史記 横山光輝 (著) 小学館

史記 横山光輝 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 あ らすじ/幼少時から天才の誉れ高かった司馬遷。その才能は誰もが認めるものであっ たが、漢の官僚となってからは、長く不遇の時代が続いた。しかも彼の才覚がようや く認められつつあった頃、その身に悲劇が起こる。武帝の逆鱗に触れ、男根を切り取 られるという屈辱的な刑罰”宮刑”に処せられてしまったのだ。だが”過去の歴史を 後世に残さなければならない”という、尊敬する父の遺志を継ぐべく、司馬遷は発 奮。武帝も刑は与えたものの、彼の才能を高く評価していたので、司馬遷のために 「中書令」という新しい役職を作る。司馬遷は、宮廷の書を自由に見ることのできる この役職をフルに利用し、歴史書の執筆に取り組み、約10年の歳月ののち、全130巻 にも及ぶ歴史書を書き上げた。彼が命を懸けて記した一大歴史書『史記』は、こうし て完成したのである…(第1話)。●本巻の特徴/中国、前漢の歴史家・司馬遷は、 波瀾の半生を経たのち、父・司馬談の遺志を継いで『史記』を完成させた。壮大な物 語は、この第1巻から始まる。「司馬遷」、「名宰相・管仲」ほか、全5話を収録。 ●その他の登場人物/司馬談、武帝、李陵(第1話)、鮑叔、桓公(第2話)、献公 (第3話)、恵公[夷吾](第4話)、平王、孫武(第5話)●本巻に登場する故事 成語・諺・歴史用語など/封禅の儀式、陰暦、宮刑(第1話)、管鮑の交わり(第2 話)、覇者(第4話)、日暮れて遠し、屍に鞭打つ(第5話)
どんな話ですか? 古代中国前漢時代、司波遷が記した歴史書“史記”を元に故横山光輝先生が漫画化した作品です。

舞台は古代中国で、紀元前の戦国春秋時代から前漢過ぎぐらいまでの時代を描いています。

ストーリーを一本の線で繋いでいるのではなく、当時活躍した人を掘り下げて紹介するという形で描かれています。

例えばある章では孫臏が主人公となり、撤退時に竈の数を減らして敵将・龐涓を深入りさせて勝利したり。

ある章では呉越同舟の語源となった呉と越の戦いを描いたり。

今でも普通に使われる言葉の語源となった故事を紹介してくれたりしています。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 普段私達が日常的に使っている言葉の元となった故事を知ることが出来るのでオススメしたいです。

例えば”一攫千金”という言葉があり、これは今でも使われています。

最近出来た言葉のように思うでしょうが、実は今から2000年以上昔の故事が元になっているのです。

また麻雀では役満、つまり最高の役である”国士無双”。

こちらも古代中国がルーツとなっています。

漢の大元帥・韓信が国に二人といない人物だ!と評価された時に用いられた言葉なんですよね。

ではどうやってその評価を得たか?という事も史記を読めばわかります。

過去の偉人達の生き様を参考にして役立ててもらえればと思います。

どんな人に読んでもらいたいですか? 歴史漫画ですので、歴史に興味のある人にオススメしたいです。

特に三国志好きには強くオススメしたいですね。

というのも三国志の諸葛孔明は北伐で撤退戦を行う際、竈を増やしながら軍を退きました。

敵である司馬懿は竈の数が増えている=敵兵が増えていると考えました。

追撃は有利とはいえ、大軍相手ならこちらも相応の被害を被る・・と考えて司馬懿は追撃をやめたんですよね。

諸葛孔明は孫濱が龐涓に勝利した故事を応用し、不利な撤退戦を無傷で成し遂げました。

史記の内容を知っていると、諸葛孔明はこれを参考にしたのか!等がわかってより面白く感じられると思います。

ですので三国志好きには強くオススメしたいです。

読んだことによるエピソード 鶏鳴狗盗のエピソードが参考になりました。

一見どうでもよい能力に感じても、場を与えれば輝くと気づけました。

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