ハコヅメ~交番女子の逆襲~ 泰三子 (著) 講談社

ハコヅメ~交番女子の逆襲~ 泰三子 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 「もう辞めてやる!」辞表を握りしめた新米女性警察官・川合の交番に、なぜか刑事課から超美人の藤部長が配属されてきた。岡島県警(の男性陣)を絶望におとしいれるコンビの誕生である。某県警に勤めること10年、隠そうとしても漏れ出てくる作者の本音がヤバい! 理不尽のち愚痴、時々がんばる、誰も見たことのない警察漫画。※労働基準法は警察官に「一部」適用外です。

レビュー

どんな話ですか?  岡島県警にある町山警察署に配属された新人警察官の川合巡査が、ペアの巡査部長である藤聖子、藤の同期である源部長やペアの山田巡査長とともにブラックな警察業務をこなしていく話です。基本はギャグテイストが強く、警察業務のブラックさを面白おかしく紹介していくという流れなのですが、藤・源の同期が公務中にひき逃げ事故にあった事件や、同じく警察官だった源の実父が公務中に土砂崩れで亡くなった話など、警察業務の厳しさを読者に訴えかけるようなシリアスな部分もあります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 警察=刑事という印象があったのですが、それ以外の業務が非常にリアルに描かれています。交番での業務はもちろん、花火大会の警備、AVの中身の確認など…。また、刑事といっても田舎の町山署でおこるのは強盗や殺人などではなく、窃盗や変態事案ばかりです。実際、殺人事件が乱発する町などあるわけないですし、それが逆にリアリティがあって面白いです。また、キャラクターもそれぞれが目だっており、超絶美人だけどゴリラ並みのパワーを持つ藤、警察学校の成績はビリだけど取り調べには天才的な才能を持つ源、藤と源の二人からいじられ続ける山田など、個性豊かなキャラクターが多いです。キャラの総数は少ないのですが、皆が個性豊かなので、これ誰だっけ?というようなしばらく経ったら読者に忘れられているようなキャラはあまりいないです。

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