烈火の炎  安西信行 (著)  小学館

烈火の炎  安西信行 (著)  小学館

アマゾン商品紹介 花火師である父親と2人暮らしの少年・花菱烈火は、「忍者」に強い憧れを抱く高校1年生。地元では負けナシと恐れられている同級生・石島土門をも一蹴してしまう烈火は、日頃から「ケンカでオレに勝ったらその人の『忍』になる」と公言しているものの、いまだに自らの君主を見つけられずにいたが…。400年の時を超えた因縁を巡る戦いが幕を開ける!炎を操る烈火が繰り広げる、長編忍術スペクタクル!!

レビュー

どんな話ですか? 忍者オタクの烈火がある日、治癒の能力を持つ心優しき少女の柳と出会い、彼女の忍びになると誓います。烈火もまた手から炎を出すという能力を持っていました。そんな不思議な力を持って生まれた二人は、昔から続く因縁、そして大きな陰謀が渦巻く戦いに巻き込まれていくという物語です。烈火や柳のような先天的な能力とは別に、魔導具と呼ばれる人智を超えた力を持つ様々なアイテムを使い、大規模大迫力な戦いが繰り広げられます。ややダークさも感じられる作風ながら、烈火達の力強く明るいキャラクター性などから必要以上に暗くなり過ぎずに楽しめます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 近年では最初から最強の能力を持つ主人公が無双する物語で溢れ返っています。むしろそればかりです。現実とは対称的な努力もせずに成功するのを前提とした物語であり、娯楽的な意味合いの作品です。ですが漫画というのは、もっと自由であるべきだと思います。流行などではなく常に様々な作品があるべきであり、だからこそ近年では減ってしまった王道ともいえる努力や死力を重ね、巨悪と戦う主人公の物語がまた多くの人の目に触れれば良いと思ったためです。

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