血と灰の女王 バコハジメ (著) 小学館

血と灰の女王 バコハジメ (著) 小学館

アマゾン商品紹介 富士山が噴火して以来、日本の、そしてこの街の夜が一変した――
火山灰をかぶった一部の人間達は驚異的な力を誇る闘争型ヴァンパイアとなり血で血を洗う殺し合いを開始!トップに立った者は全世界を支配するルールの中で、落ちぶれた令嬢・ドミノが這い上がる!!閲覧注意のダークホラーバトル、開幕!!!!!!!!!!!!

レビュー

どんな話ですか? バンパイアによる戦闘漫画です。

しかし、単なるバンパイアによる暴力漫画ではありません。このバンパイアは富士山の噴火によって灰を浴びた一部の人間達です。普通に生活をする人間達が夜になると、戦って誰が最強なのかを決めます。現在の王が最強なのですが、それに立ち向かう権利を、真祖3人(富士山噴火以前からバンパイア)があらそうのです。血生臭い感じですが、タイトルにある通り主人公は女性、しかも超綺麗な女の子です。その主人公が仲間を集めながら他の真祖と戦っていく内容は最高に面白いです。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 単に戦闘シーンだけが描かれるわけではないからです。バンパイアの時間以外は人間の時間、この人間の時間の描写が非常に丁寧に描かれています。生い立ちであったりその人の考え方、何故戦っているのかなど、他の漫画ではここまで描かないだろ、というところまで深掘りしていきます。しかもこれは主人公側だけでなく、相手側も人間の部分を細かく描いているんです。だから悪役でも感情移入をしてしまう、悪役が倒されてもその人の考え方や人生を知ってしまうと単純に憎めないのです。そういった心理描写を多く描く作者さんは本当に人間観察が丁寧な方なんだと思います。

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