ザ・シェフ 剣名舞 日本文芸社

ザ・シェフ 剣名舞 日本文芸社
アマゾン商品紹介 法外な報酬を要求するが、依頼人の希望に応じて料理を作り上げる天才シェフ・味沢匠(あじさわ・たくみ)の活躍を描いた料理劇画。石油産出国であるパミール王国でその全権を握る大臣は、外務省関係者がもてなす帝都ホテルの晩餐をほとんど食べ残して帰る。そこで「幻の料理人」と呼ばれる天才シェフ・味沢匠が、大臣を満足させる晩餐を作るように依頼されるが、味沢はその報酬として500万円を提示して……!?
どんな話ですか? 世界をまたにかけ、あらゆる料理であらゆる境遇の人間を唸らせる味沢匠。
100万円単位の高額報酬を要求する大胆さとスーパーシェフの名に恥じない技術、自他に決して妥協しない厳しさを持ちながらも、時には助けを求める人の生きる道しるべにさえなる味沢は、なぜこれほどまでに孤高すぎるのか。
謎に包まれた彼の過去と、それを物言わずに語る黒いサポーターに隠れた左腕に、関わる誰もが深い闇を感じずにはいられません。
味沢匠は今日もどこかのレストランで、人の心に寄り添いながら厨房に立っています。
どこにも属さず助っ人専門で腕をふるう「幻の料理人」味沢匠が、料理で様々な人を救い、また懲らしめるヒューマンドラマ。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 料理の腕もさることながら、食べ手に対する味沢のリサーチ力が凄まじいの一言です。
仮に偶然店に入ってきた客であっても、一目でその人物を見抜き、的確な料理と共に人生訓まで与えてくれます。
基本的に毎回ワケありのゲストが登場し、味沢が解決する一話完結が主な構成で、味沢の過去に切り込んだりする展開は、忘れた頃にふっと出てくるきわめてレアでデリケートな内容です。
この水戸黄門のような黄金のワンパターンを好むのであれば、すんなり読めるかと思います。
また90年代に発表されたいわゆる「無印」と、2000年代の「新章」では若干テイストの違いもあり、比べて読むのも面白いです。

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