くーねるまるた 高尾じんぐ (著) 小学館

くーねるまるた 高尾じんぐ (著) 小学館

アマゾン商品紹介 ポルトガルから来た食いしんぼー女の子!!

マルタさんはポルトガルから来た貧乏だけど食いしんぼーな女の子。
築70年のおんぼろアパートで、慎ましいながらもエンゲル係数高めな
一人暮らしを満喫中。

紅茶チャーシュー、鶏油炒飯、パン耳タルト、蟹風味のディップ・・・等々
お金はなくても丁寧に。
マルタさんの美味しい日々!!

どんな話ですか? 『くーねるまるた』は、マルタさんというポルトガルからやって来た女の子が主人公のグルメ漫画です。マルタさんは都市工学の研究のために東京の大学院に留学していたのですが、日本での暮らしが気に入り、修士論文を提出した後もポルトガルに帰らず東京に住んでいます。築70年というおんぼろアパートで貧乏な生活を送っているのですが、食べることが大好きなマルタさんはアイディア満載の料理を作り、日々を丁寧に楽しく生きているのです。ポルトガル料理はもちろん和食までどれも美味しそうなものばかりで、アパートのご近所さんや大家さんなど、料理を通しての人々との温かい交流も必見である素敵な作品です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? マルタさんの明るく好奇心旺盛な人柄が良く、彼女を取り巻く登場人物も個性的で、今の時代には忘れられてしまったような人々との交流が見られます。マルタさんは日本が大好きなので文化などもよく知っているのですが、彼女の視点ならではの考え方や発想にも感心してしまいます。母国にサウダーデ(ポルトガル語で「郷愁」の意味)を感じながら、柔軟な姿勢で異文化を理解し、日本で前向きに丁寧に暮らしているマルタさんを見ていると元気が出てきます。また、各話に出てくる料理が幅広いジャンルで、しっかりしたご飯系からおつまみ系、スイーツも登場します。簡単に作れるものが多く、真似したくなるレシピがたくさんあるので、読み終わった後に作ってみるのもオススメです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 美味しそうな料理がたくさん出てくるので、マルタさんのように食べることが好きな人や料理が好きな人にオススメしたい作品です。また、料理だけではなく、時々暮らしのアイディアや街歩きの楽しみなどが出てくるので、一人暮らしの人や節約している人にも見てほしいです。今はSNSなどのテクノロジーの発達によりとても便利な世の中になりましたが、マルタさんのように日々を丁寧にゆったり送ってみたいと思っている方へもオススメしたいです。きっと心が豊かになるヒントが見つかるでしょう。
読んだことによるエピソード スマートフォンを持つようになってから、ゆっくり読書などをする時間が個人的に減ったと感じていたのですが、マルタさんの生き方や考え方にハッとさせられるものがありました。例えば、マルタさんは読書も好きで日本の文学作品も読んでいるのですが、その中に登場するグルメやそれにまつわるエピソードが出てきていて、そこから美味しい発想を生み出します。また、マルタさんがスマートフォンを使っている描写がないため、おそらく彼女は所持していないと思われるのですが、料理の待ち時間に読書をしたり、散歩を楽しんだり、公園でのんびりしたりと、アナログな時間を楽しんでいます。現代では料理の検索もスマートフォン一つで行えますが、アナログなものから得た知識を元に何かを生み出すという発想はとても豊かだと思いました。お金や便利なものがなくても自分で楽しく何かを生み出すことができ、毎日丁寧に生活するというマルタさんの生き方は、誰もが共感できるものだと思います。

ホーリーランド 森恒二 (著) 白泉社

ホーリーランド 森恒二 (著) 白泉社

アマゾン商品紹介 学校にも家庭にも身の置き所がなく、自分の存在が確認できない高校生・神代ユウ。ボクシングのワン・ツーを覚えた彼は“ヤンキー狩り”をするハメになり、夜の街の戦いに巻き込まれていくが…!?

レビュー①

どんな話ですか? 引きこもりの高校生「神代ユウ」が、路上のカリスマと呼ばれるストリートファイトの達人「井沢マサキ」と出会い、あらゆる格闘技の猛者たちを倒していくアクション漫画です。

主人公の神代ユウは最初我流のボクシングをベースとして街の強敵たちと闘いを繰り広げますが、もう一人の主人公と呼べる井沢マサキに、路上で通じるオフェンスやディフェンスを教わり、圧倒的に強くなっていきます。

作者である森恒二さんが格闘技経験者であり、実際にストリートファイト経験者のため非常にリアリティのあるバトルシーンが秀逸な作品です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 私はボクシングを通算6年以上経験しており、実際に若い頃ストリートファイトをしたことがあります。ですからこの作品は本当に「リアルな喧嘩」を上手く再現していると感じました。実際に格闘技経験者同士がノールールで戦った場合にどのようなリスクがあるのかがよく分かります。喧嘩を勧めているわけではなく、逆に格闘技をたしなんでいる人間が素人相手に手を出すとどうなるか、または異種格闘技のようなものをリング外で行うと悲惨な結末が待っているというのが理解できるはずです。若いうちは血気盛んで自分の力を試したいという人が多いですが、この漫画を読んで実際の喧嘩の危険さを知ってほしいと願います。

レビュー②

どんな話ですか? 学校ではいじめられ、家庭内では家族からの憐れみの目に苦しみ、どこにも居場所がないと絶望していた主人公が、喧嘩を通じて夜の街に居場所を見出し、さまざまな登場人物との喧嘩や友情を通して人間的に逞しく成長していく、といったお話です。もちろん主人公は最初から喧嘩が強かったわけではありません。不登校の生活の中、本で知った知識をもとにボクシングの練習を室内で始め、そこで知ったワン・ツーの素振りだけを毎日5000回などと続けていくうちに、いつしか喧嘩に必要な瞬発力や判断力を身に付けていき、そこから夜の街を舞台とした人間成長劇へと発展していきます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 喧嘩の描写が単に暴力的であるような漫画とは違って、パンチひとつにしても力の込め方から拳の軌道など、かなりテクニカルで踏み込んだ内容の説明が読めることです。どんな分野でも素晴らしい技術にはそれを裏打ちする原理や鍛錬の仕方があるのだなあといったことが納得させられます。また、主人公の、がむしゃらな反復練習的努力だけでなく常に考え続け、技術を自分なりのものとして完成させようと真剣になるさまにも感動させられます。また、ひとりだけの力だけで強くなることは不可能であることを数々のストリートファイトで得た師や友人から学んでいく姿も非常に教訓的でした。

はたらく細胞 清水茜 (著) 講談社

はたらく細胞 清水茜 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 人間1人あたりの細胞の数、およそ60兆個! そこには細胞の数だけ仕事(ドラマ)がある! ウイルスや細菌が体内に侵入した時、アレルギー反応が起こった時、ケガをした時などなど、白血球と赤血球を中心とした体内細胞の人知れぬ活躍を描いた「細胞擬人化漫画」の話題作、ついに登場!!

肺炎球菌! スギ花粉症! インフルエンザ! すり傷! 次々とこの世界(体)を襲う脅威。その時、体の中ではどんな攻防が繰り広げられているのか!? 白血球、赤血球、血小板、B細胞、T細胞…etc.彼らは働く、24時間365日休みなく! 連載初回から大反響を呼んだ「細胞擬人化漫画」、待望の第1巻登場!

レビュー①

どんな話ですか? 一生懸命自分の仕事に取り組む彼女。彼女の仕事は赤血球。舞台は人の体内で血液内の様々な細胞や臓器、病気などを擬人化した漫画です。

赤血球の仕事は体内の細胞のエネルギーになる栄養素や酸素を届け、細胞が酸素を利用した後の廃棄物である二酸化炭素を排出するので、宅配業者のように例えられています。

彼女が仕事をする中で病原菌に出会ってしまったり、病気や怪我により体調の変化などのトラブルに対応する、白血球や免疫細胞との絆を通して、健康な体を守る細胞の暮らしが描かれています。

なぜその漫画をオススメしたいですか? あらゆる人が体験する風邪やちょっとした怪我などで体の中はどのように対応しているのかが、物語として大変おもしろく描かれています。

作画もきれいで見やすく、医学の専門的な知識がなくても、楽しみながら簡単に理解することができます。

体の中で一番小さな細胞である血小板は幼女、体を守る為に自身の細胞も破壊するキラーT細胞は海兵隊のようなマッチョ集団と、とにかく例え方(擬人化)が素晴らしくわかりやすく、楽しく表現されていて、どんどん読み進めてしまいます。

レビュー②

どんな話ですか? 赤血球や白血球、血小板、ヘルパーT細胞、マクロファージなど、ヒトの体の中で働く細胞たちがキャラクターとなった世界で、ヒトの体の中の日常が描かれています。時に、肺炎球菌やスギ花粉症、インフルエンザ、すり傷などの脅威がヒトの体を襲い、細胞たちが協力してその脅威に立ち向かって行きます。各細胞の役割や疾患などのストーリーは、実際の免疫学で説明されている仕組みが反映されています。擬人化された細胞たちはキュート&カッコよく描かれていて、戦い意外の部分ではクスッと笑えるシーンもあり、和み系の漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 働く細胞たちのそれぞれの役割や細胞同士の連携プレー、疾患などの仕組みが免疫学に忠実に描かれていて血液・免疫系の勉強の参考書としておすすめです。血液・免疫系の勉強では、多くの細胞や似たような名前の細胞が登場し、文字ばかりの参考書で勉強するのはなかなか大変です。この漫画ではそれらの細胞がキャラクター化されていて免疫反応の仕組みもストーリー化されているので、難しい血液・免疫系の話も頭にすんなり入ってきます。

レビュー③

どんな話ですか? 人の身体の中で毎日休むことなく一生懸命にお仕事をしている、体内細胞たちを擬人化した漫画です。主人公は血管の中で酸素や養分を運んでいる赤血球の女の子。体内に侵入してくる細菌を殲滅するために戦う白血球の青年と出会い、自分たちに与えられた仕事をきちんとこなしながら世界(宿主の身体)を守るために奮闘します。

ウイルスや花粉が入ってきたときに人間の体内では何が起こっているのか、すり傷とはどんなものでどんな風に治っていくのかなど、衛生にまつわる身近なことを可愛いキャラクターたちを通して楽しく学べます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 病気や怪我のときに細胞たちが身体の中でどんな反応、対処をしているのかがすごくわかりやすいストーリーになっていてオススメです。細胞や免疫などの話はとっつきにくいこともありますが、とにかく擬人化された細胞たちが魅力的なので勉強しよう、と意識しなくても自然と知識がついてしまいます。

婚活マーチ ふじいまさこ, Chisato (著) マッグガーデン

婚活マーチ ふじいまさこ, Chisato (著) マッグガーデン

アマゾン商品紹介 結婚相談所カウンセラーが見た舞台ウラ♪ E★エブリスタの大人気作をコミックエッセイ化!! 元結婚相談所カウンセラーの著者だから語れる婚活者たちの人生もよう! リアル婚活エピソードが満載です。
どんな話ですか? 約10年間結婚相談所に勤めていた女性が、実際に相談員として見た婚活の舞台裏を実話コミックエッセイとして書いたものです。実際に相談所に訪れた男女のエピソードを書いているので現実味があってとても面白い漫画です。

ある一人のハイスペックでイケメンな男性が入会したところから物語がスタートします。この男性の相談者を中心にして、そこに申し込む女性たちの個性的なエピソードが、沢山盛り込まれていて、実際にこんな人が相談に来るんだなと、知ることができる漫画です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 自分は早くに結婚したので、婚活というものをしませんでしたし、その様な制度は今ほど一般的ではなかったと思います。

しかし、現在は堂々と婚活できる時代となり、友達で未婚の40代がいるので、彼女もこんな風に婚活をしているのかな、と覗き見をしている感じで読み始めました。この漫画の中では、ハイスペック男性に群がる女性たちが面白く書かれていて、実際の婚活ってこういうものなのかと、自分で婚活を体験している気分になれます。他人事ですが、面白い世界を見ることができるからです。

どんな人に読んでもらいたいですか? 婚活をしようかなと思っている人に現実の世界を知るために読んだら面白いのではないかと思います。

また、娘や息子が結婚しないと焦っている親御さんにも、現実の婚活はこんなに厳しいというのがわかるので、読むのをお勧めしたいです。

読んだことによるエピソード 特に変わったことはないです。

YAWARA! 浦沢直樹 (著) 小学館

YAWARA! 浦沢直樹 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 世界が恋したヒロインに、また会える――

浦沢直樹が打ち立てた、スポーツ漫画の金字塔――
世に女子柔道ブームを巻き起こした大ヒット作『YAWARA!』が完全版となって登場!

全20巻、雑誌掲載時の4色2色ページを完全再現したA5判の豪華版です。
カバーはすべて、浦沢直樹氏描き下ろしの「柔ファッションコレクション 2014ver.」!

滋悟郎が、柔が、あの名キャラクター達が今ふたたび、躍動する!!

レビュー①

どんな話ですか? 本当に一般的な女子高生である猪熊柔、あえてここからは柔ちゃんと記載します。この少女が祖父の柔道家である猪熊治五郎に鍛えられながら、世界一の柔道家になる姿を描く漫画。そして柔ちゃんは恋に恋する乙女であり、柔道家としての柔ちゃんを追いかける新聞記者の松田大作との恋の行方も大きなポイント。もちろん最終的には金メダルを柔道でとること、これが最も大きなストーリーの軸になっていきます。その成長を追いかけるところが1番のポイントです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 従来、柔道と言えば男性がメインの漫画が多かったと思います。さらに根性や汗臭さといったところが前面に押し出されところでしたが、この作品については本当に普通の少女が世界の強豪相手にばったばったとなぎ倒し、恋も経験したいと言う柔道一辺倒ではない生活を送る姿に惹かれてしまいます。もちろんのことながら柔道の描写も非常にリアルで、原点となっているのが実在する女子柔道家である田村亮子さんであるところも大きなポイントだと思います。

レビュー②

どんな話ですか? 祖父の英才教育によって気付けば最強の柔道少女になってしまった、猪熊柔の青春を描いた作品です。
オリンピックでの金メダルと国民栄誉賞という大きな期待をよそに、柔本人は、人並みに恋やおしゃれをしたいという願望、そして何より普通でない家庭内状況の元凶だとして、柔道を疎ましく感じていました。
好むと好まざるとに関わらず世界の大舞台に立たされた柔はそれでも連戦連勝、世間にスーパースターと認知されてしまった彼女には、勝手にライバル視してくるお嬢様やカナダからの挑戦者、短期大学で出会う初めての柔道仲間たちと、様々な人との出会いによるドラマが待っていました。
特に自分を追い続けるスポーツ記者松田とは、時に誤解ですれ違い、時にその情熱で背中を押されながら絆を深めていきます。
やがて、蒸発したと思われた父・虎滋郎が柔の周囲に姿を見せ始めます。
「柔の柔道が原因ではない」と松田に語る虎滋郎。ならばなぜ、娘の前に現れて全てを語らないのでしょうか…?
なぜその漫画をオススメしたいですか? 恋愛、失踪した父の行方など重要なトピックは、言葉足らずやすれ違いなどでなかなか進展しません。このもどかしさは浦沢直樹氏の作品によくあるため、是ととるか非ととるかは人それぞれでしょう。
スポ根要素は主に盟友の伊東富士子が担っており、柔はとにかく強すぎるのでまともに戦うと誰も太刀打ちできず、絶不調に陥った世界選手権などを除けば柔道関連での挫折を全くしません。その不調にしても、知らず知らずのうちに心の支えになっていた松田の不在に起因するなど、前途に立ち塞がる障害は試合外のすったもんだが大半です。
それよりも、常に単行本の表紙や扉絵をドレスアップで彩る姿に象徴されるように、普通の女の子として青春を謳歌したいと願うギャップこそが最大の魅力なのではと思います。

海街diary 吉田秋生 (著) 小学館

海街diary 吉田秋生 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 鎌倉に暮らす家族の哀歓を描く超人気作!

男の部屋で朝を迎えた三姉妹の次女・佳乃(よしの)に父の訃報(ふほう)が届いた。母との離婚で長い間会っていない父の死に、なんの感慨もわかない佳乃は…。鎌倉(かまくら)を舞台に家族の「絆(きずな)」を描いた限りなく切なく、限りなく優しい吉田秋生の新シリーズ!!

レビュー①

どんな話ですか? 鎌倉で暮らす3人姉妹が、父の葬儀に行った時に
初めて会った主人公すず。
姉妹の父は、すずの母と駆け落ちし、母が他界した後は別の女性と暮らしていた。
そして、すずが最期まで看取った。
姉妹のいちばん上の姉さちは、一緒に暮らそうと声をかけ、同居生活がスタート。
姉さちの職場の不倫相手から、新しい恋の話、すずのサッカーからの仲間のことや、真ん中の姉吉野の話、末の姉ちかのことなどていねいに鎌倉の場所を取り入れながら成長していく話。
読んでいるうちに、はっとさせられることが多く、何気ない日常をていねいに描いています。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 鎌倉が舞台なので、最初に読んでから鎌倉をまわるとさらに作品を楽しめます。

この作品は、恋愛もたくさん出てきます。さちの不倫から、同じ職場の人と仲良くなる吉野、主人公すずの仲間の風太。それぞれの立場で、大事な人との絆を書いています。

日常ただ楽しいだけでなく、悩んでいることや困っていることもさらりと書いています。

先輩看護婦の藤井さんは、母が入院しても自分のことを認めてくれない、それでも兄は特別扱いなど辛い扱いを受けていたことも書いています。

親や身内でどうしてもうまくいかない、そんな人の立場にもさり気なく立って励ましています。最初に出会った時のすずも、全く表情がない状態から鎌倉で暮らすようになり、生き生きとしている様子が描かれています。

ありきたりではない、作者が実際に体験したであろうエピソードも盛り込まれており、それでいて絵柄が美しく読んだ後にさわやかな風が吹きます。

ただ日常を描いた漫画とは、一線を引いて群を抜く完成度の高い作品です。

心が疲れたあなたに、ぜひおすすめします。

レビュー②

どんな話ですか? 鎌倉を舞台にした、4姉妹のストーリー。

3姉妹の父親は、幼い頃ある女性と駆け落ちして、病気で亡くなった。その父親の葬式で、腹違いの妹を引き取ることに決め、4姉妹で暮らすことになる。長女は看護師で不倫中。次女は男運がなく、3女は山男と付き合っていて、4女はサッカー部に入るが、姉達に対して遠慮がある。鎌倉に住む人々の優しさに包まれながら、4女がどんどん成長していく。それと共に3人の姉もそれぞれも成長し、素敵な恋愛をする。最後は4女が本当の家族になったと思えるような話。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 父親と駆け落ちした女性との間の妹を引き取ろうと決意する理由が優しい。引き取った後も、きちんと面倒を見るだけではなく、愛情を持って接している。姉妹で喧嘩もするけれど、お互いを大事にしているのも分かる。背景の鎌倉の町、鎌倉に住む人々の優しさにも感動する。季節を大切にしながら生活する生き方もいい。人の優しさや、強さを何度も何度も感じさせられる。本当に大切なものをどう扱ったらいいか。姉妹愛とはどういうものか。いろいろなことを感じながら読んでほしい。

レビュー③

どんな話ですか? 鎌倉の古い一軒家に住む4姉妹とそれを取り巻く人々の人間模様を描いた漫画です。

成人してすでに働いている香田家の3姉妹。父親は10数年前に女性を作って家を出てしまい、母も再婚して家を離れています。3人だけで暮らしていた姉妹は、ある日父が亡くなったという連絡を受けます。葬式に出向いた3人はそこで腹違いの妹に初めて出会います。

心細そうにしていた妹を3人は鎌倉の家に迎え入れます。戸惑いつつも鎌倉での生活になじんでいく末っ子のすずや、3姉妹のそれぞれの恋。すずが参加するサッカーチームの仲間たち、ご近所の食堂のおじさん…などなど様々な人々の人生が味わい深く描かれた漫画です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 一人一人の登場人物の心の動きが、非常に細やかに描かれていて、物語として共感できる部分がたくさんありました。「こういう人っているよね」「こういう悩みがあるよね」と思い当たる部分がたくさんあります。仕事の悩み、恋の悩み、人間関係の悩み、などとてもリアルに描かれています。その描き方がとても温かく、読むとホッとする感じがあります。ダメな部分も、笑える部分も、職業人としての深い志も、全て兼ね備えたのが人間というもの。その複雑さをしみじみと味わえる作品だからです。

レビュー④

どんな話ですか? 鎌倉に住む3姉妹(幸・佳乃・千佳)が、子供のころ出て行ったきり会っていなかった父の訃報を受けて、山間の町へお葬式に行きます。そこで、父のもう1人の娘(すず)の存在を知ります。

頼りなく利己主義な後妻さんと暮らしていくことになる、中学生のすずの将来が心配になった幸は、鎌倉に来て一緒に暮らさない?と誘い、すずも、行きます!と即決。

4姉妹のそれぞれの仕事や学校、友人や恋愛、親族とのあれこれが、面白く書かれていて、複雑な話なのに笑いながら読めてしまいます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 是枝裕和監督でカンヌ国際映画祭にも出展したこのタイトルをご存じの方も多いと思います。

特に、末っ子のすずと同じ名前の女優・広瀬すずが有名になった作品です。綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆が出演していることで映画を見た方も多いと思います。

複雑な家庭環境を丁寧に追いながら、それぞれの仕事、学校のことも詳しく書いてあります。長女の病院、次女の銀行、三女のスポーツ用品店、末っ子のサッカー部のことなど。

それに鎌倉の四季の美しさなども教えてくれる読み応えのあるマンガです。

夏目友人帳 緑川ゆき (著) 白泉社

夏目友人帳 緑川ゆき (著) 白泉社

アマゾン商品紹介 「妖怪が見える」という秘密を抱えた孤独な少年・夏目。強力な妖力を持っていた祖母・レイコの遺品である「友人帳」を手にして以来、妖怪たちから追われる羽目に!! 祖母が妖怪たちと交わした「契約」をめぐって、用心棒・ニャンコ先生とともに忙しい日々を送ることになった夏目は…!? あやかし契約奇談!

レビュー①

どんな話ですか? 主人公の夏目貴志は、幼いころに両親を亡くし親戚中をたらい回しにされてきた少年。亡くなった貴志の祖母(夏目レイコ)は妖モノが見えてしまう特異体質で人間に疎まれてきた。彼女の孫の貴志もまた妖モノが見えてしまうため周りから忌み嫌われてきた。そんなある日、貴志は招き猫を依代に封印されていた妖モノの封印を破ってしまい、そしてその妖モノ(ニャンコ先生)によって、祖母レイコの遺品である友人帳の秘密を知らされる。

友人帳は、かつてレイコと対戦して負けた妖モノたちの名前が記されており、名前を預かっている内は、妖モノたちを統べることができる契約書なのだという。貴志を襲っていた妖モノたちの目的はこの友人帳らしい。

貴志は、自分が死んだ場合友人帳をニャンコ先生に譲ることを条件に、ニャンコ先生を用心棒とし、妖怪たちに名前を返す日々を始める。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 最初は、少女漫画なので手に取ることがなかったのですが友人からの勧めで読んでみたところ、あまりにも面白かったです。

当時仕事の疲れで心が病んでいることもあり、ブサイクなニャンコ先生にすごく癒されました。妖とのエピソードでは、感動することは勿論、面白いときもあります。ただ感動するだけでなく、そこから考えさせられることも多々あります。今まで読んできた漫画のジャンルとは少し違っていたこともあり一気読みしてしまいました。そのぐらいおススメしたいです。

レビュー②

どんな話ですか? 夏目貴志は幼少期に母、続いて父と死別し親戚をたらい回しにあいます。

しかし親戚に預けられても貴志は、あやかしが見えることでみんなに誤解されてしまい問題児扱いをされてしまいます。

そんな貴志が同じようにあやかしが見えた祖母の友人帳を手にしたことでにゃんこ先生が貴志の用心棒になり夏目の傍に現れるあやかしを退治してくれることになります。

にゃんこ先生と貴志の間には、友情が芽生えていき貴志の周りには理解者が増えていきます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公の貴志は、孤児であり親戚をたらい回しされます。

そんな時に祖母の友人帳を手にして、にゃんこ先生と相棒になります。

あやかしであるにゃんこ先生と貴志のやり取りが心温まります。

それだけではなく、友人帳に名前を書かれているあやかしが名前を返してくれとやって来ますがそれぞれのあやかしに事情があり貴志がそれを解決しようとする姿が心温まります。

貴志を引き取ってくれた滋と妻の塔子は、心優しい人たちでその存在だけで心が温まります。

レビュー③

どんな話ですか? 「小さい頃から時々変なものを見た」というセリフが口癖のように何回も出てくる。小さい頃から変なものが見える少年(主人公)、夏目貴志が妖に追われているところから一話が始まる。妖は夏目貴志にしか見えなく、他の人には全く見えないのである。ほかの人には見えないのに夏目だけが見える、そのことで周りからは不審がられ、小さい時からいじめにあっていた。夏目の両親は小さいときに亡くなっていて、親戚たちも夏目がいないものが見えるのを不審、気味悪がり、たらい回しにされてきた。そのことから夏目はそんな自分のことが嫌になり、妖も大嫌いになっていた。だが、夏目貴志が運悪くある封印を破ってしまったせいでニャンコ先生と出会う。夏目貴志の祖母夏目レイコの残していったたった一つの遺品で友人帳と書かれた古い冊子であった。これは祖母が夏目貴志くらいの年に妖たちとじゃんけん勝負で負けたときに名前を書かされた紙である。祖母が残した唯一の形見みたいなものだからそれを妖たちに名を返していこうと決める。それから色々な個性あふれる妖たちや新しい友達、一緒に暮らしていてとても良くしてくれる伊藤家の夫婦方が登場し、さまざな妖たちとの涙がこぼれる話や笑える話、ほっこり温まる話が盛りだくさんに出てくるのである。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画は誰が読んでも愛される作品だと思います。私自身が人生変わったとても大切な作品です。アニメでは、原作では難しい表現や動きがアニメでは詳しく見られるのです。夏目たちや妖たちがアニメの中で動いているのでとても最高です。私はアニメからハマったので、こんなアニメは見たことないと思い、原作本を買いました。アニメもそうなのですが、本当に癒されるし、心が温まるのです。日常的な話だと思われがちなのですが、しっかりと話も繋がっており、目的もはっきりしています。何より主人公がかっこいいのです。そして、猫みたいなニャンコ先生の妖もとても可愛くて仕方がありません。ニャンコ先生は仮の姿で猫に変身していますが、本当の姿はとっても大きい妖の獣の姿に変身します。そのギャップにも注目してほしいと思います。可愛い妖から怖い妖まで個性あふれるキャラクター達がたくさんいるので是非見ていただきたいと思います。絶対おすすめです。

バビロン大富豪の教え ジョージ・S・クレイソン, 坂野旭, 大橋弘祐(著) 文響社

バビロン大富豪の教え ジョージ・S・クレイソン, 坂野旭, 大橋弘祐(著)文響社

アマゾン商品紹介 漫画だから、お金に悩まず自由な人生を送るための真理があっという間に読めます!
しかも最後は泣けます。
――この本に書かれているのは、「お金儲けのテクニック」ではありません。
金融の起源と言われている古代バビロニアから伝わる「人類不変の知恵」です。
お金に悩まされる現代人に、資産を増やし、お金に縛られず、充実した人生を送る方法を教えてくれます。
だからこそ、この本は約100年もの間、世界中で読み継がれているのです。
どんな話ですか? 歴史の中で繁栄をしたバビロン王国において、貧しい家の少年が大富豪に教えを教わるという話です。豊かになるためには、どうしたらいいのかということをそのストーリーの中で学んでいきます。バビロンの大富豪は、少年に黄金を増やす7つ道具について説明していきます。その中には、金持ちになるための知恵が詰まっています。まず、金持ちと貧乏人の違いは何かについて聞かれる。少年たちは、お金持ちはお金を持っている人だと答えます。しかし、富豪は違うと言うのです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? お金に関して、日本人は学ぶ機会がないので、この漫画でとても参考になりました。お金持ちになるためには、お金に働かさせる資産を持たなければいつになっても貧乏人のままだということに気づかされました。ストーリーになっているので、堅苦しいお金の勉強ではなく、学ぶことができるのでおすすめしたいです。この漫画を読んで、自分も収入の10分の1を投資に回したいと思うようになりました。それから、投資についても色々と勉強するきっかけになりました。
どんな人に読んでもらいたいですか? 色々な日本人の人に読んで欲しいです。投資というものに偏見を持っている人に読んで欲しいです。収入が入ってきたら、入ってきただけ使ってしまい、投資どころか貯金がまったくできない、という人に読んで欲しいです。
読んだことによるエピソード 投資について勉強し、投資のブログを始めました。

3月のライオン 羽海野チカ (著) 白泉社

3月のライオン 羽海野チカ (著) 白泉社

アマゾン商品紹介 その少年は、幼い頃すべてを失った。夢も家族も居場所も──。この物語は、そんな少年がすべてを取り戻すストーリー。その少年の職業は──
やさしさ溢れるラブストーリー。

レビュー①

どんな話ですか? 将棋を題材とした漫画。主人公の桐山零は幼い頃に両親を亡くしており、学校にもなじめず孤独な生活を送っていたが、酔いつぶれていたところをやさしくて暖かい3姉妹の長女に助けられ、その家族と親しくなっていく。家族の温かさもテーマとなっており、とても心温まる漫画となっている。主人公が将棋を通じて棋士として成長していく姿、恋をして人間としても成長してく姿が描かれている。テレビアニメ化、実写映画化がされており、人気の漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 青年誌に掲載された漫画であるが、通常の青年漫画らしからぬ、優しく温かみのある雰囲気の漫画であり、男女ともに楽しめると思います。桐山零が棋士として、そして人間として成長していく姿はとても頼もしく前向きな気持ちになることができます。桐山零はあまり学校生活を謳歌はしていないので、ちはやふるのような青春感は少ないですが、ティーンエイジャーが成長していく姿は、男女関係なく、何歳になっても楽しめると思います。

レビュー②

どんな話ですか? 中学生で将棋のプロになった少年・桐山零(きりやまれい)が主人公です。零は事故で両親と妹を失い、父の友人のプロ棋士に引き取られて将棋の道に進んでいきます。

孤独な零は様々な人と出会って、少しずつ変化していきます。事情を抱えて助け合いながら生きている川本三姉妹、友人がいない零を心配する高校の先生、共に競いあうプロ棋士達…。優しくされたり、恨まれたり、怒られたりしながら、零が人として成長していく物語です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 心理描写が本当に秀逸な漫画です。零が将棋を指している時は、ピンチで水中に溺れている絵があったり、予想もしなかった攻撃を受けたことを家の柱を持って殴られた描写で表現したりします。悩んでいる時には、エスカレーターで延々上っていった先が行き止まりで帰り道が無かったという表現があって、ゾクッとしました。

よく食事風景も出てくるのですが、温かい家庭料理で傷ついた零を癒したり、皆でワイワイと調理をすることで仲が深まっていく様子があったりと、まるで実際にこの人達が存在するかのような錯覚を受けてしまいます。

レビュー③

どんな話ですか? プロの将棋棋士であった父親と死に別れた主人公が、父の友人である棋士に拾われ育てられ、自身も棋士になる。棋士としての成績は順調ながらも「自分は将棋が本当に好きなのか、苦しいだけじゃないのか」という煩悶を繰り返し、孤独にも苦しまされる。そんな主人公を取り巻く同じプロ棋士らの明るい仲間、暗いライバル、またひょんなことから知り合う3姉妹との交流や愛情も描かれ、一人の将棋棋士の人生を立体的に描く物語である。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 藤井聡太から始まる将棋ブームの、その将棋の裏側がよくわかるから。藤井くんの淡々とした表情の裏にも、これだけの苦悩や葛藤が隠されていると知ることができるから。人生は一度きりで多くの人は将棋なんて素通りしてしまうけれど、この日本の伝統文化ともいえる将棋のことを、少しでも知っておいて損はないからおすすめしたい。また、作者の羽海野チカさんの画力も日本随一と思う。絵を描きたくて仕方ないというのがコマの隅々に溢れていて、それを鑑賞するという点でも楽しめる。

レビュー④

どんな話ですか? 幼い頃に何もかもを失った少年が将棋という類まれな能力が必要とする世界に身を置き、生きるということのために孤独の中で努力することにより多くの人々に評価され、挫折を味わいながらもライバルたちと成功していき、力強くなっていく物語です。また、一方で、ある一つの温かい家庭に触れることにより、人間としての大事なことを取り戻し、そして愛する人を守ることの大切さと難しさを体験していく中で、成長していくラブストーリーでもあります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 将棋の世界であるため、ほとんどの人が知らない世界ではありますが、主人公と同世代の高校生や大学生にとっては、誰もが体験する孤独と人生の岐路に共感が持てるでしょうし、すっかり大人になってしまった人にとっては、複雑ではあるが生き抜いていく中で幸せを感じる家庭を目の当たりにして、なんとなく羨ましく感じ、自分にフィードバックして自分を見つめるいい機会になると思います。また、絵が綺麗でどことなく安心させられるのも特徴の一つだと思います。

レビュー⑤

どんな話ですか? 「ハチミツとクローバー」の作者である羽海野チカさんが、日常を戦う人々を描いた大切にしたくなる作品です。幼い頃両親を亡くし、プロ棋士の内弟子として引き取られた桐山零。中学生でプロ棋士となり、周囲から孤立して生きていた零だが、個性が強すぎる棋士仲間との試合やひょんな事から出会った川本家の三姉妹あかり、ひな、モモとの交流を通じて、自分の居場所を見つけていきます。人と人が関わる痛みや、日常の隅に隠れた優しさを丁寧にすくい上げています。
なぜその漫画をオススメしたいですか? かなりしっかりと将棋の試合が描かれていますが、将棋を知らない人でも楽しめる展開の連続です。戦法や打つ一手一手にその人の生き様や「今」が詰まっていて最高です。戦う棋士たちがとにかくカッコいいです。まさに百戦錬磨のおじさんたちが、勝利のために必死になってもがいて苦しんで立ち向かっていく様が素敵で、そこに下克上していく若手勢の勢いも熱いです。キャラクターが発する言葉の一つ一つに説得力があって、人生の教訓になります。

レビュー⑥

どんな話ですか? 高校生で天涯孤独、そしてプロ棋士の主人公桐山零が川本家の三姉妹と交流を持つようになり、周囲の人とも少しずつ関わりを持つ中で人としても棋士としても成長していくお話。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 心の柔らかで弱い部分を撫でるようなストーリー展開で、状況は違ってもこれ私も分かるなぁと思うことがあるんですよね。そんな登場人物の悩む姿に、自分だけじゃないんだって勇気が貰えます。

下弦の月 矢沢あい (著) 集英社

下弦の月 矢沢あい (著) 集英社

アマゾン商品紹介 美月は、ギターでせつない旋律を奏でるアダムと運命的な出会いをする。居心地の悪い家を飛び出し、アダムと暮らし始めた美月だが…。ミステリアス・ラヴァーソウル。
どんな話ですか? 下弦の月の夜二人の人間が交通事故に遭う。

女子高生の美月。

不仲な家族と、彼氏が親友と浮気したことを知り、居場所を失っていた。

そんな中街を彷徨っていると路上で歌うアダムと出会う。

アダムの寂しさに触れ、ある洋館で同棲するようになった美月。

美月はアダムの元恋人の存在を知りつつも、彼について行くと決心。しかし待ち合わせ場所の前の交差点でトラックに引かれてしまう。

小学生の白石蛍。

飼い猫のルルを探すうちに車にはねられる。昏睡した蛍の夢の中で美月と出会う。昏睡から目覚め退院した蛍は、ピアノの音に引き寄せられ、ある廃墟に侵入する。そこには夢で出会った美月がいた。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 下弦の月はりぼんで連載していました。小学生の時読みましたが当時は理解不能でした。今までの矢沢あい作品にはないミステリアスなシリアスな描写は、今読むと新鮮で面白く、物語も深みがあります。

美月やアダムだけではなく、登場人物の複雑な気持ちが入り混じっている漫画です。子どもの頃に読んで理解できなかった登場人物の気持ちは、今大人になってそれなりに経験してきたのでよく分かります。大人に読んでもらいたい、哀しく切ないストーリーです。

どんな人に読んでもらいたいですか? ミステリアスな漫画が好きな方。

悲しい恋愛要素があったりもしますが、一つ一つ記憶の謎を解いて行くシーンが一番印象的であるので、読者も考えながら読む事ができます。伏線は回収されながらストーリーは進みますが、最後まで曖昧さを残していて、読者も自分なりの解釈をしながら読む事ができます。

読んだことによるエピソード 特にありません。