ザ・ワールド・イズ・マイン 新井 英樹 (著) CoMax
アマゾン商品紹介 | 人並みの倫理観も道徳観も持たない狂気の男・モン、彼に畏敬の念を抱く小心者の爆弾マニア・トシ。 東京都内各所に消火器型爆弾を仕掛けた二人は北上を開始。 同じ頃、東北各地で家畜や人間が惨殺される。犯人は北海道から本州に上陸した超巨大な熊、ヒグマドンと推測される。 大きな“チカラ”を持った両者は、それぞれに動き始めた――。 ▼目次 01 ばくだん 02 パワーボム 03 羆 04 そこのけ そこのけ 05 石コロ 06 オニ 07 王様とマリア 08 天と地 |
レビュー
どんな話ですか? | 人を殺すのになんのためらいもなく、そして理由もなく殺す野獣のようなモンちゃんという男、彼に出会い怒涛の殺人テロ旅行に巻き込まれ運命を大きく狂わされていくトシ。そして圧倒的なパワーで人々を虐殺し、建物を破壊しながら日本列島を南下していく謎の巨大生物ヒグマドンの脅威。この三つが絡み合う重厚なストーリー。人を無差別に惨殺するという点で共通しているモンちゃんとヒグマドンの邂逅で起きる化学反応。かなりバイオレンスなセカイ系。 |
なぜその漫画をオススメしたいですか? | 初めて読んだ新井英樹作品で、それこそモンちゃんに脳天を叩き割られたような衝撃がありました。一切ごまかされずストレートに描写される殺人描写、人間の基準でまったく測ることのできない「モンちゃん」という生物の恐ろしさや魅力、暴力描写はかなりグロテスクなので耐性がないときついかもしれませんが、ただ読者に衝撃を与えることを狙って演出されているエンタメ的な過激さではなく、命ってなんなんだろうと考えさせられるようなものでした。重厚なテーマも感じますがけして説教臭くはなく、単純にアクション漫画としてもめちゃくちゃ面白いです。初見は先が気になって仕方なかったです。精神力を試されるようなシーンの向こうに人生が変わるような世界が待っていると思います。今でも何度も読み返しています。 |
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