(ニコ) タカハシマコ (著) 双葉社

(ニコ) タカハシマコ (著) 双葉社

アマゾン商品紹介 心に傷を持ち、やがて犯罪を犯す可能性を秘めた少年少女を、事前に隔離施設へ連れて行くために派遣される女子中学生型ロボット〝ニコ〟。ニコと触れ合うことで、自らの心の闇に気付き、あるものは自分を取り戻し、あるものはニコとともに〝船〟に乗る道を選択する…。その可愛らしい絵柄とそれに反する毒の強い描写で、いま最も注目度の高い漫画家のひとりであるタカハシマコの名作が、大幅新規描き下ろし・加筆・修正を経てファン待望の完全版として蘇る!! ①②巻同時発売、全2巻。
どんな話ですか? 虐待、いじめ、近親相姦。学校や家庭の軋轢に悩み、トラウマを負った少年少女の前に忽然と現れては、将来的に犯罪を犯す可能性が示唆された彼らを隔離施設へ導く少女型ロボット・ニコ。
彼女との交流を通してある者は自我を取り戻し、ある者は全てを捨てて隔離施設「船」へと赴く。
ニコと邂逅した少年少女たちが体験する出来事を描いたオムニバス。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ロリエロ漫画家タカハシマコが手がけた一般向け作品。キュートな絵柄に反し、毒のある作風は健在です。
本作の狂言回しとなるニコはセーラー服がチャームポイントの女子中学生型ロボット。量産型なので何体もおり喋り方や性格が異なる上、出会った少年少女たちへのアプローチの仕方にも個性が出ます。
ニコは原則傍観者に徹し、少年少女たちの事情に深入りしません。ですがニコとの邂逅を経て、少年少女たちは自分の心の闇と向き合いある決断を下します。
インモラルな匂わせ描写もありますが、逆にそれがフェティッシュな魅力になっています。ニコに代表されるキャラデザは頭身低めでとても可愛らしいです。少年犯罪をテーマにした作品ですが、一方的に悪を裁いて済ますことなく、船に行くか否かの最終的判断は個々の登場人物に委ねられます。
ニコと各キャラクターが築く関係性のバリエイションにも注目。ある者は対等な友情を、ある者は憎しみを、ある者は唯一の逃避先として依存するのですが、本来ロボットで感情を持たないはずのニコが達観した表情を見せる瞬間があり胸が詰まります。
リリカルな心理描写やセンシティブな演出など、好きな人はとことんハマる作品です。
どんな人に読んでもらいたいですか? 美少女アンドロイドに萌える人
少年少女の心の闇に惹かれる人
オムニバスが好きな人
萌え系の絵柄が好きな人
読んだことによるエピソード 特になし


ヨイコノミライ! きづきあきら (著) 小学館

ヨイコノミライ! きづきあきら (著) 小学館

 

アマゾン商品紹介 高校の漫画研究サークルで、ゆる〜い青春を謳歌してきた部員達。自分勝手で気ままな空間を各々気に入っていたのだが、ある時異物が混入する!毒を持つ可憐なその女生徒にかき乱されるサークルの行方は……?
どんな話ですか? とある高校の漫画研究会が舞台。
不真面目な部員ばかりが集うなか、唯一やる気のある主人公・井上広海は、保健室登校の女子生徒・青木杏にどうしたら皆が真面目に部活動に取り組んでくれるか相談する。
広海にアドバイスを乞われた杏はやがて部室に出入りし始め、彼女に言葉巧みに唆されたメンバーたちは部誌の制作にとりかかる。
漸く本格的な活動ができると喜ぶ広海だが、杏の本性は漫研の撲滅を目論むサークルクラッシャーだった。
杏は口先ばかりで何もしないメンバーらをひどく軽蔑し、裏で「夢潰し」と称して人間関係をひっかき回す。杏の暗躍と部員たちの未熟さのせいで部誌作りは暗礁に乗り上げ、メンバーそれぞれの秘密が暴かれていく。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 可愛い絵柄と毒のある作風のギャップがたまらない作者の初期の代表作。
むちむち肉感的でフェティッシュな美少女ヒロインのデザインは、萌えキャラ好きな男性にも受けそうです。高校の漫研という狭い空間内で展開するエピソードが主ですが、出てくるオタクが皆自意識の肥大した痛いキャラなので、黒歴史を蒸し返されます。
漫研の部員はメンヘラリスカ僕っ娘に声優志望のぶりっこギャル、理論武装の自惚れオタク、壁サー同人作家のストーカーなどいずれ劣らぬ問題児ばかり。サークルクラッシャーなんて概念がまだ存在しない時代に描かれたにもかかわらず、本作のキーパーソンとなる杏は、ただそこにいるだけで人間関係を破綻させる魔性のヒロインとして危ない魅力を放ってます。
同人作家(志望)あるあるに悪意をプラスしたネタが延々描かれる為、身に覚えがあるオタクは過去にやらかしてしまった自己嫌悪がぶり返すことうけあいです。
基本的に鬱展開続きで、ラストも一部を除いて救われない結末をむかえますが、この後味の悪さが癖になります。
どんな人に読んでもらいたいですか? ヤンデレ・メンヘラが好きな人
サークルクラッシャーものが好きな人
オタクの話が好きな人
鬱展開に耐性がある人
むちむちぼいんな美少女キャラが好きな人
読んだことによるエピソード 特になし

ちーちゃんはちょっと足りない 阿部共実 (著) 秋田書店

ちーちゃんはちょっと足りない 阿部共実 (著) 秋田書店

 

アマゾン商品紹介 成績、お金、恋人、友達、いつも何かが足りない気がする中学2年生女子のちーちゃんとナツ。2人はクラスの中で成績優秀な友達・旭や、学級委員に助けられながらも、普通の日々を送っていた。そんなある日、ナツとちーちゃんは学校帰りに寄ったお店で、クラスの目立つグループの女子・藤岡から「万引きしねえ?」と声をかけられる。ナツはその場を上手くしのいだが、お金が足りずに買えなかった可愛いリボンが忘れられずにいた。後日、教室で女子バスケ部員が顧問の誕生日プレゼントを買うために、部員である藤岡から集金をしていた。その様子を目撃した旭は、「学校でお金のやり取りは危ない」と注意をしたが、部員達に煙たがられる。そして放課後、事件は起きた。
どんな話ですか? 同じ団地に住むちょっと足りないちーちゃんとナツは中学二年生の幼馴染。
天真爛漫で言動の幼いちーちゃんは無邪気にナツに懐いていたが、ナツはちーちゃんを内心見下し自分はもっと上にいけるはずと信じていた。
成績優秀な友人・旭や、クラスの中心人物・藤岡に憧れと同時に劣等感を抱き、日々を無難にやり過ごすナツ。
そんなる日、ナツとちーちゃんは下校中に立ち寄った店で藤岡に万引きを唆される。その場は上手くごまかして切り抜けナツだが、翌日事件が起きる。
思春期を経た人間なら誰しも覚えがある人間関係の軋轢を描いた話。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 思春期を通った人間、あるいは真っ只中の人間にダイレクトに突き刺さる話です。
自分はもっと上のカースト、上のグループに属せるはずだという欲求不満を抱えながら、ちーちゃんを内心見下して自尊心を維持するナツの造形がとても痛々しいです。
中学校の友人グループの閉塞感や女子間の陰湿なマウントの取り合いなど、いじめと呼べるほど顕在化してないぶん生々しく歪な関係を、すごく的確に抽出しています。
頭からっぽのお馬鹿とナツをはじめとする周囲に軽んじられていたちーちゃんが、その素直さや朗らかさでもって次第に受け入れられていくのと対照的に、自意識をこじらせて鬱屈していくナツがひどくやるせないです。
十代の女子の嫉妬や劣等感が絡んだ微妙な友情、共依存にも似たどん詰まりの感情が大変な説得力を持って描かれていて、「もうやめてくれ!」と叫び出したくなります。
鬱展開に定評のある作者ですが、本作は私たちの身近で起こり得る体験を扱っている為、中学生日記を地でいくリアルさが半端ありません。
黒歴史を蒸し返される感覚を味わいたい、ドМな読者向けです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 中学生日記が好きな人
幼馴染に対して劣等感や憧れなど、複雑な感情を抱いてる人
鬱展開が好きな人
黒歴史をほじくり返されたい人
女子の友情なんて信じない人
鬱屈した十代を過ごした人
読んだことによるエピソード 特になし

百姓貴族 荒川弘 (著) 新書館

百姓貴族 荒川弘 (著) 新書館

アマゾン商品紹介 マンガ家になる前は北海道で七年間、農業に従事していた荒川弘。牛を飼い、野菜を作り、クマに怯え、エゾシマリスに翻弄される―年中無休で働き、切ない想いも多々あるハードなお仕事。「水がなければ牛乳を飲めばいいのに」。なんたって“百姓貴族”ですから!!知られざる農家の実態を描いた、日本初農家エッセイ登場。

レビュー①

どんな話ですか? マンガ家になるまでの7年間、北海道で農業に従事していた作者の体験記。

牛を飼い、野菜を作り、クマに怯え、エゾシマリスに翻弄され、年中無休で働き、切ない思いもたくさんあるハードの仕事である農業が面白おかしく描かれている。

北海道の農家ならではのエピソードが満載で、「働かざるもの食うべからず」、「俺にできる事はおまえにもできる」などの、荒川家の家訓のもと、牛も畑もマンガも全力投球の作者の話が面白かった。

笑いあり、トリビアあり、理不尽あり、伝説ありの農家エッセイ・コミックです。

なぜその漫画をオススメしたいですか? サラリーマン家庭で、育った私には、想像できない世界があり、新鮮で読んでいくうちにドンドン引き込まれていき、次の巻の発売が待ちどうしい程、この漫画にハマってしまいました。

北海道の農家ならではのエピソードが面白いので、是非とも読んで欲しいです。

レビュー②

どんな話ですか? 漫画「鋼の錬金術師」や「銀の匙」の作者であり、北海道の農家出身の荒川弘さんが描く農業エッセイ。

農家での暮らしってどんな感じ?農家あるあるや裏話、家族の面白エピソード等が満載のギャグマンガです。

楽しみながら、いつの間にか田舎暮らしや農家についても雑学的に学べます。

農業に興味が無くても、パワフルな荒川一家のぶっ飛びまくったエピソード(農機具で切れた指を無理やり繋げたり

子供にクリスマスツリーの木を切らせて用意させたり)が満載で、驚くと同時にめちゃくちゃ笑えます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? とにかく出てくるエピソードが常識外れだったり規格外だったりするのでとても驚いてしまうのですが

登場人物、特に作者の親父殿のように元気いっぱいで豪快な気持ちの良い人が出てくるので、読んでいるだけで

なんだか元気になってきます。こんなすごい事になっても頑張っている人がいるんだから自分も

しょうもないことでくよくよしてるのはつまらんなぁと思えちゃう、そんなパワーを感じました。

読むと元気をわけてもらえるのが一番のおすすめポイントです。

一部漢字にしかフリガナが振っていないのですが、絵が綺麗で読みやすく分かりやすいので、小学生の子供もげらげら笑って読んでいます。農業や食に対して以前より興味が沸いたようで、食育の一環として子供さんにもおすすめします。

諸葛孔明 時の地平線 諏訪緑 (著) 小学館

諸葛孔明 時の地平線 諏訪緑 (著) 小学館

 

アマゾン商品紹介 後漢(ごかん)末期。朝廷軍の将軍・曹操に、朝廷への憎悪をむき出しに立ち向かってくる少年がいた。彼こそが諸葛亮孔明―軍師として史上名をはせた天才の、若き日の姿である。諏訪緑が満を持して挑む新世紀の「三国志」!
どんな話ですか? 古代アジアを主な題材とする諏訪緑の長編漫画です。諸葛孔明を主人公とした三国志の物語ですが、実際の三国志演義のエピソードを独自に解釈しています。孔明は単なる天才軍師ではなく、乱世の犠牲になり、涙を飲んで生きてきた、ゆえに世直しが必要であるといった、目的意識を持っていました。漢人も少数民族も等しくこの大地の上に生きる権利があると考え、政策と戦略を実行していきます。当初は天才ゆえ協調性が無く他人と慣れ合わない孔明ですが、劉備に心酔し仲間を得ることで人間的に成長していきます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 三国志は映画、小説、ゲームなどでさかんに発信されており、現代に知らない人はいないでしょう。ですがそれらは主に軍師としての諸葛孔明、劉備に出会ってからの孔明が描かれています。悲痛な生い立ちから乱世を終わらせるまで、一人の青年としての生き様を描いた作品は少ないのではないでしょうか。この漫画を読むと誰も書かなかった孔明にきっと出会えます。
どんな人に読んでもらいたいですか? 三国志が好きだ、三国志に詳しい人に読んでもらいたいですね。こんな解釈があるのか、と新鮮な驚きがあります。
読んだことによるエピソード こんな諸葛孔明もありだと思います。私が好きなのは諸葛孔明と敵の軍師、司馬懿との関係性です。敵味方に分かれて出会わなければ、きっと良い友人になり得たでしょう。作者の独自解釈に共感します。

BLUE GIANT 石塚真一 (著) 小学館

BLUE GIANT 石塚真一 (著) 小学館

レビュー①

アマゾン商品紹介 ジャズに心打たれた高校3年生の宮本 大は、川原でサックスを独り吹き続けている。雨の日も猛暑の日も毎日毎晩、何年も。「世界一のジャズプレーヤーになる…!!」努力、才能、信念、環境、運…何が必要なのか。無謀とも言える目標に、真摯に正面から向かい合う物語は仙台、広瀬川から始まる。
どんな話ですか? BLUE GIANTは男子高校生が世界一のジャズサックスプレイヤーを目指して仲間を集めながら成長していく物語です。

ロックやポップスが主流の現代において、主人公はジャズに魅了され、毎日近所の川原でサックスを吹き続けます。主人公にはテクニックではない、心に訴えかける何かがあり、それに気付いた音楽教室のジャズ奏者に師事することになります。師の教えによりどんどん才能を開花させ、同じくジャズを愛する仲間やライバル達と出会い、時にぶつかりあいながら、プロのジャズプレイヤーを目指して邁進していきます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 男子高校生が、勉強や恋愛をそっちのけでジャズにのめりこみ、多くの人と出会いながら様々な苦悩や葛藤を越えていき、どんどんと成長していく姿に心を打たれます。

所謂スポコン系の感動&感涙ポイントが随所にあり、これまで音楽に触れることのなかった人でも、音楽ってこんなに素敵なのか、なぜ自分は音楽をしてこなかったのかと嫉妬してしまうほど、音楽による人との繋がりや喜びが表現されています。

また漫画の構成や画力も大変秀逸で、演奏シーンでは本当に音が聴こえてくるほどの迫力があります。

どんな人に読んでもらいたいですか? あまり漫画を読まない、少し仕事に疲れてしまった社会人に読んでほしいです。主人公のひたむきさと情熱は読む人の心を動かし、読後はきっと晴れやかで自分も何かに取り組みたいポジティブな気持ちにさせてくれます。
読んだことによるエピソード サックスはハードルが高いのでアコースティックギターですが、私も音楽をはじめまして。始めずにはいられませんでして。

レビュー②

アマゾン商品紹介 ジャズに心打たれた高校3年生の宮本 大は、川原でサックスを独り吹き続けている。雨の日も猛暑の日も毎日毎晩、何年も。「世界一のジャズプレーヤーになる…!!」努力、才能、信念、環境、運…何が必要なのか。無謀とも言える目標に、真摯に正面から向かい合う物語は仙台、広瀬川から始まる。
どんな話ですか? 世界一のサックスプレイヤーを目指す高校生 宮本大の苦難と成長を描いた物語。主人公の宮本は中学・高校とバスケ部に所属して部活漬けの日々を送っていた。そんな宮本は中学卒業前に友人の紹介でジャズバーに連れていかれ、そこで初めてサックスと出会う。一目でサックスの魅力にとりつかれた宮本は、兄から買ってもらったサックスを高校3年間毎日吹き続ける。雨の日も風の日も嵐の日も、毎日河原で吹き続ける。完全に独学のためなかなか上達しないが、他の人には出せない魅力的な音で次第に様々な人の心を引き付けていく。高校卒業と同時に上京し、世界一のサックスプレーヤーを目指す旅へと出る。
なぜその漫画をオススメしたいですか? なんといっても主人公のキャラクターが魅力的である。きっと多くの人が努力をして挫折を味わい、夢を諦めたという過去を持っていると思う。しかしこの主人公は、周りからどれだけ笑われようが、どんなに辛いことが起きようが決して夢を諦めないし努力をやめない。この漫画を読んでいると自分も何か努力をせずにはいられない気持ちになる。

また音の表現が非常に巧みで、聞いたこともないジャズの曲がまるで本の中から聞こえてくるような感覚がする。

どんな人に読んでもらいたいですか? 上述の通り、この漫画には努力の美しさが詰まっており、読むことで自らを鼓舞してくれる。そのため、今現在何か夢を追っている最中の人や、過去に夢を諦めてしまった人には是非読んでほしいと思う。きっと辛いことがあってもこの漫画が背中を押してくれる。
読んだことによるエピソード 特になし

レビュー③

アマゾン商品紹介 ジャズに心打たれた高校3年生の宮本 大は、川原でサックスを独り吹き続けている。雨の日も猛暑の日も毎日毎晩、何年も。「世界一のジャズプレーヤーになる…!!」努力、才能、信念、環境、運…何が必要なのか。無謀とも言える目標に、真摯に正面から向かい合う物語は仙台、広瀬川から始まる。
どんな話ですか? ごく普通の父子家庭で育った主人公の大が、ある日友人の家でジャズを聞いた事がきっかけで、世界一のサックス奏者を目指す物語です。これまでまるで無縁だったジャズの魅力に取り憑かれ、とにかく自己流で、無我夢中で日々サックスの練習に励み、またその姿に影響を受けた様々な周りの仲間たちや恩人たちに恵まれて、大がサックスの奏者として、また一人の人間として、どんどん成長していく物語です。荒削りながらも成長していく大の姿に、心を打たれます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ゼロからジャズを学び、練習し、成長していく主人公の姿に、心を打たれ、感動するからです。挫折や失敗を経験しながらも、諦める事なく努力し続ける主人公・大を見ていると、自分も日々を頑張ろうと思えます。未経験のサックスを初めた時はなかなかうまくいかず、また東京に上京した時もお金がなく練習もままならず…と、その都度様々な問題にぶち当たり、読んでいるこちらが心が折れてしまいそうな時も、大の常に前向きな姿に励まされます。今まで沢山の漫画を読んできましたが、こんなに心が温かく、また時に熱くなる、そんな漫画な他にないです!
どんな人に読んでもらいたいですか? ジャズの知識が全くなくても十分に楽しめる漫画なので、老若男女問わず全ての方に読んでほしいです。現実が辛いとか、今の現状に不満足な人は、BLUE GIANTを読めば、自分も主人公の大のように、少しでも前向きに頑張ろう!と励まされると思います。また家族や仲間の大切さ、温かさを強く感じられる漫画でもあるので、このコロナ禍でなかなか周りの大切な人に会えない今、この漫画を読んで、多くの人たちにそんな気持ちを思い出して欲しいと思います。
読んだことによるエピソード 前向きな気持ちになりました。なんでもすぐに諦めず、頑張ろうと思えるようになりました。

レビュー④

アマゾン商品紹介 ジャズに心打たれた高校3年生の宮本 大は、川原でサックスを独り吹き続けている。雨の日も猛暑の日も毎日毎晩、何年も。「世界一のジャズプレーヤーになる…!!」努力、才能、信念、環境、運…何が必要なのか。無謀とも言える目標に、真摯に正面から向かい合う物語は仙台、広瀬川から始まる。
どんな話ですか? そのなの通り、音が聞こえる漫画、主人公である宮本大は、バスケ部に所属していたごく普通の少年、中学生時代に友人の家でジャズを聴きJaz、サックス演奏に興味を持ち高校卒業後、ジャズミュージシャンとして日々練習に取り組む。毎日毎日練習を欠かさず少しずつ実力を高めていく主人公、しかし他のジャズミュージシャンからは良く見られない大、厳しい現実にぶつかり周りに何を言われようとも諦めないその姿、描写とリアルさで音楽漫画の中では一線を超える漫画としてとても有名です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? このご時世、SNSで容易に人と比べられる時代だからこそあの人だからできた、自分には無理と行動もせずに夢を簡単に諦めてしまう人が増えていると感じています、私自身もその一人でした、コロナを言い訳にやりたい事もやらずただただ何も考えず忘れてた若き頃のあの情熱、平凡に生きる毎日、しかしこの漫画を読み大を初め時に自分の実力の無さを感じて落ち込み、苦しみそして涙して、それでもジャズからは絶対に離れようとはしない、誰にも相談せず立ち止まらず、自分自身で考えただただひたすら一歩一歩を踏み出すその姿に感銘を受けました、音楽だけではなく仕事でもスポーツでも何かしら通ずる場面があります、是非今の自分と重ねて読んで見てください。
どんな人に読んでもらいたいですか? 今は、お金がない、時間がないとかれこれ何年もやりたい事を先延ばししてきた人、やりたいことがあって行動に移したいけど周りの目を気にしてばかりで一向に行動に移せない人、歳を取り目の前の現実ばかりを考え守りに入りいつしか情熱を無くしてしまった人。
読んだことによるエピソード 特になし

レビュー⑤

アマゾン商品紹介 ジャズに心打たれた高校3年生の宮本 大は、川原でサックスを独り吹き続けている。雨の日も猛暑の日も毎日毎晩、何年も。「世界一のジャズプレーヤーになる…!!」努力、才能、信念、環境、運…何が必要なのか。無謀とも言える目標に、真摯に正面から向かい合う物語は仙台、広瀬川から始まる。
どんな話ですか? 主人公の大がジャズと出会い、テナーサックス奏者としての道を歩き出す物語です。

最初は右も左もわからない状態でしたが、どんなに周りから認められなくても熱すぎるジャズへの想いはあせることはなく、ひたすら前向きに愚直に猛特訓を続けます。そして、ピアノやドラムのかけがえのない仲間とのセッションを通してさらにジャズへの想いを深めていきます。

たくさんの周りの人達に助けられながら、一歩づつジャズプレイヤーとしての道を進んでいく大。その道のりは決して平坦ではなく、様々な痛みも経験します。

無音のはずの紙面から、音の波が溢れてくるような漫画です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 作者のジャズへの想いが主人公の大を通して伝わってきて、漫画の表現力の高さも合わさって、ジャズに興味が無くても一瞬で引き込まれます。

淡々としていながらも、全くブレずに熱い想いを貫く大の生き様も格好いいですし、そこまで夢中になれるものがあることが羨ましく、全力で応援したくなります。

大の周りの家族や友人などもみんな魅力的で良い人達ばかり。大を見守る周りの人達とのやり取りは、涙無しには見られないシーンもたくさんあります。

真っ直ぐな大と周りの人達の生き様はみんな素敵で、読んでいて自分もポジティブになり頑張ろう!と思えます。

どんな人に読んでもらいたいですか? 子供より大人向けの漫画です。しっかりした画力で表現がすごく迫真的なので、ジャズに興味がなくても面白いしわかりやすいです。何か悩んでいる人やポジティブになる力が欲しい人、これから何か新しいことを始めたい人に読んでもらいたいです。
読んだことによるエピソード ジャズに興味を持ち聞くようになりました。とても癒されます。

ボールルームへようこそ 竹内友 (著) 講談社

ボールルームへようこそ 竹内友 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 俊英が贈るダンススポーツ青春譚、開幕! その一歩(ステップ)で僕は変わる――。平凡な中学生、富士田多々良(ふじた・たたら)は将来の夢も特に無く、無為な日々を過ごしていた。そんなある日、謎のヘルメット男に出会った多々良は訳もわからず連れ去られてしまう。男が向かった先は……何と社交ダンスの教室だった。ダンスの世界に一歩を踏み出した多々良の日常が、みるみる変わり始める――!! 剥き出しの才能が描く“ボーイ・ミーツ・ダンス”!! 踊り手の魂が交錯する舞踏室(ボールルーム)で繰り広げられる、激アツ! ダンスストーリーに酔いしれろ!!
どんな話ですか? 漫画家竹内友による、社交ダンスをスポーツという観点から掘り下げて描かれた作品です。2017年にアニメ化もされました。冴えない少年だった主人公の富士田多々良が、社交ダンスと出会い、才能を開花させて一気にプロへの道を駆け上がっていく、非常にテンポ良く展開の進むストーリーが特徴です。社交ダンスを通して、師匠であるプロダンサーの人物が続々登場しますが、その誰も彼もが魅力的なキャラクターでストーリーがどんどん加速していきます。主人公のトップへと上り詰めるまでの軌跡を痛快に体感できる、とても読み応えのある漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 作画のレベルが非常に高いことが挙げられます。どのコマも登場人物たちが美しく生き生きとしていて、もちろんストーリーも面白いのですが、美術品を眺めている時のようにじっくりと絵に集中させてくれる、こちらを魅了させ没頭させてくれる美しいイラストです。ストーリーがスピード感あふれているので、ページを捲るのがもったいなく感じられるほどです。作者の竹内友先生はかなり社交ダンスの勉強をされたようで、ダンス中の人間の肉体の描写は大変リアルで、なおかつ綺麗な描線で表現されています。整髪剤や汗の匂い、ダンスシューズと床が擦れる鋭い音や登場人物の息遣いが体感できるような、圧倒的な表現力だと思います。ぜひ、いろんな方に鑑賞してもらいたくなります。
どんな人に読んでもらいたいですか? まずは、何かに熱中したい方にお勧めしたいです。「ボールルームへようこそ」は読み手の首根っこを無理やり掴んで没頭に引き摺り込んでくれる強い引力があるからです。そして、大変な熱量でこちらを満足させてくれます。途中で手を止めると続きが気になって仕方なくなりますし、読了感も最高です。次に、新しいことをはじめたい、もしくははじめる方にお勧めしたいです。主人公が未経験からプロへと成長していく姿を見ていると、自分もゼロからのスタートでも頑張ろうという気持ちにしてくれるからです。足を踏み出す勇気と力を分けてくれる、頼もしい漫画です。
読んだことによるエピソード 社交ダンスを中高年の趣味程度の認識しかしていなかったのですが、本当はこんなに若くて熱いダンス競技だったのかと驚きました。新たな世界を知れて、とても勉強になりました。

クマとたぬき 帆 (著) KADOKAWA

クマとたぬき 帆 (著) KADOKAWA

アマゾン商品紹介 ツイッターで1.2億PV超え、webで話題の動物マンガがついに書籍化!自分の鼻歌で寝てしまったり、出来の悪い剥製ごっこをしたり、アライグマのかわいいポーズを真似しようと無理したり…おだやかなクマとお調子者なたぬきの、コミカルで愛おしい毎日。四季折々の森の風景の中で描かれる、モフモフなふたりの友情にクスッと笑って癒やされる作品です。「クマの思い出を辿る夏の旅」「ふたりの出会い」など、書籍でしか読めない新作エピソードを50ページ以上描きおろし。マンガ好きから親子で一緒に読む方までオススメな、今もっとも心なごむ動物マンガ!
どんな話ですか? とある山で暮らすクマとたぬきの四季折々のほんわかしたエピソードを四コマ漫画で綴った作品です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 実際のクマやたぬきなど山に済む動物の習性をふまえつつ、それらをエピソードとして盛り込んでいます。基本はほっこり、ほんわかしたお話なのですが、読み進むにつれ動物達についての知識も深まる本となっています。
どんな人に読んでもらいたいですか? 癒やされたい人、漫画で雑学を修得したい人、動物好きな人
読んだことによるエピソード とくになし。

eensy-weensy モンスター 津田雅美 (著) 白泉社

eensy-weensy モンスター 津田雅美 (著) 白泉社

 

アマゾン商品紹介 五月七花は、成績普通、運動神経いまひとつ、容姿平凡のどこにでもいる女の子。温厚な人間だったはずなのに、同じクラスの王子こと常盤葉月の言動を見ていると、悪意が毒虫のごとく噴出!クリスマスの日、ついに葉月に悪態をついてしまい…!?
どんな話ですか? 美男美女に囲まれた平凡な主人公の女の子。おっとりとした性格の彼女でしたが、実は心の中にモンスターが潜んでいました。学校一イケメンでモテモテの彼を見た時にだけ飛び出てくるモンスターとはいったい・・・?
なぜその漫画をオススメしたいですか? 優秀な人、美しい人に対して誰しもが持っている妬みやひがみ,反感の感情。しかしたいていの人はそれを隠して生きているものです。それが大人だからです。でもたまにそれをぶちまけたくなる時はありませんか?
私たちの心を代弁するかのように、日頃おっとりしている主人公はそれを実行してしまいます。それを見た私の中のモンスターが言ったんです。「ちょっとすっきりした」
心にモンスターがいるお仲間の方、是非読んでみてください。
(ちなみにその後お詫びするエピソードもちゃんと入ります)
どんな人に読んでもらいたいですか? 定番でない漫画が読みたい人、スカッとする漫画が読みたい人、対人関係でもやもやを抱えている人
読んだことによるエピソード とくになし。

虹色とうがらし あだち充 (著) 小学館

虹色とうがらし あだち充 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 遠くて近い未来の地球と似た星の江戸の町。そこで暮らす七人の異母兄弟にまつわる愛と夢の物語。謎あり恋あり涙ありの時代劇!!
どんな話ですか? 作中では未来と表記されていますが、江戸時代パラレルファンタジーが一番近いようです。そんな時代に母親が亡くなり江戸に集まって一緒に暮らすことになった7人の異母兄弟達。(一人だけ女の子も混じっています)でもその中に一人だけ、血が繋がっていない者がいるらしい?! それは果たして誰なのか、そして兄弟7人で全国を回る墓参りの道中に命を狙ってくる奴らの目的は?
なぜその漫画をオススメしたいですか? 作者は有名なあだちみつるさんです。スポーツ漫画家として名を知られた方かと思いますが、私としてはこの唯一の時代劇(?)漫画「虹色とうがらし」が是非お勧めしたい作品です。割と見かけるような展開で始まりますが、丁寧に描かれたエピソードから徐々に仲を深めていく兄弟達の様子に、心が温まります。そしてほっこりしたエピソードの裏では着々と陰謀が進んでおり、最後には大事件に発展します。ほのぼのとハラハラ、両方が一度に楽しめる漫画です。
どんな人に読んでもらいたいですか? ドキドキハラハラの展開を楽しみたい人、仲睦まじい家族が見たい人、アクションを楽しみたい人
読んだことによるエピソード とくになし。