岳  石塚真一 (著)  小学館

岳  石塚真一 (著)  小学館

アマゾン商品紹介 秋の北穂高岳。登山中の中年男性・黒岩が、雪に足をとられて崖から転落、腕を骨折して動けなくなってしまった。山麓の警察署では下山時刻が遅れていることから、山岳遭難防止対策協会のボランティア・三歩に救助を要請することに。見かけは頼りなさそうな三歩だが、ヒマラヤや南米の山を歩いてきた経験豊富な救助員で…

レビュー

どんな話ですか? 主人公の島崎三歩は北アルプスの山中に居を構え、民間の救助ボランティア団体である山岳遭難防止対策協会(遭対協)に参加し、救助隊員を生業としている。長野県警山岳遭難救助隊の新人としてやってきた椎名久美や阿久津 敏夫を、幼馴染で高校山岳部の同期でもある野田 正人と共にささえ育てていく中で、山岳救助の難しさや意義を常に明るく前向きに教えていく。遭難した登山者を責めることは決してせず、救助者には「良く頑張った」と労わり、残念ながら亡くなってしまった救助者にもその対応は全く同じである。そんな少しおせっかいでおバカな三歩を色んな人が支え、また彼も大勢の仲間を支えていく。やがて様々な出来事のあと、ローツェへの単独登頂へと向かう為、日本をあとにする。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公の三歩は強く、やさしい男ですが、山の事しか頭にない、ある意味純粋でおバカです。そんな彼ですが、色んな事情を抱えて山にくる人たちに、常にポジティブに接している姿が、本当に癒されます。遭難して亡くなってしまった登山者の遺族にも心からの哀悼と共に、山のすばらしさを伝えてます。漫画ではありますが、山岳救助隊の大変さを知る事も出来、また登山者の心構えを教えてもらえる、そんな本です。

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