アンデッドアンラック  戸塚慶文 (著)  集英社

アンデッドアンラック  戸塚慶文 (著)  集英社

アマゾン商品紹介 死を覚悟した風子の前に現れたのは、不死の体を持つ謎の男。触れた者に不運を呼ぶ風子の力によって死ぬため、風子と行動を共にすることを決めたアンデッドのアンディだが、二人にある組織からの追手が迫って―!?

レビュー

どんな話ですか? 最愛の両親を抱きしめて両親含む数百人を飛行機事故で殺してしまった『触れた人間に不幸をもたらす体質(UNLUCK)』を持ってしまった出雲風子。

そのトラウマから10年間ずっと他者と関りを持たない生活をするようになり、推し漫画が完結した日に遂に自殺を決意。

そのまま電車に轢かれて死のうとしたところ大胆不敵な野蛮人『自分を死に近付けるありとあらゆるものを否定する能力自分を死に近付けるありとあらゆるものを否定する能力(UNDEAD)』アンディと出会い、風子の運命は大きく変わることとなっていく。

なぜその漫画をオススメしたいですか? よくある『異能力バトルもの』かと思いきや、

本人はその能力故に苦しんでいたりと登場人物の人間らしさが物語に深みを持たせ、

『能力を勝ち取る』ではなく『自分の能力を捨てて普通の生活に戻る』ために物語が動いていること。

アンディと風子のラブコメ要素や能力バトルものをうまく両立させています。

読みやすさの割に情報がとても多く、緻密に練られた伏線は回収された時に息を飲むものがあります。

考察のし甲斐がある、とてもよい漫画です。

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