日本という場所で出会います。

しかし、輪のみ一人小学生。

なぜ彼が一人だけ小学生なのか、そして、小学生である未成熟な体が壮絶な過去を思い出してしまったらどうなるのか…。

ただの転生もの、異世界ものとは違い、現実味のある物語です。

こんなふうに世の中に生きるもの全てが転生してこの世に生きているのかなとつい想像してしまいます。

レビュー②

どんな話ですか? 1986年から8年間雑誌「花とゆめ」に掲載されていたSF漫画です。ジャンルとしては「生まれ変わり」「超能力」ものとしてのSF作品になります。

【あらすじ】主人公は東京に引っ越してきたばかりの高校生、坂口亜梨子(ありす)。内気でまわりになじめずにいるが実は植物の言葉がわかるという能力を持っている。

ある日、亜梨子は隣に住む小林輪(りん)という少年を誤ってマンションから転落させてしまい、物語はそこから動き出す。輪はさいわい軽傷で済んだが、その事件をきっかけに亜梨子に婚約を申し込む。

時を同じくして、亜梨子はひょんなことから同級生の小椋迅八(じんぱち)と錦織一成(いっせい)から、不思議な夢の話を聞く。2人は共通の7人の人物が登場する夢を見続けており、迅八は「ギョクラン」という男性、一成は「エンジュ」という女性目線。その「ギョクラン」と「エンジュ」を含む7人が、月にある基地から地球を眺めている夢の内容だという。面白い物語のようにその話を聞いた亜梨子だったが、輪から婚約を申し込まれた日に迅八たちが語った内容と酷似した夢を自分も見る。動転して婚約を了承してしまう亜梨子。いっぽう輪も、事故のショックで亜梨子や迅八たちと同じ夢を見、いわゆる超能力にも目覚めていた。そして親や亜梨子にはそれまで通り接しながら、奇妙な暗躍をはじめていく。

なぜその漫画をオススメしたいですか? ①「転生もの」「前世の記憶」「超能力」といった創作ジャンルにおいての金字塔のような作品だからです。

すでに本作に影響を受けた作品が多く世に出ていますし、様々な場所で名前が挙がる名作です。元ネタとして知っておいて損はないでしょう。

②伏線の張り方や回収がとても巧みで、構成が素晴らしいです。心の栄養として名作を読むことをオススメします。

③亜梨子と輪は、昨今目にする「おねしょた」(女性のほうがかなり年上の男女カップル)になります。30年以上前の少女漫画でそういった関係が描かれていたことを知ってほしい。

レビュー③

どんな話ですか? 主人公の亜梨子は東京へ転校してきたばかりの高校生。

隣のマンションに住む小学生の輪にからかわれたり、慣れない環境が続き、どこかへ還りたい…と日々思っていました。

ある日、学校の中庭にいると、クラスメートの迅八と一清が怪しい雰囲気を醸し出しているのを見ます。

運の悪いことに、二人に気づかれた亜梨子。

そこで二人が数年前から共通の夢を見ているという話を聞かされます。

月から地球を見守っているという夢を二人はムーンドリームと呼び、それぞれ今の自分ではない姿で生活をしていると言うのです。

俄かには信じられない亜梨子ですが、その日彼女も同じような夢を見てしまいます。

一方で、隣に住む輪はある日亜梨子と過ごしている時に、マンションのベランダから落ちてしまうという事故に遭ってしまいます。

命に別状はないものの、この事故をきっかけに輪もまた地球ではない別の場所で過ごした記憶がよみがえってしまいます。

偶然、地球で再び生まれた彼ら。

次々と前世、ムーンドリームで出会った仲間と再会をし、再び出会えた喜びを分かち合いますが、過去の記憶があまりにも強く、現世でも彼らひとりひとりを苦しめていくことになっていくのでした。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 転生ものって流行っていますが、これは大分以前に作られたいわば転生もののはしりとも言えます。

地球ではない場所で生まれ、生きていた人たちが、今再び地球で再会をします。

女性であったシュスランは現世では一清として生まれ、過去と同じようにギョクランであった幼馴染の迅八に惹かれ苦しみます。

主人公とも言えるモクレンの記憶を持つ亜梨子。

彼女にどうしようもなく惹かれてしまう迅八。

一方で、シオンの記憶が強く出て、翻弄される輪もまた、どうしようもなく亜梨子に惹かれて感情を暴走させていきます。

今は別の人物として生まれているのに、過去の記憶があまりにも強く引きずられてしまう彼らの感情を考えると心が揺さぶられてしまいます。

また、過去に避難されても仕方ない罪を犯したメンバーもおり、それぞれが持つ記憶がどんどん首を絞めていく部分はこちらも苦しくなります。

今を生きる、生きなくてはいけないということを強く思わせてくれる作品なので、とても好きです。

レビュー④

どんな話ですか? 同じ内容の夢を見ている人同士が集まって、お互いがみた夢の内容を話合っているとどうもそれは私たちの前世の記憶なんじゃない?!

しかもそれはここ地球の話ではなくて、遠いどこかの惑星の話のよう。毎晩更新し続ける夢を追っていくうちに、自分たち(の前世)は遠い惑星のエリートで、母星の滅びの危機に際し、移住できる星を探す探査チームで、月にある基地で暮らしながらここ地球を監視している…という事まで分かりました。そして、どうやら自分たちがその閉ざされた基地の中で伝染病により病死し、思いを馳せた地球に転生してきたのだと知る事になります。

同じ夢を見ている前世での仲間として集まって来た人は皆同じ高校二年生。しかしたった一人だけ少額5年生の子供が。

この謎が解けた時に戦慄するとともに悲しみや切なさ愛しさの涙があふれます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 少女漫画におけるファンタジー界の頂点だと思っている作品です。

前世の記憶、現世での生活、前世に振り回されつつも現世で必死に生きようとする主人公たちに何度も涙します。

前世と現世、空間を時空を飛び越えてこんなにも哀しく美しい物語はこれ以外に知りません。

物語がとても複雑で、前世の夢と現世での出来事が並行して描かれていきますが、それがどれにしても大変丁寧に描かれている為、読んでいる自分もあらゆる登場人物に感情移入することが出来、ときにあいつを憎み、逆から見れば悲しい気持ちになり、最終的には全て愛で納まる、という感じです。


くーねるまるた 高尾じんぐ (著) 小学館

くーねるまるた 高尾じんぐ (著) 小学館

アマゾン商品紹介 ポルトガルから来た食いしんぼー女の子!!

マルタさんはポルトガルから来た貧乏だけど食いしんぼーな女の子。
築70年のおんぼろアパートで、慎ましいながらもエンゲル係数高めな
一人暮らしを満喫中。

紅茶チャーシュー、鶏油炒飯、パン耳タルト、蟹風味のディップ・・・等々
お金はなくても丁寧に。
マルタさんの美味しい日々!!

どんな話ですか? 『くーねるまるた』は、マルタさんというポルトガルからやって来た女の子が主人公のグルメ漫画です。マルタさんは都市工学の研究のために東京の大学院に留学していたのですが、日本での暮らしが気に入り、修士論文を提出した後もポルトガルに帰らず東京に住んでいます。築70年というおんぼろアパートで貧乏な生活を送っているのですが、食べることが大好きなマルタさんはアイディア満載の料理を作り、日々を丁寧に楽しく生きているのです。ポルトガル料理はもちろん和食までどれも美味しそうなものばかりで、アパートのご近所さんや大家さんなど、料理を通しての人々との温かい交流も必見である素敵な作品です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? マルタさんの明るく好奇心旺盛な人柄が良く、彼女を取り巻く登場人物も個性的で、今の時代には忘れられてしまったような人々との交流が見られます。マルタさんは日本が大好きなので文化などもよく知っているのですが、彼女の視点ならではの考え方や発想にも感心してしまいます。母国にサウダーデ(ポルトガル語で「郷愁」の意味)を感じながら、柔軟な姿勢で異文化を理解し、日本で前向きに丁寧に暮らしているマルタさんを見ていると元気が出てきます。また、各話に出てくる料理が幅広いジャンルで、しっかりしたご飯系からおつまみ系、スイーツも登場します。簡単に作れるものが多く、真似したくなるレシピがたくさんあるので、読み終わった後に作ってみるのもオススメです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 美味しそうな料理がたくさん出てくるので、マルタさんのように食べることが好きな人や料理が好きな人にオススメしたい作品です。また、料理だけではなく、時々暮らしのアイディアや街歩きの楽しみなどが出てくるので、一人暮らしの人や節約している人にも見てほしいです。今はSNSなどのテクノロジーの発達によりとても便利な世の中になりましたが、マルタさんのように日々を丁寧にゆったり送ってみたいと思っている方へもオススメしたいです。きっと心が豊かになるヒントが見つかるでしょう。
読んだことによるエピソード スマートフォンを持つようになってから、ゆっくり読書などをする時間が個人的に減ったと感じていたのですが、マルタさんの生き方や考え方にハッとさせられるものがありました。例えば、マルタさんは読書も好きで日本の文学作品も読んでいるのですが、その中に登場するグルメやそれにまつわるエピソードが出てきていて、そこから美味しい発想を生み出します。また、マルタさんがスマートフォンを使っている描写がないため、おそらく彼女は所持していないと思われるのですが、料理の待ち時間に読書をしたり、散歩を楽しんだり、公園でのんびりしたりと、アナログな時間を楽しんでいます。現代では料理の検索もスマートフォン一つで行えますが、アナログなものから得た知識を元に何かを生み出すという発想はとても豊かだと思いました。お金や便利なものがなくても自分で楽しく何かを生み出すことができ、毎日丁寧に生活するというマルタさんの生き方は、誰もが共感できるものだと思います。

ホーリーランド 森恒二 (著) 白泉社

ホーリーランド 森恒二 (著) 白泉社

アマゾン商品紹介 学校にも家庭にも身の置き所がなく、自分の存在が確認できない高校生・神代ユウ。ボクシングのワン・ツーを覚えた彼は“ヤンキー狩り”をするハメになり、夜の街の戦いに巻き込まれていくが…!?

レビュー①

どんな話ですか? 引きこもりの高校生「神代ユウ」が、路上のカリスマと呼ばれるストリートファイトの達人「井沢マサキ」と出会い、あらゆる格闘技の猛者たちを倒していくアクション漫画です。

主人公の神代ユウは最初我流のボクシングをベースとして街の強敵たちと闘いを繰り広げますが、もう一人の主人公と呼べる井沢マサキに、路上で通じるオフェンスやディフェンスを教わり、圧倒的に強くなっていきます。

作者である森恒二さんが格闘技経験者であり、実際にストリートファイト経験者のため非常にリアリティのあるバトルシーンが秀逸な作品です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 私はボクシングを通算6年以上経験しており、実際に若い頃ストリートファイトをしたことがあります。ですからこの作品は本当に「リアルな喧嘩」を上手く再現していると感じました。実際に格闘技経験者同士がノールールで戦った場合にどのようなリスクがあるのかがよく分かります。喧嘩を勧めているわけではなく、逆に格闘技をたしなんでいる人間が素人相手に手を出すとどうなるか、または異種格闘技のようなものをリング外で行うと悲惨な結末が待っているというのが理解できるはずです。若いうちは血気盛んで自分の力を試したいという人が多いですが、この漫画を読んで実際の喧嘩の危険さを知ってほしいと願います。

レビュー②

どんな話ですか? 学校ではいじめられ、家庭内では家族からの憐れみの目に苦しみ、どこにも居場所がないと絶望していた主人公が、喧嘩を通じて夜の街に居場所を見出し、さまざまな登場人物との喧嘩や友情を通して人間的に逞しく成長していく、といったお話です。もちろん主人公は最初から喧嘩が強かったわけではありません。不登校の生活の中、本で知った知識をもとにボクシングの練習を室内で始め、そこで知ったワン・ツーの素振りだけを毎日5000回などと続けていくうちに、いつしか喧嘩に必要な瞬発力や判断力を身に付けていき、そこから夜の街を舞台とした人間成長劇へと発展していきます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 喧嘩の描写が単に暴力的であるような漫画とは違って、パンチひとつにしても力の込め方から拳の軌道など、かなりテクニカルで踏み込んだ内容の説明が読めることです。どんな分野でも素晴らしい技術にはそれを裏打ちする原理や鍛錬の仕方があるのだなあといったことが納得させられます。また、主人公の、がむしゃらな反復練習的努力だけでなく常に考え続け、技術を自分なりのものとして完成させようと真剣になるさまにも感動させられます。また、ひとりだけの力だけで強くなることは不可能であることを数々のストリートファイトで得た師や友人から学んでいく姿も非常に教訓的でした。

婚活マーチ ふじいまさこ, Chisato (著) マッグガーデン

婚活マーチ ふじいまさこ, Chisato (著) マッグガーデン

アマゾン商品紹介 結婚相談所カウンセラーが見た舞台ウラ♪ E★エブリスタの大人気作をコミックエッセイ化!! 元結婚相談所カウンセラーの著者だから語れる婚活者たちの人生もよう! リアル婚活エピソードが満載です。
どんな話ですか? 約10年間結婚相談所に勤めていた女性が、実際に相談員として見た婚活の舞台裏を実話コミックエッセイとして書いたものです。実際に相談所に訪れた男女のエピソードを書いているので現実味があってとても面白い漫画です。

ある一人のハイスペックでイケメンな男性が入会したところから物語がスタートします。この男性の相談者を中心にして、そこに申し込む女性たちの個性的なエピソードが、沢山盛り込まれていて、実際にこんな人が相談に来るんだなと、知ることができる漫画です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 自分は早くに結婚したので、婚活というものをしませんでしたし、その様な制度は今ほど一般的ではなかったと思います。

しかし、現在は堂々と婚活できる時代となり、友達で未婚の40代がいるので、彼女もこんな風に婚活をしているのかな、と覗き見をしている感じで読み始めました。この漫画の中では、ハイスペック男性に群がる女性たちが面白く書かれていて、実際の婚活ってこういうものなのかと、自分で婚活を体験している気分になれます。他人事ですが、面白い世界を見ることができるからです。

どんな人に読んでもらいたいですか? 婚活をしようかなと思っている人に現実の世界を知るために読んだら面白いのではないかと思います。

また、娘や息子が結婚しないと焦っている親御さんにも、現実の婚活はこんなに厳しいというのがわかるので、読むのをお勧めしたいです。

読んだことによるエピソード 特に変わったことはないです。

YAWARA! 浦沢直樹 (著) 小学館

YAWARA! 浦沢直樹 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 世界が恋したヒロインに、また会える――

浦沢直樹が打ち立てた、スポーツ漫画の金字塔――
世に女子柔道ブームを巻き起こした大ヒット作『YAWARA!』が完全版となって登場!

全20巻、雑誌掲載時の4色2色ページを完全再現したA5判の豪華版です。
カバーはすべて、浦沢直樹氏描き下ろしの「柔ファッションコレクション 2014ver.」!

滋悟郎が、柔が、あの名キャラクター達が今ふたたび、躍動する!!

レビュー①

どんな話ですか? 本当に一般的な女子高生である猪熊柔、あえてここからは柔ちゃんと記載します。この少女が祖父の柔道家である猪熊治五郎に鍛えられながら、世界一の柔道家になる姿を描く漫画。そして柔ちゃんは恋に恋する乙女であり、柔道家としての柔ちゃんを追いかける新聞記者の松田大作との恋の行方も大きなポイント。もちろん最終的には金メダルを柔道でとること、これが最も大きなストーリーの軸になっていきます。その成長を追いかけるところが1番のポイントです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 従来、柔道と言えば男性がメインの漫画が多かったと思います。さらに根性や汗臭さといったところが前面に押し出されところでしたが、この作品については本当に普通の少女が世界の強豪相手にばったばったとなぎ倒し、恋も経験したいと言う柔道一辺倒ではない生活を送る姿に惹かれてしまいます。もちろんのことながら柔道の描写も非常にリアルで、原点となっているのが実在する女子柔道家である田村亮子さんであるところも大きなポイントだと思います。

レビュー②

どんな話ですか? 祖父の英才教育によって気付けば最強の柔道少女になってしまった、猪熊柔の青春を描いた作品です。
オリンピックでの金メダルと国民栄誉賞という大きな期待をよそに、柔本人は、人並みに恋やおしゃれをしたいという願望、そして何より普通でない家庭内状況の元凶だとして、柔道を疎ましく感じていました。
好むと好まざるとに関わらず世界の大舞台に立たされた柔はそれでも連戦連勝、世間にスーパースターと認知されてしまった彼女には、勝手にライバル視してくるお嬢様やカナダからの挑戦者、短期大学で出会う初めての柔道仲間たちと、様々な人との出会いによるドラマが待っていました。
特に自分を追い続けるスポーツ記者松田とは、時に誤解ですれ違い、時にその情熱で背中を押されながら絆を深めていきます。
やがて、蒸発したと思われた父・虎滋郎が柔の周囲に姿を見せ始めます。
「柔の柔道が原因ではない」と松田に語る虎滋郎。ならばなぜ、娘の前に現れて全てを語らないのでしょうか…?
なぜその漫画をオススメしたいですか? 恋愛、失踪した父の行方など重要なトピックは、言葉足らずやすれ違いなどでなかなか進展しません。このもどかしさは浦沢直樹氏の作品によくあるため、是ととるか非ととるかは人それぞれでしょう。
スポ根要素は主に盟友の伊東富士子が担っており、柔はとにかく強すぎるのでまともに戦うと誰も太刀打ちできず、絶不調に陥った世界選手権などを除けば柔道関連での挫折を全くしません。その不調にしても、知らず知らずのうちに心の支えになっていた松田の不在に起因するなど、前途に立ち塞がる障害は試合外のすったもんだが大半です。
それよりも、常に単行本の表紙や扉絵をドレスアップで彩る姿に象徴されるように、普通の女の子として青春を謳歌したいと願うギャップこそが最大の魅力なのではと思います。