あっぱれメガバカBoys のむらしんぼ (著) 小学館

あっぱれメガバカBoys のむらしんぼ (著) 小学館

 

アマゾン商品紹介 「メガバカBoys」キヨシは超天才改造人間である。世界の平和を守るため、今日もメガバカ魂で突き進む!笑いの無法地帯、奇々怪々、抱腹絶倒のギャグの連発にキミは耐えられるか!?

レビュー

どんな話ですか? 21世紀、せまりくる地球の危機を救うため天才科学者である目賀場博士は超天才のアンドロイド少年キヨシを誕生させるはずでしたが、偉大なるバカ『メガバカ』になってしまいます。主人公キヨシが中心となって国際危機管理本部UNCOと連携しメガバカ仲間と任務に励んだり、桃栗小学校に通い校長先生やライバルと戯れたりするSFドタバタ日常系ギャグ漫画です。作品の最大の魅力として小学生爆笑間違いなしの下ネタギャグが随所に散りばめられていることが挙げられます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? いつでも子ども時代の自分に戻って面白ギャグに大笑いできるので気分を明るくするのに最高の作品だと思います。現在では表現の規制が強くなっているためここまでぶっとんだ笑いを提供してくれる一般誌は絶滅してしまいました。当時問題視されつつも2年間生き延びた伝説のギャグ漫画を是非多くの人々の胸に刻んでいただきたいと思います。また、作者である児童向け漫画の重鎮のむらしんぼ先生のギャグテクニックを学ぶのにもかなり役立ちます。

怪獣8号 松本直也 (著) 集英社

怪獣8号 松本直也 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 【デジタル版限定!「少年ジャンプ+」掲載時のカラーページを完全収録!!】怪獣発生率が世界屈指の日本。この国は、容赦なく怪獣が日常を侵していた。かつて防衛隊員を目指していたが、今は怪獣専門清掃業で働く日比野カフカ。ある日カフカは、謎の生物によって、身体が怪獣化、怪獣討伐を担う日本防衛隊からコードネーム「怪獣8号」と呼ばれる存在になる。

レビュー

どんな話ですか? 怪獣と呼ばれる生物が、人々の日常生活を破壊する“怪獣大国”の日本が舞台。少年漫画の主人公としては、32歳とちょっとおっさんな日比野カフカは、幼馴染の亜白ミナとの「怪獣を全滅させる」という約束を果たすため、日本防衛隊の隊員を目指して一念発起する。ところが突然、謎の生物に侵食されてしまい、なんと自我を保ったまま怪獣化してしまう。怪獣であることを隠しながら、怪獣の全滅を目指すカフカと仲間達の絆や、怪獣の謎を追うバトルヒーローもの。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公が一度夢を諦めた32歳という、同年代なら誰もが共感してしまう設定であること。世間に対してちょっと斜に構えているけれど、仕事熱心で面倒見が良いカフカは職場の同僚や先輩に欲しいと思えるイイ奴。こんな平凡な、なんなら自分の周りにもいそうなおっさんが、怪獣になったり、一回りも年下の隊員たちと競ったり友情を育んだり…。大人がもう一度夢や青春をやり直すような姿に胸が熱くなる。ヒーローものは子供っぽい、主人公がとにかく強いだけというイメージを打ち砕く、おっさんの活躍を読んでもらいたい。

レビュー②

どんな話ですか? 怪獣が頻繁に発生する国、日本を舞台にしたバトル漫画。日々襲い来る怪獣を退治する日本防衛隊。その隊員になる約束を幼馴染の女の子としていたのに諦めてしまった主人公、日比野カフカ。怪獣処理の仕事におわれる毎日だったが、ある日後輩を怪獣からかばってケガをしてしまう。入院中のカフカの目の前に突然小型の怪獣が!気が付くとなぜかカフカの体が怪獣に変身している?!どこからどう見ても怪獣になってしまい、怪獣を退治するのが夢だったのに、逆に退治される立場に。怪獣に変身してしまったカフカは退治されてしまうのか、それとも約束した防衛隊員になるれるのか、これも一種のヒーロー漫画になりそうな予感がする漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公の日比野カフカは冴えない男なのに、なぜか気になる存在。一度はあきらめそうになった子供の頃の夢を、後輩に影響され再び目指し始めます。まっすぐで憎めない性格が見ていて気持ちが良い。悪い怪獣を倒すヒーローになると諦めない姿、後輩にも憎まれ口をたたきながらも優しくする姿、命を張って後輩を助ける姿にグッときます。人はどこかにヒーローになりたい願望があるんでしょうね。くすっと笑えて元気を貰えるので、おすすめしたい漫画です。

地獄楽 賀来ゆうじ (著) 集英社

地獄楽 賀来ゆうじ (著) 集英社

アマゾン商品紹介 最強の忍として畏れられ、抜け忍として囚われていた画眉丸は、打ち首執行人の“山田浅ェ門佐切”から無罪放免になる為の条件を突きつけられる。その条件とは極楽浄土と噂の地で「不老不死の仙薬」を手に入れること…!! 生死を悟る忍法浪漫活劇、開幕――!!

レビュー①

どんな話ですか? 江戸の末期、かつて最強の忍として恐れられていた”がらんの画眉丸”は、抜け忍として捕らえられ死罪人となっていたが、打ち首執行人の山田浅ェ門から

極楽浄土と噂のある島から不老不死になれる仙薬を入手することが出来れば無罪放免となると告げられます。

他の死罪人と執行人たちと上陸の後、天仙という不老不死を研究し修行を重ねる仙人たちと遭遇。

不老不死の仙薬は人間から作られており、天仙は本土の人間すべてを仙薬に変え、完全なる不老不死を目指していることを知り、

それを阻止する為、そして画眉丸は愛する妻・結の元へ戻る為に、天仙たちとの戦いが繰り広げます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 元々は週刊少年ジャンプでの出張読み切りという形で読んだのがきっかけなのですが、ストーリーの設定にまず衝撃を受けました。

極楽浄土の島へ渡る前、先に調査に行った者が身体から花を咲かせた状態で戻ってきた画がとても印象的で、

何故?どうして?という謎と不可思議さに興味を持ちました。

島へ渡るのは監視役の執行人と死罪人のペアですが、各々が個性的であり、

天仙との戦いでの協力で、お互いの生い立ちや過去を知り、分かち合っていく部分が芽生えたりと、

キャラクターの関係性にも惹かれる部分があります。今までに感じたことがない印象の漫画です。

レビュー②

どんな話ですか? 江戸に近い世界観のファンタジー漫画。極悪大罪人に、蓬莱の島から不老不死の仙薬を取ってくるなら、死刑を免除し恩赦を与えると条件を出し、その条件を飲んだ数人の大罪人が島に渡る。主人公もその一人。冷徹な暗殺者の彼はかつての仲間に罠にはめられ投獄、死刑を言い渡されていた。死刑の介錯人とペアを組まされ、未知の化け物や仙人と戦い、かつ、お互い殺し合いながら、この謎の島と不老不死の仙薬の真相に迫っていく。同時に、主人公たち自身の過去も次第に明らかになっていく。その先に未来はあるのか?
なぜその漫画をオススメしたいですか? まず、主人公が極悪人なのに違和感がなく、キャラクター達に同情や嫌悪感を覚えて感情移入しやすい。敵も味方もすべてのキャラ設定がしっかりできていて、ただのアクション時代ファンタジーではなく、物語の奥深さを感じる。敵であっても悪いからと断罪できない気分にさせられるところが、人間味やファンタジーでありながら現実感が出る魅力になっている。一度一巻だけでも読んでいただきたい作品ですね。今後のアニメ化や実写映画化が期待出来る作品だと思います。

恋と嘘 ムサヲ (著) 講談社

恋と嘘 ムサヲ (著) 講談社

 

アマゾン商品紹介 「誰かを好きになる」――人はいつの間にその罠に墜ちるのか。人生のパートナーを国が決める世界。それは希望であり、絶望であった。どこにでもいる古墳好きの少年・根島由佳吏は、そのちっぽけな胸に、燃えるような恋心を秘めていた。恋が許されない世界で、16歳の夜、少年は、禁じられた冒険へはしり出す!!

レビュー①

どんな話ですか? 超・少子化対策基本法(通称:ゆかり法)により、満16歳以上の少年少女は自由恋愛が禁止となり、国が「国民の遺伝子情報に基づいて決めた」最良の伴侶と恋愛をして結婚しなければならない、子作りから家庭を作ることを義務付けられた部分的な管理社会政府から子育てからセックスについての指導が入るほどとなっている日本が舞台。

通知を特筆するような理由も無しに拒否すると社会不適合者と裏付けされ、その後の行動に裏で政府干渉が入るとなっており、自由な恋愛は程遠いものとなっている。

そんな日本で主人公の根島由佳吏は初恋の少女である高崎美咲と両想いとなる。しかし根島由佳吏に届いた政府通知にはゆかり法により定められた未来の伴侶である真田莉々奈の名前が記されていた。

2人の少女の間で揺れ動く感情、果たして根島由佳吏はどちらの少女を選ぶのか…。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 学生同士の恋愛になるので、非常に甘酸っぱく、青春を思い返すような内容となっております。

また、世界観的にも恋愛が主軸のため恋模様は勿論、複雑な心理描写や性についての倫理観など考えさせられる部分が多々あり、ただの少女漫画ではないなと読むたびに思い起こされます。

ストーリーは非常にもどかしいながらも笑いありほのぼのした日常パートがありと読んでいて飽きがなく、また非常に絵が綺麗です。

法と自分の感情とに揺れ動き、もがく姿は読んでいる側にも訴えるメッセージがあり、もし今この現代でこの法律が施行されたら自分はどうするだろうかと考えると胸がいたくなります。

主人公やヒロインの少女だけでなく、周囲のゆかり法を受け入れてきた大人までも巻き込んでいく展開にはハラハラさせられっぱなしです。

レビュー②

どんな話ですか? 恋と嘘では、少子化対策のための政策として、「ゆかり法」というものが制定されました。

これは、満16歳以上の自由恋愛を完全に禁止し

16歳を迎えると「政府通知」と言うものが届き、政府機関が理想の結婚相手を決め、通知が届きます。

万が一これに従わない場合は、就職や進学が不利になる等のペナルティがあります。

そのゆかり法が制定された社会の中で、高校1年生の少年と少女が恋をする。そんな物語です。

基本的には、「禁断の恋」という色が強い漫画で、男女の恋愛だけでなく、同性愛についても書いてあります。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 恋と嘘では、「葛藤」がしばしば描かれます。

主人公のゆかりと、その主人公に恋をする美咲は相思相愛です。本来の社会であれば、愛し合っていたでしょう。

ですが、お互いのためを想うがゆえに、しばしばお互いに離れようとします。

もしも政府通知を無視して愛し合ってしまったら、相手にとって不幸になるからです。

「本当に愛するとはどういう事なのか」という事に着目した作品で

「付き合う」「結婚する」そんな型にハマったものではなく、恋恋愛の本質について書かれています。

こういった恋愛に対する独自の視点が最もオススメできる点です。

水は海に向かって流れる 田島列島 (著) 講談社

水は海に向かって流れる 田島列島 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 「あの人、本当は怒りたいんじゃないの?」高校への進学を機に、叔父の家に居候することになった直達。だが最寄りの駅に迎えにきたのは見知らぬ大人の女性、榊さんだった。案内された家の住人は、親に黙って脱サラしたマンガ家(叔父)、女装の占い師、ヒゲメガネの大学教授、どこか影のある25歳OLと、いずれも曲者揃い。そこに高校1年生の直達を加えて、男女5人での一つ屋根の下、奇妙な共同生活が始まった。共同生活を送るうち、日々を淡々と過ごす25歳OLの榊さんに淡い思いを抱き始める直達だったが、彼女と自分との間には思いも寄らぬ因縁が……。少年が家族の元を離れて初めて知る、家族の「罪」。自分もその被害者なのかもしれないが、加害者でもあるような気がする。割り切れないモヤモヤした思いを抱きながら、少年は少しずつ家族を知り、大人の階段を上っていく。前作から4年の沈黙を破った田島列島が、ユーモラスかつセンシティブな独特の筆致で描くのは、家族の元を離れて始まる、家族の物語。家族の元を離れて始まる、家族の物語。高1春、曲者揃いの住人たちと男女5人の共同生活を始めた直達。彼が淡い想いを寄せる25歳OLの榊さんとの間には、思いも寄らぬ因縁が……。「別冊マガジン」連載時より作家、著名人、漫画読みから絶賛の声が続々!宝島社「このマンガがすごい!2015」オトコ編第3位、マンガ大賞2015第2位など各漫画賞を総ナメにした名作『子供はわかってあげない』の田島列島、待望の最新作!

レビュー

どんな話ですか? 高校への進学を機におじさんの家へ居候することになった直達と、その家のルームメイトであるOLの榊さん。そのほか個性豊かな同居人たちとの共同生活を送るなか、直達は自分の父親がかつて榊さんの母親とW不倫の関係にあったことを知ります。大好きだった母親の愚行に10年間怒りを持ち続けている榊さんと向き合うべく、直達は榊さんを連れて彼女の母親のもとを訪ねに行きます。互いの罪悪感や怒りを共有し、最後には自分たちの幸せに向き合う2人の物語です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 互いの両親が不倫関係にあった相手との共同生活という、あらすじだけを見るととても複雑な物語のように思えますが、その関係性が学校の同級生や他のルームメイトたちとの生活といった日常のなかで淡々と、かつギャグもふんだんに交えながら進んでいくのでするすると読めてしまいます。そんななかでも2人の心の機微やその交流はとても深く丁寧に描かれていて、物語の後半に2人がする「約束」には、読み手である自分にもその約束をしてもらえたような、何かが救われたような気持ちになりました。多くの人に読んでもらいたい作品です。

宝石の国 市川春子 (著) 講談社

宝石の国 市川春子 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 今から遠い未来、宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。

レビュー

どんな話ですか? はるか昔に人類が滅亡した遠い未来、地上では宝石の体を持つ人型の生き物たちが生活していました。彼らは髪の毛からつま先まですべてが宝石でできており、容姿は美しく、体内にある微小生物の効果で不老不死です。しかし、彼らを狙い、空から襲い来る「月人」との戦争により、宝石たちは何度も砕かれたり、連れ去られたりしていました。主人公・フォスフォフィライトは、そんな宝石のうちの一人。月人好みの美しい体と、何もなし得ない不器用で脆弱な体を持て余していました。そんな彼が、仕事を得るため、仲間の悩みを解決するため、あるいは前に進むために頑張り始めるのですが、そのたびに彼の心身は傷つき、そして地上と月の状況は大きく変わっていくのです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? とにかく「凄まじい」作品だからです。まず、設定。宝石の体を持つ人型の生き物は、美しく、どこか背徳的です。しかもその設定の裏には、作者の知識の豊かさを感じられます。そして彼らの美しい体は、戦争によって容赦なく傷つけられます。宝石でできたその体は砕かれもなお美しいのですが、それが逆にエグく感じられ、同時にどうしようもなく魅力的です。それから、ストーリー。美しく魅力的な設定と繊細な絵に反するように、ストーリーはどこまでいっても残酷で、重々しいです。常に、遠くに希望の光のようなものが見えているから、余計に残酷さを感じます。どこまで読んでも胸を締め付けられるのに、読むのをやめようとは思えない、凄まじい魅力がある作品なのです。

姫ちゃんのリボン 水沢めぐみ (著) 集英社

姫ちゃんのリボン 水沢めぐみ (著) 集英社

アマゾン商品紹介 おてんば中学生・野々原姫子。ある日、魔法の国の王女エリカが現れ、1年間観察するかわりに、他人に変身できるリボンをくれる。早速、愛子お姉ちゃんに変身して外に飛び出す姫ちゃん。と、そこへ憧れの支倉先輩が…!!

レビュー

どんな話ですか? 主人公「野々原姫子」はとてもボーイッシュで運動神経抜群の中学生の女の子。

ある日、“魔法の国”に住む姫子にそっくりな女の子「エリカ」から1年間修行のために観察させてほしいとお願いされ、呪文を唱えると誰にでも変身できる「魔法のリボン」を渡される。また、魔法によって幼い頃から大切にしていたぬいぐるみの「ポコ太」が動けるようになり、数々の困難を一緒に乗り越えていく。

とてもボーイッシュで女の子からモテモテの姫子だが、中身は女の子で恋をしている。

すれ違いや誤解、様々な問題にたちはだかりながらも

仲間と協力し合い、友情を深め、恋愛も発展していく物語。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 幼い頃、誰もが「魔法が使えたらいいな」と思ったことがあるのではないでしょうか。

そんな気持ちを思い出させてくれるような作品です。

中学生のピュアな気持ち、初恋や失恋、魔法の国の存在。小さい頃から大切にしているぬいぐるみとしゃべれたらいいなと読んでいるうちに童心に戻ってワクワクできます。

恋愛物語なだけでなく、切なくも深い友情に涙できるところもとても好きなポイントです。

鏡を見るとついつい魔法の呪文を唱えたくなってしまうとおもいます。

愛すべき娘たち よしながふみ (著) 白泉社

愛すべき娘たち よしながふみ (著) 白泉社

 

アマゾン商品紹介 「女」という不思議な存在のさまざまな愛のカタチを、静かに深く鮮やかに描いた珠玉の連作集。オトコには解らない、故に愛しい女達の人間模様5篇。

レビュー

どんな話ですか? 全ての女性が抱える女ならではの確執や女性間格差、自己評価が低くなりがちな女性の教育環境問題について、なぜそうなるのかを平易に描き、柔らかな目線で描いた力作です。1話完結で、母子の確執、家庭内暴力といった家庭環境、結婚、学歴や美醜格差で悩む状況を淡々と描きだし、主人公となる女性たちが選択する解決策を客観的に描いていきます。その選択は、見る人によっては正しいとは言えません。しかし、当人が行った選択について教育的指導のような苦言を呈す行為は無く、優しく見守るような結末にしています。重いテーマですが、ときおりギャグもあり、共感を得ても、嫌悪感が残らない演出と絵柄で好感持てます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 時代を超えても共感を呼ぶ内容で、読後に辛い感情が残ることはありません。いずれも心が救われるようにまとめたのは作者の優しさからではないかと思います。今、新型コロナウイルス感染拡大で、多くの女性がリストラされ、自殺者も増えています。そうしたなかで本作品を読むことで共感により、心が救われる人もいるかもしれないと考えて紹介します。さまざまな状況下に置かれている女性の状況を淡々と描いているので、読後には必ず溜飲が下がるというものではありません。ただし、そういう人もいるという理解につながり、許容力が少し広がるのではないかと思います。

NARUTO―ナルト― 岸本斉史 (著) 集英社

NARUTO―ナルト― 岸本斉史 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 ここは木ノ葉隠れの里。忍術学校の問題児、ナルトは今日もイタズラ三昧!! そんなナルトのでっかい夢は歴代の勇者、火影の名を受けついで、先代を越える忍者になることだ。だがナルトには出生の秘密が…!?

レビュー①

どんな話ですか? 木の葉隠れの里に住む忍者アカデミー落ちこぼれナルトが内に抱える秘密から里人に無視されたり陰口や嫌がらせを受けながらも、忍者の頂点に立つ火影を目指す成長物語です。虐げられ馬鹿にされながらも、決して諦めず努力を続け忍者となり、悲劇から復讐の闇に落ちたチームメイトを救うためにさらなる強さを得るために修行を続けます。その過程で同期仲間や他里忍者とも友情を深め、ナルト自身の人格的魅力に気付いた人々が孤独で一人ぼっちだった少年を認めていくことになるのです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ナルトのなかには、沢山の至言があります。頑張っているけど、なかなか報われない方々に贈るエールがあります。それは、主人公だけに語らせている言葉だけではありません。何事にも不器用で成果を得るのに時間がかかる私達に贈られたメッセージです。困難な手術を前に自分を信じない者に努力する価値はないと気弱になった弟子を励ます先生の言葉はこれ以上に無い程グッときます。また、復讐に囚われた友を俺とお前は逆だったかもしんねえと憂う主人公の洞察力は、深さに感服します。

レビュー②

どんな話ですか? 忍者の話で、主人公のナルトが里の長である火影になる為に、修行を重ねて成長していく物語。

最初はセンスがなく、他の人から相手にもされない中、良き指導者である畑かかしをはじめ、他の仲間から良い刺激をもらい、切磋琢磨し最終的には火影になる事ができた。それまでにはライバルであるサスケや悪の組織である暁と戦い、犠牲者を出しながらも任務をこなしていく。色んなキャラクターの技やセリフはとても心を擽られるものであり、どの年代にも楽しまれる作品です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? ストーリーや個々のキャラクターの成長などで多くの感動があり、面白いのでオススメしたいです。

話は長いですが、飽きにくく夢中になる内容です。

最初に謎だった出来事や裏の話が漫画の後半で分かるところも、面白いです。

特にナルトの師匠である自来也が戦いで死んでしまう場面は感動します。

どんなに才能の無い人でも、努力次第で成長し、報われる日が来ると教えられる話です。大人になって仕事に明け暮れてる私にとっては、幼い頃や初心を思い出させる作品でした。

レビュー③

どんな話ですか? 落ちこぼれ忍者のうずまきナルトが、火影になるという夢に向かって、不器用ながら努力し続けるという物語です。ナルトは、里の人々からとある理由で忌み嫌われ、疎まれています。しかし、自分の存在を認めさせるという強い思いと、まっすぐ自分の言葉は曲げないという忍道を胸に、彼が逆境に立ち向かい克服し、成長していく過程が描かれています。その中で、友や仲間を思い、大切にし、また仲間からの信頼を勝ち取り火影となるのを描いた、週刊少年ジャンプの三大原則である友情・努力・勝利を具現化した作品と言えます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ストーリーが面白く、個性豊かなキャラクターがたくさんおり、様々な忍術や体術、幻術が繰り出されるのは魅力の一つですが、それとは別に、どんな人にとってもこのナルトという主人公から学べることがあると思います。不遇な幼少時代を過ごしてはいましたが、夢を持って努力をし続け、友や仲間を大切にし、どんな逆境でも決して諦めない生き様には、とても感動させられます。笑えて、泣けて、感動できる作品であるので、読んで欲しいと思います。

BAMBi カネコ アツシ (著) KADOKAWA

BAMBi カネコ アツシ (著) KADOKAWA

アマゾン商品紹介 5億円の賞金をかけられたピンク色の髪と銃を持つバンビ。誘拐した少年と共に旅を続ける彼女に次々に襲い掛かる追っ手。ふたりの旅路の果てに待つものとは……? ピンク色の髪とピンク色の銃を持つ殺戮処女・バンビを巡るロードコミック第1巻!

レビュー

どんな話ですか? 子どもを依頼者(老人3人組)の元まで届ける若い女の子(ピンクの髪でピンクの髪銃を所持している)と、その子どもを誘拐したいが為に追い回すギャングチームやロックスターなど悪党たちのロードムービー。

女の子はかわいい見た目なのにすごく強く、どんな悪党たちも容赦なく殺していく。

またターゲットとなっている子どもは子どもらしさが無く、追い回されても全く怖がる様子もなく、子どもの素性があかされていくにつれ物語が深くなる。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 筆ペンで描かれた絵が全てとてもかっこよく、どのシーンも音楽CDのジャケットになりそうで素敵。

人が殺されるシーンがバンバン出てくるが、気持ち悪さよりも何故か爽快感すら感じるスピード感がとても心地いい。

物語の内容も謎が少しずつあかされるのが歯がゆいようで気持ちよく、続きをすぐに読みたくなり、気づいたら全て読み終わっている。

出てくる登場人物が全て濃く、全員キャラが立っているのも読んでいて飽きなくて楽しい。