ファイブスター物語 永野 護 (著) 角川書店

ファイブスター物語 永野 護 (著) 角川書店

アマゾン商品紹介 永野護のファイブスター物語。記念すべき第一巻。ラキシスとソープの物語。

レビュー

どんな話ですか? ファイブスター物語は、4つの恒星と彗星軌道の1つの遊星を有するクラウン銀河のジョーカー太陽星団を舞台とし、A.K.Dを頂点に「フィルモア帝国」や「コーラス王朝」など帝国や組織がゴーティック・メードによる攻防を繰り返し徐々に衰退していく星々の物語です。ファイブスター物語の主人公「アマテラスの帝」は、人智を超える万能の能力と不滅の肉体を有しA.K.Dを統率するとともに騎士とバイバーの双方の能力有するツバイであることから他国との戦闘に参加することもありますが、星団を代表するゴーティック・メードのガーランドとして他国同士の戦場や旧友の星団最高のファティママイト「クローム・バランシェ」を尋ねるなど自由に飛び回り裏で星団の帝国や組織を意のままにコントロールします。しかし、天照は、全能である一方で精神的に弱く自分と瓜二つのファティマ「ユーパンドラ」にA.K.Dの執政を任せた結果、星団を大混乱に陥れ自領デルタ・ベルンの内乱発生を契機に星団を去ります。天照は、「運命の3女神」と称されるクローム・バランシェの最強ファティマ3人の存在と天照との関係には大きな謎があり、3人がギリシア神話で寿命の長さを決める3女神モライ「アトロポス・クローソー・ラキスシ」の名を冠している点がファイブスター物語最大の注目点です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ファイブスター物語は、「機動戦士Zガンダム」や「機動戦士ZZ」などの名作アニメーションのメカデザインを担当した永井護氏の漫画作品であり、1986年連載開始以来1000万部を売り上げると共に映画化もされている作品です。ファイブスター物語は、メカデザインに定評がある永井護氏の漫画らしく「ナイト・オブ・ゴールドシリーズ」や「S.S.I.クバルカン破裂の人形」など数え切れないほどのゴーティック・メードが登場するだけでなく、世間ではモビルスーツと認識されているゴーティック・メードのデザインが非常に凝っている漫画です。また、ゴーティック・メードのデザインでなく騎士やゴーティック・メードの操縦をアシストするファティマなどの設定や服装の細部まで追求し、火器の理論的な部分までこだわっているので非常に興味深いと思います。一般的な漫画では、通常行き当たりばったりのストーリーで連載が進めば進むほど矛盾が生じる事がありますが、ファイブスター物語は2004年・2013年に部分的に設定が変更されたものの連載開始時に結末までの設定が行われているのでストーリーに整合性があり読み込めば読み込むほど面白くなる漫画です。

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