沈黙の艦隊 かわぐちかいじ (著) 講談社

沈黙の艦隊 かわぐちかいじ (著) 講談社

アマゾン商品紹介 日米は、世界でも類をみない高性能な原子力潜水艦「シーバット」を、極秘裡に造り上げる。日本によって資金、技術提供をされた日本初の原潜であったが、米第7艦隊所属という、数奇の宿命を背負った落とし子でもあった。艦長には、海自一の操艦と慎重さを誇る海江田四郎が任命された。が、海江田は突如、試験航海中に指揮下を離れ、深海へと潜行する。米軍は「シーバット」を敵と見なし、撃沈のため第3、第7艦隊を南太平洋に集結。しかし、大胆にもシーバットは艦隊中最大の空母「カールビンソン」の目前に堂々と浮上。独立国家「やまと」を全世界に向けて宣言したのだった。
どんな話ですか? 舞台は米ソ冷戦の時代。日米共同で作りあげた原子力潜水艦「シーバット」。その艦長・海江田四郎とその部下たちは予定されていた航路を無視して、自らを独立国家「やまと」と宣言します。この行動によって窮地に立たされた日本。そんな日本を尻目に「やまと」はピンガー(探査音)を魚雷に見立ててアメリカ海軍と交戦を始めてしまいます。専守防衛を謳う「やまと」。アメリカ軍の報復攻撃によって沈んでしまうのか。そして艦長・海江田は国際社会に海からの核戦争抑止力、各国の原潜で構成される「沈黙の艦隊」を提議するのでした。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画では国際政治的な思想が数多く展開されます。例えば国という区別を超えた「世界市民」という概念などです。これらは一見難解な話題に見えますが、作中では非常にわかりやすく説明がされています。普段は国際社会に興味が行き届かないような人でも、熱い登場人物たちの持つ思想を感じて、新しい分野に興味が湧くと思います。
どんな人に読んでもらいたいですか? 軍事に興味がある人 潜水艦に興味がある人 圧倒的カリスマ性のあるキャラクターが見たい人
読んだことによるエピソード この漫画のテーマは、今個人個人がとらわれている何かからの「独立」です。物語の最後に主人公が投げかける「独立せよ」の言葉に登場人物たちはそれぞれ異なったイメージを浮かべます。自分も社会的地位や家族という枠にとらわれているように感じ、少しでも独立できるように努力しようと思えました。

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