ヴァニタスの手記 望月淳 (著) スクウェア・エニックス

ヴァニタスの手記 望月淳 (著) スクウェア・エニックス
アマゾン商品紹介 ――聞いたことはありませんか? 吸血鬼に呪いを振り撒くという、機械仕掛けの魔導書(グリモワール)のお話を。いま“ヴァニタスの書”に導かれて、物語の歯車は廻り始める…。「19世紀パリ×吸血鬼×スチームパンク」をテーマに、「PandoraHearts」の望月淳が紡ぐ、呪いと救いの吸血鬼譚、開幕。

レビュー

どんな話ですか? 吸血鬼と人間が入り混じる19世紀のパリ、そこに現れる吸血鬼を滅すといわれている呪いの本”ヴァニタスの書”を持つ人間ヴァニタス。

吸血鬼のノエは先生からヴァニタスの書を見つけ出し、その正体を見極めろと命じられる。吸血鬼にとっては危険なモノであるヴァニタスの書を奪うわけでも、処分するわけでもなくただ見極めろ…と。

しかし、ヴァニタスの性格を好きになれないノエは素直にヴァニタスに嫌いだと告げる。

ノエとヴァニタスお互いの目的のため、利用し合い、喧嘩し、たくさんの人、吸血鬼を巻き込んで行くスチームパンクファンタジー

なぜその漫画をオススメしたいですか? 表紙が細かなところまで描写されていて綺麗な絵だったので読んでみたのですが、中身も1コマ1コマ微細に描かれており、すぐ物語に引き込まれていきました。

特に驚いたのは1話目に出てくる飛空船が空を泳いでいるシーンなのですが、見開きのページで描かれ迫力がありとても美しいモノでした。

さらに物語にハマっていくうちに作者さんのことも調べてみるとヴァニタスの手記は全てアナログ(パソコンを使わず元来の紙とペンで書く手法)だということを知り更に驚きました。デジタルで描く場合だと間違えた線を消すことも、色を変更することも簡単に操作出来ますがアナログですとそこまで簡単にはいきません。あれほどの綺麗な漫画を締め切りがある中で生み出していることに感動したので是非沢山の方に読んでいただきたいです。

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